幡大介のレビュー一覧

  • 大富豪同心 7 水難女難

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    シリーズ第七弾。 梅雨の長雨で関東全域が洪水罹災し、江戸の米蔵も水没。米不足に陥り大混乱の江戸の町。値上がりに不満を持つ住民達の間に、米屋、米問屋、札差を狙う打ち壊しが囁かれ、不穏な空気に包まれる。その機を利用し、吉原の不幸な女を束ねる一方、町人を煽動し打ち壊しを企む、元盗賊夜霧ノ治郎兵衛一味の残党お峰。狙いは卯之吉暗殺と豪商三国屋の財力。打ち壊しの住民が扇動され三国屋にも向かい、絶体絶命の窮地に立たされた卯之吉が思いついた奇想天外な策とは…。混乱の中豪遊する卯之吉と最強敵役お峰の暗躍に、びっくり。

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    2013年10月03日
  • 大富豪同心 6 お化け大名

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    シリーズ第六弾。 怨霊に取り憑かれ怯える玉御崎藩藩主。吉原遊びで八巻卯之吉の辣腕同心としての名声を聞いた藩主は、江戸にいながら、山陰地方で起きた事件の謎をといた、卯之吉にほれ込む。上屋敷で幽霊騒動が起き、藩主は化け物退治を依頼し上屋敷に招待する。お化けは大嫌いなのだが、持ち前の野次馬根性に目覚め、銀八と女剣士の溝口美鈴を引き連れ、騒動に大混乱する家臣たちを尻目に大名家に乗り込む卯之吉。その卯之吉と一行の前に、化け物が登場し美鈴も翻弄される…。先を先をと読みたくなる、素晴らしい構成、謎解きに納得。

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    2013年10月03日
  • 大富豪同心 5 遊里の旋風

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    大富豪同心シリーズ第五弾。吉原遊びを楽しんでいた内与力の沢田彦太郎が、相方となった遊女殺しに巻き込まれ下手人扱いされる。窮地を脱するため思いついたのが、八巻卯之吉に吉原同心を命じ身の潔白を証明すること。だが、三国屋の若旦那は同心として乗り込むことはできない。そこで卯之吉が役者を身代わりにするという奇想天外の策を思いつく…。卯之吉の吉原仲間?に寺社奉行の大検視朔太郎が登場し、展開が広がる。

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    2013年09月30日
  • 大富豪同心 4 御前試合

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    大富豪同心シリーズ第四弾。吉原でお大名の御三男梅本源之丞と落ち合う途中目撃した紅蓮の炎・剣術道場の火事に、放蕩息子姿から同心に着替えた卯之吉は源之丞と火事場見物に飛び出していくが集まる野次馬に阻まれる、源之丞の大喝で火消しを案内できたのだが道場は燃え尽きてしまう。どうやら押し込み強盗に入られ、家宝の名刀「豊後行平」を奪われ火を付けられたらしい。凄腕同心と知った道場主に、刀を取り戻して欲しいと頼まれ困惑する卯之吉…。鬼娘と恐れられる道場主の娘・美鈴は卯之吉の剣術の力量を見破るのだが…。紅一点登場!

    読書メーター読友うさこさんの感想に上乗せして、
    続妄想配役、お大名の御三男梅本源之丞=佐藤健・・

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    2013年09月29日
  • 大富豪同心 3 一万両の長屋

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    大富豪同心シリーズ3巻。五年前、一万両にものぼる大金を盗み、大坂に逃げた大盗賊の夜霧ノ治郎兵衛の一党が江戸に戻ってきた。南町奉行所あげて探索に奔走するが、見習い同心の八巻卯之吉だけは、吉原で放蕩三昧。そんなとき、卯之吉は貧乏長屋の大家殺しの探索を夜霧ノ治郎兵衛一党探索に手が離せない上役・筆頭同心から命じられる。今回も卯之吉の周りの誤解と勘違いで痛快にストーリーが進行します。脳内変換⇒大富豪同心=中居正広・幇間・銀八=柳沢慎吾(「あばよ!」の決めゼリフで大ブレイク)のコンビで読み進めてます。

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    2013年09月28日
  • 大富豪同心 2 天狗小僧

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    大富豪同心シリーズ第二弾。豪商の放蕩息子卯之吉は同心株を買ってもらって見習い同心をいやいやながら勤めるが、仕事をさせてもらえない。そんななか盗賊・霞ノ小源太一味が江戸の町を震撼させていた。そんな折、油問屋・白滝屋の一人息子が高尾山の天狗にさらわれるという噂で騒がれ迷惑する近所の苦情を筆頭同心の村田銕三郎から聞きに行く事を命じられる。事件とは思えない商家の事情をまともに探索する卯之吉は神隠しと、医師の善行に行き当たる。ドタバタの倒叙ミステリながら構成がしっかりしていて緊迫感と心理戦うまく絡む。

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    2013年09月28日
  • 大富豪同心 1 八巻卯之吉 放蕩記

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    大富豪同心シリーズ第一弾。読書メーター読友うさこさんのレビューから興味を持ち、多くの読友さんが読まれているので、思い切ってシリーズ購入。江戸一番の札差・三国屋の70近い当主徳右衛門が格別に可愛がる放蕩三昧の孫・卯之吉の将来を案じ、同心株を買って定町廻同心見習いに送り込み、同心の跡目披露の場に賄賂の力で老中に杯を取らせるという次第、上司・同心仲間を唖然とさせる…。腕っ節は全くないが、巻き込まれる周りの勘違いと放蕩三昧を繰り返していたときに得た知識と金力で難事件を、次から次へと解決していく痛快で愉快な時代小説。

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    2013年09月26日
  • 大富豪同心 10 仇討ち免状

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    6月27日~29日

    南町奉行所同心八巻卯之吉の名を騙り、武芸達者な侍を斬り殺す事件が頻発。奉行所内で嫌疑をかけられた卯之吉は、閉門蟄居を言い渡され、吉原での大尽遊びもできず困惑する。下手人の狙いは何か?裏で操る者がいるのか?敵の正体を暴くべく荒海三右衛門一家が奔走する。大好評シリーズ第十弾。

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    2013年06月29日
  • 大富豪同心 9 卯之吉子守唄

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    6月26日~27日

    八巻卯之吉の屋敷に赤ん坊が届けられた。自身番を訪ねてきた女が「同心の八巻様へ」と言い残し消えたのだ。子守で右往左往する卯之吉と美鈴。そんな矢先、屋敷な曲者が侵入し騒然となる。真相を探るにつれ、いま、江戸で暴れ回っている盗賊、神竜一家が関わっていることが判明。なぜ赤ん坊を狙う!?大好評シリーズ第九弾。

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    2013年06月27日
  • 猫間地獄のわらべ歌

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    最後に、やられたという感じでした。
    読み終わった後、またついつい読み返してしまいました。
    とても面白かったです。

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    2013年06月26日
  • 大富豪同心 8 刺客三人

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    6月21日~22日

    南町奉行所同心八巻卯之吉の命を狙い失敗し、捕縛された元女盗賊のお峰が小伝馬町の牢から脱走。下谷広小路を縄張りに好き勝手に暴れまわっていた悪僧・山嵬坊と結託し、三人の刺客を雇い再び卯之吉暗殺を企む。荒海ノ三右衛門一家、女剣士溝口美鈴らが必死に守るのだが、果たして卯之吉を悪の刃から守りきれるのか!?大好評シリーズ第八弾。書き下ろし長編時代小説。

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    2013年06月23日
  • 大富豪同心 6 お化け大名

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    6月9日~13日

    田舎大名の上屋敷で幽霊騒動が起き、怨霊に取り憑かれ怯える藩主。吉原遊びで八巻卯之吉の辣腕同心としての名声を聞いた藩主は、化け物退治を依頼する。お化けは大嫌いなのだが、持ち前の野次馬根性に目覚め、銀八と女剣士の溝口美鈴を引き連れ、大混乱する家臣たちを尻目に大名家に乗り込む卯之吉。大好評シリーズ第六弾。

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    2013年06月13日
  • 大富豪同心 4 御前試合

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    5月19日~20日

    吉原で放蕩三昧しようとしていたとき、剣術道場の火事に出くわした見習い同心の八巻卯之吉。どうやら、押し込み強盗に家宝の名刀「豊後行平」を奪われ、火を付けられたらしい。凄腕同心と知った道場主に、刀を取り戻してほしいと頼まれ困惑する卯之吉だったが…。大好評シリーズ第四弾。

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    2013年05月21日
  • 大富豪同心 11 湯船盗人

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    今回は珍しく自ら事件の捜査にあたる卯之吉、なんだか頼もしい部分もあり。
    源之丞と朔太郎の出番も多く、源之丞好きとしては嬉しい11作目だった。

    何故湯船なのか…なるほどね。
    解決したようでまだ解決してない今回の事件、遺恨が後を引いて次回作に続く模様。

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    2013年01月09日
  • 大富豪同心 10 仇討ち免状

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    前作『卯之吉子守唄』に引き続き、裏で糸引くのは天満屋の元締。江戸の三座の役者のように美しいと巷で噂されている八巻卯之吉のようにほっそりとした美形で凄腕の人斬り大好きな万里五郎助が巻羽織姿で武士を斬り殺す。八巻の仕業にするためである。

    なぜ、わざわざ南町奉行所同心八巻卯之吉の偽物を仕立てて、連続武士殺しを企んだのか。天満屋の元締めの企みを卯之吉と荒海三右衛門がどうやって見破っていくのか。初期の作品にみられた荒唐無稽さで話が進んでいくのではなく、登場人物の豊かな個性が生み出す面白おかしさが話の展開の味付けになっている。

    久しぶりに三国屋徳右衛門が登場する。孫の卯之吉のためなら千両箱を幾つ積んで

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    2012年08月10日
  • 大富豪同心 4 御前試合

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    吉原の近く、下谷通新町の町道場が火事になった。「三国屋の若旦那」として馴染みの茶屋に登楼しようとしていた卯之吉は、遊び仲間の梅本源之丞と一緒に火事場見物に駆けつける。現場に着いたら、お供の銀八が用意している三ッ紋付きの黒羽織の裾を巻き上げ、大小の刀を腰に差した同心スタイルになる。そして、野次馬の整理にあたるが、声が小さい卯之吉では埒があかない。しびれを切らした源之丞の鶴の一声が効果を発揮するのだが、火消しも野次馬も卯之吉がやったことと勘違いしてしまう。

    南町奉行所の見習い同心八巻卯之吉は、江戸一番の札差三国屋徳右衛門最愛の孫である。「三座のお役者にも、あれぼど綺麗なお方はいない」と言われる

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    2012年05月16日
  • 大富豪同心 5 遊里の旋風

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    卯之吉の大好きな吉原が舞台の5巻。
    しょっぱなから沢田の野暮なエロオヤジぶりにうんざりしかかるけれど、濡れ衣着せられて慌てふためき、頼りの卯之吉にまで犯人扱いされて気の毒になり、挙句ベシャッと倒れて泣きながら畳を叩くあたりで可愛いと思ってしまう序盤。
    実はスゴイ人な、卯之吉の放蕩仲間の朔太郎が登場したり、馴染みの菊里の日常が垣間見れたり。
    悪党の火男ノ金左衛門はパッとせず、もっぱら手下の禄太郎の描写が多かった。
    なんだかこの人、読んでる間ずっと『死がふたりを分かつまで』という漫画に出てくる千治という気障なヤクザの顔がイメージとして頭に浮かんでいた。
    何故だろう…?

    今作驚いたのは、弥五郎が(

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    2012年02月13日
  • 大富豪同心 4 御前試合

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    やっとヒロイン(?)美鈴が登場する4巻。
    美鈴の家の一大事だけでなく、大名家の問題まで解決して方々にファンを増やす卯之吉。
    今回は、源之丞がイイ感じだった。
    放蕩好きで大名のボンボンならではの図々しさがあるけど、潔いし男気があって頭も悪くない。
    三右衛門とコンビで動いてた時のやり取りも面白かった。
    美鈴は銀八に冷やかされた時の反応が普段とえらく違って急に女の子女の子する所が笑える。
    自分より強い男じゃないとと常々言っていて、あんなにアッサリ卯之吉の本当の姿を見抜いたのに、心の広さに惚れるとは。
    いつか卯之吉が振り向いてくれるといいねぇ…。

    最後の、手に大きな鯉を吊るして涙に咽び、女はいかん!

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    2012年02月07日
  • 大富豪同心 3 一万両の長屋

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    後々まで因縁を残すお峰が初登場する3巻。
    由利之丞が卯之吉役をするのもここから。
    そんな由利之丞を守る&お礼をたんまり戴くべく、弥五郎が大活躍。
    今回の悪玉の親分は、江戸の人間を馬鹿にした、手下をトカゲの尻尾切りするのも屁とも思わないイケ好かない人物だったけど、そんな治郎兵衛も平三ばかりか忠蔵にも裏切られてたりと、2巻の霞の一党と対照的な夜霧の一党だった。
    伸吉やお直がその後どうなったのか気になる…。

    この3巻で一番嫌いだなぁと思う平三を、最後だけ『お、潔いな』と見直したんだけど…その直後の奇跡的なマヌケっぷりが今作で一番笑った気がする。
    表紙の絵にもなってるこの場面、一枚絵じゃなくて動画で

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    2012年02月04日
  • 大富豪同心 2 天狗小僧

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    沢田の、こんなオッサン厭だなぁ…(苦笑)…という一面がドンと出た2巻。
    卯之吉の医術が思ってた以上にしっかりしてて、なんだか頼もしく、優しさとモテっぷりで、今回は実際に活躍してる部分が多かった気がする。
    根っからの悪人というのが出てこなかった今作は、それでも、卯之吉の友人の医者白雲軒の『善行を為すために、悪事を働いたことが、いけないのだ』のくだりに最後は納得。

    そんな2巻で気に入ったのは、荒海の親分と下女のおミツとの甘味屋でのやり取り。
    お汁粉の為に頑張るおミツが可愛い。
    親分の面倒見の良さも、和む。

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    2012年02月02日