幡大介のレビュー一覧
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大富豪同心シリーズ17作目。
やっと終わった・・・のか?
シリーズ初の巻またぎ、それも3巻。
最後のシーンで水谷先生が放置とか(救出劇はあるのでしょうか)、
次回作のタイトルとか、気になる点も残ってはいるんですが。
取り敢えず現場となった公領でも江戸城内でも一件落着した模様です。
今回もやりたい放題の卯之吉に周りが振り回されながら、
何となく最後には事態の収拾がついてしまうという話でした。
が、医学だの土木技術だの卯之吉の博学っぷりを読んでいると、
本当にただの放蕩息子なのか益々疑問に思えてきました。
好き勝手にやっているようで誰よりも状況を把握してるし、
理にかなった解決策を出したのも結局卯之吉だし。
このまま文面通り遊蕩好きのぼんぼんで終わるのか、
実は・・・とシリーズ最後に真意が明かされるのか。
つい勘繰りたくなる内容でした。
三国屋徳右衛門と本田出雲守。
時代劇の王道とも言える、
悪大名(老中だけど)と悪徳商人の構図そのまんまのコンビなのに。
ちっとも嫌な感じがしない。
天井知らずの財力でもって悪巧みをしていても、
その振り切れた会話に思わずニヤリ。
愛すべき爺様たちです。 -
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怪作『猫間地獄のわらべ歌』に続く、幡大介さんの時代本格ミステリ第2弾である。本業である時代物作品は1作も読んだことがないのに、この路線だけは見逃せない。
今回の主人公は渡世人の三次郎。渡世人とは、『木枯し紋次郎』を思い浮かべればいいのだろうか。中山道倉賀野宿で軽く謎解きをした後、若者の死を見届けた三次郎は、彼の願いに従い、上州火嘗村を目指す。渡世人にしては律儀な男である。
探偵の行くところ事件ありなのはお約束。滝壺に吊るされた女だの、忽然と消えた骸がモウリョウと化すだの、今回もいかにもな舞台でいかにもな演出が盛りだくさんだが、最大の注目点はメタミステリの要素を含んでいることだろう。
登場人物が本格のお約束に突っ込むという例は、現代ミステリではたまに見かけるし、1つのジャンルではあるが、時代物でやってしまうとは。しかも、ただ茶化しているのではなく、純粋に分析として興味深いのだから何ともはや。無駄にページ数を増やしているだけとか言うんじゃないっ!! 無駄に付き合っている読者の立場はどうなる。
お約束だろうが何だろうが、三次郎たち登場人物は役目を全うしなければならない。見上げたプロ精神である。おいおい、読み進むうちにどんどん話が大きくなり、時代物の枠をはるかに超え…あっちのジャンルに行ってしまうのか。
おふざけ度でははるかに『猫間地獄のわらべ歌』を上回る。ここまで話を膨らませてどう収拾を図るのか? 驚天動地の大トリック炸裂!!!…ということはないが、こんなにふざけているのに、謎解きは極めて合理的なのがすごい。時代物作家だけに、当時の時代背景ともちゃんと整合が取れているのはさすがと言うしかない。
時代物の中でも、本作のように俠客や渡世人を主人公にしたジャンルを股旅物と称するらしい。解説によると、本作は股旅物を復活させたと言っても過言ではないそうだが…本当の股旅物ファンは絶対怒るぞこれ。ミステリファンとしては面白かったからいいけど。 -
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大富豪同心シリーズ14作目。
今回のゲスト悪党(?)は千里眼という触れ込みの偽山伏。
相変わらず「打倒八巻!」の天満屋元締が黒幕ですが。
結構大掛かりな悪巧みでした。
しかし。
やっぱりすごいね、徳右衛門。
卯之吉の業突く爺様ですが、やり方が突き抜けてます。
可愛い孫のため、金に任せて市井から江戸城内までやりたい放題。
他の時代小説でなら絶対悪役を務めてそうですが、
卯之吉を舐めまわしそうな勢いで尽くす様がコミカルです。
そして卯之吉。
相変わらずのとぼけっぷり。
自分が稼いだ金でもないのに、
頼み事をした駄賃に大枚の小判をホイホイ渡してしまうので、
幇間の銀八からは常に心の内で突っ込まれ、
子分筋の三右衛門たちからは本気で尻込みされて。
ほんと、笑えます。 -
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大富豪同心シリーズ10作目です。
今回は偽物同心が現れて、卯之吉に辻斬りの嫌疑がかかります。
あと、暑苦しい田舎侍も登場します。
まあ上役は卯之吉の正体を知っているので、
人斬りができるとは思ってないですが、
嫌疑がかかって蟄居となり切腹の危機だというのに、
卯之吉の極楽とんぼっ振りにはヤキモキしました。
そこいくと三国屋徳右衛門は、やらかしてくれます。
可愛い卯之吉の為、
お金の力で老中様の大名行列を差し止めて直談判。
楽しませてくれます。
毎回気になってるんですが、
確かシリーズ1作目で孫は沢山いる設定だった気がします。
卯之吉1人を溺愛しちゃって他のお孫様達はどうなってるんだろう・・・。
卯之吉の見目が良いからか、器用貧乏臭いところか。
はたまた無欲さが珍しいのか。
超度級のケチが1人だけに湯水のように大金使って、
親族一同怒りそうなものです。
暑苦しい田舎侍の方は、遠目で見る分には楽しいけど、
絶対お近づきになりたくないタイプでした。
人の言う事聞きゃしない。
一件落着してほっとしました。
卯之吉はいつにもまして働いてなかったです。
体はいつも動かしませんがちょっとは頭を使うのに、
今回は本当に人の働きに乗っかるだけでしたね。
ちょっと物足りなかったかな。 -
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大富豪同心シリーズ9作目です。
タイトルからの予想通り、卯之吉宅に赤ん坊が転がり込んできます。
卯之吉はもちろん美鈴様も子育てとは無縁です。
泣き喚く赤ん坊を前に為す術無しです。
いい年して隠し子かと身内に疑われない卯之吉は、
浮世離れして淡白なのを良く理解されているというべきか。
「すわ隠し子か?!」と慌てる他の約2名のリアクションは、
それはそれで楽しかった。
卯之吉の強みはなんといっても三国屋の底なしの財力ですが、
本当の強みは無欲なことですね。
まあ遊蕩好きという趣味(?)はありますが。
与えられることに慣れているので欲が無く、
大概はお金で何とかなるので負の感情を持ち合わせていない。
一般庶民にはなんとも羨ましい限りです。
人の手柄を我が物としない、というか自分の手柄でも別に欲しくない。
でも全て育ちの良さから来るので、結局はお金?!
まあ、褒められれば照れるし、
同情して人前で涙を見せるかわいらしさもあるので、
どんなにへなちょこでも、白目を剥いて立ったまま失神しても、
周りの人は良い方に誤解してくれるのでしょう。
ご落胤の証がある筈だと勝手に誤解して、
赤ん坊の産着をはさみでばらばらにした後、
自分でチクチクと縫い合せているあたり、かわいいもんです。
これも人徳というのでしょうか。
周りの皆様に盛り立てられて、今回も卯之吉は何とかなりました。
ところでこの時代、はさみって有ったんでしょうか? -
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大富豪同心シリーズ8作目です。
前作で三国屋徳右衛門が江戸の危機を救う為十万両を吐き出したので、
遊ぶ金がもう無いと遊蕩を諦めたかに見えた卯之吉でしたが。
早速冒頭で遊蕩仲間と遊んでいるあたり、業突く爺様恐るべしです。
豪商三国屋徳右衛門、どんだけ稼いでいるんでしょうか。
火事の切放を悪用してお峰が脱獄しました。
皆が卯之吉を心配して寝ずの警戒をしているのに、本人は至って暢気。
夜遊びに行けないと本気で嘆く無神経ぶりでしたが、
商家育ちならではの目利きで活躍してます。
反対に普段卯之吉の身代わりをしている由利之丞は、
欲を出して怖い目に遭ってます。
刺客の一人佐吉の話は恵まれた卯之吉と対比するように悲惨でした。
それにしてもいつも楽しいのが、卯之吉の後援会(笑)です。
遊蕩仲間の源之丞と朔太郎は、片や豪放磊落、片やシニカルに、
高い身分を置いといて、卯之吉とよく遊びよく結託していますし、
美人の剣豪美鈴様は卯之吉が大好きなのに女子力最低とか。
もちろん徳右衛門は卯之吉には劇甘なのにそれ以外にはドケチ。
熱い男荒海ノ三右衛門は常に卯之吉を良い方に誤解して感激してるし。
卯之吉は遊蕩好きのへなちょこだけど、
彼ら楽しい面々が脇を固めているのがこのシリーズの魅力ですね。 -
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大富豪同心シリーズ7作目です。
梅雨の長雨で江戸が大変なことになってます。
卯之吉は相変わらず。
他の常連が吉原通いを断念する中、遭難しかけても遊びに行ってます。
それでも江戸市中が水浸し、水陸両方とも交通網が分断されるに至り、
極楽トンボの卯之吉も流石に心配し始めます。
備蓄された米は駄目になり、新たに回送する手段もありません。
一方町民達はひもじくて殺気立ち、打ち壊しへまっしぐら。
卯之吉を付け狙うお峰も暗躍して、標的が三国屋に決定。
遊蕩費の出所を失ったらさあ大変。
「卯之吉どうするっ!?」
といったところです。
それにしても、「ゴキブリのような素早い動き」とは。
仮にも主人公なのに、凄い云われ様でした。
まあ、へなちょこながら必死で逃げる様子は良く分かりましたけど。
卯之吉はもちろんいつもの通り、
後援会(笑)の皆様に助けられて美味しいとこ取りでしたが、
今回大きく株を上げたのは、三国屋の主、徳右衛門でした。
そう、あの卯之吉の祖父、エネルギッシュな業突く張り商人です。
いやあ、商人魂ここに極まれり。
天晴れでした。 -
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大富豪同心シリーズも6作目になりました。
サクサク読めるので、良い娯楽になってます。
初っ端から「ゴギミンサマ」なる怨霊騒動になったので、
ちょっといつもと調子が違うかなと思いました。
「ゴギミンサマ」とは「五義民様」で、
藩の悪政に苦しむ領民の為、公儀に直訴して処刑された5人とか。
でもそれは前の領主の時代の話。
で、転封して新たな領主となった大名家の現当主が吉原の常連って。
またまた吉原の人脈が卯之吉を事件に引き寄せます。
いや、逆か。
吉原での放蕩が趣味という卯之吉が事件を引き寄せているんですな。
そう考えると自業自得とも言えます。
今回、卯之吉は散々だったと思います。
普段死体は平気で手やら鼻やら突っ込んでいるのに、
幽霊は大の苦手だったことが判明。
大嫌いだと言っているのに幽霊話に引きずり込まれ、
嫌々幽霊屋敷に赴けば、家老殺しの下手人と疑われる始末。
何でバレないのか不思議なくらい、へなちょこっぷりを晒しています。
そこいくと美鈴さんは格好良かった。
卯之吉の気を引くため、キャーッと抱きつく練習をしていながら、
実際に幽霊騒ぎが起こったら誰よりも男前でした。
最後にはちゃんと裏のからくりを解いて一件落着しますが、
いつも与えられるまま流されてきた卯之吉にとって、
ちょっと考えさせられる出来事だったようです。 -
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大富豪同心シリーズ5作目。
今回の舞台は吉原です。
そうです、卯之吉が大好きな遊蕩の地。
お忍びで遊びに来ていた内与力の沢田氏。
下手人にされそうになって、咄嗟に思いついたのが卯之吉のこと。
この方、卯之吉を同心にする為三国屋の爺様に丸め込まれた人。
当然卯之吉の正体を知っている数少ない一人なのでした。
ところが、卯之吉にしてみれば粋な若旦那として顔が売れているので、
絶対に同心姿ではウロチョロできない。
という訳で、本筋の捕り物とは別にドタバタ有ります。
もちろんそこは苦労知らずでマイペースな卯之吉ですから、
周囲のヤキモキを余所に、吉原を満喫してるのが笑えます。
心の中で卯之吉に突っ込む幇間銀八のぼやきとかも笑えます。
吉原の中は縄張り違いなので三右衛門親分は手が出せません。
でも、大丈夫。
吉原独自のシステム四郎兵衛番所の男衆や女郎のお姉さん達が、
またまた卯之吉を良い方に誤解して、みんなしてお手伝いしてくれます。
美鈴さんはやはり頼もしい剣の腕前だし。
吉原で顔見知りの遊蕩仲間が、
実は寺社奉行所の大検使(町奉行所での与力にあたるらしい)なんて、
何処までも広がるよ、やり手同心の人脈が・・・。
本人にその気がまるで無いのに。
前回の捕り物で逃げ延びた盗人一味の一人が、
卯之吉の正体に気付いたりと、次回も波乱の予感です。 -
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大富豪同心シリーズ4作目。
卯之吉は相変わらず、非常識な存在のままマイペース。
でも、頭は悪くないし医工の知識もあるので、
最後にはちゃんと事件をつなぎ合せて解決しています。
勧善懲悪で、すっきりです。
やっぱり卯之助の脇を固める登場人物達が良いです。
卯之吉のお爺様、江戸一番の豪商三国屋の主なんか、
可愛い孫の前では涙腺も弛んでベタ甘なのに、
お金を貸した相手にはたとえ大名家でも容赦なし。
流石の卯之吉も呆然とする程の強欲商人っぷりで、
ニヤリと笑った悪い顔が容易に想像でき、呼んでいるこちらもニヤリ。
美鈴という新たな人物も登場しました。
この方、道場主の娘で自身剣が滅法強いので、
他の脇役とは違い、卯之吉がへなちょこなのを見抜きました。
いやむしろ、他の同心やら浪人が見抜けないのがおかしいんですが。
今後、卯之吉の影として活躍しそうな展開です。
そして前作まで卯之吉の影として刀を振るった浪人の水谷先生。
なんでしょうねぇ。
最後にちらっと登場するのですが。
ものすごい剣幕で女性を嫌っていました。
当初から男性好きなのは分かっていましたが、
この方の過去にいったい何があったんでしょうか。
気になるところでした。 -
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大富豪同心シリーズ3作目。
相変わらず卯之吉の金遣いが突き抜けています。
いっそ気持ちいいくらいで、読むのが癖になりそうです。
事件については、タイトルからも想像し易く、
読者の立場からは割と早い段階で全容が読めます。
もちろん、(読者と違い)全部の場面に立ち会う訳ではないので、
卯之吉達は前作までと同様のドタバタ騒ぎになるのですが。
卯之吉は、殺人現場に遭遇したり、
知り合いが悪党の密談を盗み聞くことになったり、
同心としてかなりツイてます。
お金だけでなく運まで・・・、持ってる男ですね。
蘭方医学の知識なんかもあるし、頭も悪くないので、
最後には、真っ先に真相にたどり着くのに。
本人は、まるでやる気無しなのが面白いです。
前作からの登場人物も新たに登場した人物も、
またまた勝手にやり手同心と誤解してくれてますし。
南町奉行所の同心仲間や、
今回でいうと夜霧ノ治郎兵衛なんかの立場になれば、
絶対嫌な人間だろうなとは思いますが、
気楽な読者の立場からは、ほんと楽しませてくれました。 -
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大富豪同心シリーズ2作目です。
前作同様、痛快でした。
卯之吉が相変わらずの天然っぷりで笑えます。
褒められると照れる謙虚さも、
貧しい人々に対する思いやりもちゃんと持ち合わせていますが、
なにしろ、うなるようなお金に囲まれた環境でお育ちなもので、
周りの思惑なんかには無頓着で、相当浮いてます。
既に何でも手に入る訳ですから、手柄も賄賂もいりません。
そんな言動を、周囲がやり手同心として勝手に誤解してくれます。
まあ、なんだかんだで良い方に誤解してくれたり、
人や情報が集まってくるのは、
卯之吉の大らかで善良な人柄故かなとは思いますけど。
放蕩三昧で培った人脈とか、
お金に物を言わせて学んだ知識とか。
結局誰よりも有能(?)なのが、皮肉です。
皮肉といえば。
江戸一の札差と言われる爺様が溜め込んだお金を、
孫の卯之吉がものすごい勢いで使う様子もそうです。
爺様は商人ですから、お金には相当細かい筈ですが、
卯之吉は、お金に困ったことがないのでまったく執着しません。
そのお金の使いっぷりやら投げっぷりは、いっそ清々しいほどです。
そういう非常識さが、読んでいて楽しかったです。 -
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最後にはちゃんとうまいところに落ち着くと予想できるので、
最初から安心して読めました。
主人公の卯之吉は江戸一の豪商三国屋の末っ子。
生まれたときから、生涯部屋住みの宿命です。
そのためか、風を受け流す柳さながらひょうひょうとした性格でした。
それよりも卯之吉を取り巻く登場人物たちがすごかった。
卯之吉本人は特に他意はないのに、
勝手に良い方に解釈してくれて動いてくれます。
結果として、卯之吉はすごいという誤解が蔓延することに。
特にすごかったのは、三国屋の主。
徳右衛門という70間近の爺さまですが、
やたら元気でいつまでも若旦那に家督を譲らない。
この若旦那が卯之吉の父親なので、卯之吉なんか出る幕無し。
子や孫の代にしてみれば、えらいとばっちりですが、
この爺さまが、エネルギッシュなあまり、
先行きのない孫を同心にしようと思い立っちゃって、さあ大変。
動くわ、動くわ。
倉でうなるお金を存分に使って、まんまと叶えてしまいます。
その他にもいろんな人たちが・・・、
何というんでしょうか、卯之吉を盛り立てて(?)くれています。
事件自体は結構残忍ですが、
何しろ卯之吉の周りのドタバタがコメディで面白かったです。
でも一番の感想は、
「やっぱりお金の力ってすごいよね。」でした。 -
Posted by ブクログ
江戸時代。病床の父に代わり公事師(弁護士や検察のような仕事)の仕事を、女ながらも鮮やかにこなし、時に失敗もしながら奮闘する主人公。
毎日のように江戸には色々な訴えが持ち込まれていて、それを役所の人間だけでは手が足りないので民間の(許可を得た)人間たちが、訴えに来た人たちを手伝う。それが公事師。
↑そんなことをしている人たちがいたなんて知らなかったので、知識欲も満たされた。
問題ごとが色々と持ち上がり、それが良くも悪くも決着を見せるというのは爽快な楽しさがある。作者の書き方が爽やかなためかもしれない。
色々な人の思惑や身の振り方が今後どうなっていくか気になる、第一巻だった。