西尾維新のレビュー一覧
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『ドリンクの味はガソリンのように酷かったが、それでもガソリンを飲むことに比べれば幾らかマシだ。ガソリンは飲むモノではなく愛でるモノである。』
『このままでは日が暮れてしまう。太陽の数はたかが知れている、明日が来るまでにそれほど時間は余っていない。』
『私以外の誰でもありません。私は、私です。たとえ万が一に私が私でなくとも、私は、私です。』
『眠っていたのだ、仕方がない。眠りは誰にでも平等に優しい。』
『月日の流れとは残酷なモノですね。それとも月日によって流れてしまうようなモノが、最初から貧弱だったと言うべきなのでしょうか。』
『諦めなければ大抵のことは大丈夫です。夢ばかり見ていないで -
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軽いようで、軽くない。むしろ重めの羽川さんのお話。彼女のことを知れば知るほど好きになる。ルンバに頭をこつかれて毎朝目覚めるなんて。少し萌えたけれど。彼女の痛々しいほどの正しさは胸が痛くなる。 でもところどころ抜けているところがあって(と言っても正常な精神を保つための防衛本能だろうけれど)可愛らしいなとも思う。 阿良々木くんに言わせると、「不幸な女子なんて萌えるだけだろ」
そして何よりも、前半部分の月火ちゃんはもうなんだこの可愛い生き物。いちいち可愛い。一挙一動に萌えてしまう。バールがよく似合う。浴衣にハイソックスというのは斬新なコーディネートだなぁ。さすがです。 -
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ネタバレ物語シリーズ第13弾!。このシリーズを読むことが待ち遠しくて堪らない。西尾維新の作品特に物語シリーズは他の小説と一線を画していて、このシリーズを楽しむために他の全ての小説があるんじゃないか、なんて冗談交じりに思ってしまう。今回の構成としては偽物語に近かったかな。前半ギャグで後半ストーリー。毎回と言えば毎回か。やっぱり前半のギャグパートは面白い!風呂がアニメと違うとかもうどこから突っ込めばいいのかw。なんていうか西尾維新にしかない笑いなんだよね。後半は今回少し退屈だったかな。いつもはストーリーを進めながらもギャグを混ぜてくるのが今回はあまりなかった感じ。物語シリーズもあと2巻ということで残念だ
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ネタバレ色々とこれまでの流れを断ち切る新章開幕。
舞台は学園の外に移り、これまでの閉鎖的な世界で起きるドタバタ事件ではなくなりました。
外に出て酷い変態が増えたけどね!
しかも登場早々使い捨てられる変態ども。ココら辺はまさに西尾維新作品と言ったところでしょうか。
『人生はパンツと同じだ 儚くともまた美しい』がうまいこと言ってやがる……。
この話の見所を分けると、
前半:変態を蹴散らす安心院さん
中盤:新能力『スタイル』
後半:江迎ちゃんの失恋
ってところでしょうか。
前半はわかりやすい全能感でスキルを使い捨てまくる安心院さんが素敵。
背景にびっしり書かれたスキルの数々という演出は凄まじいものがありま -
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暦と月火ちゃんの見開きだけ予定「パンツ」談義が数十ページに及ぶ前半。
(どこまで続くんだ? アニメ化するときどうなるんだ?)と思いながらもサラサラ読んで。
後半は委員長とのバトル篇。
忍野の言葉に脳が引っ張られる。
「正しさ」を圧倒的に浴びせられる側がどうなるのかという描写に考えさせられた。
あとがきに、
「問題は解決しないよりも解決したほうが良いに決まっているけど、解決したことによって混乱や戸惑いがむしろ増すことも少なからずあったりなかったり」
とあります。
どこかの元首も言っていた。
「現世代では解決できない。無理に解決しようとせず未来の人たちが良い解決策を生み出すことに期待すると」
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今巻のパーティ探し。君に決めた!
……毎巻毎巻違う美女美少女を連れて、事件に遭遇するいーくんが、メンバーを探すくだりにワクワクしてました。何ぶん今巻は序盤の登場人物が多いもので。
むいみさん、姫ちゃん、玖渚、匂宮兄妹、哀川さん、春日井さん、はたまた名前だけ登場の七々見さんか? ……とか色々考えて楽しんでました。
いーくんは過大評価なんていうけれど、これだけ周囲の人々に恵まれている点だけは、過大評価でもなんでもなく、単なる事実なんだと自覚すべきです。
そして彼の成長が留まる所を知らずに、続巻でハッピーエンドを迎えてくれることを祈ります。次巻はネコソギラジカル(上)十三階段。