花房観音のレビュー一覧
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花房観音『秘めゆり』実業之日本社文庫。
恋の和歌を題材に取り、女同士、男女のただならぬ関係を描いた7編収録の性愛短編集。いつものようなストーリー重視ではなく、目一杯官能重視といった短編ばかりが並ぶ。その点は非常に不満。
『秘めゆり』『雪の跡』『あいみての』『人妻ゆえに』『萩の寺』『君が若さよ』『くれなゐの桃』を収録。
『秘めゆり』。表題作。42歳の西沢百合子は35歳の中根桃花とただならぬ関係に……ただそれだけ。
『雪の跡』。25歳の時に高校時代の教師と再会して以来、15年間愛人関係を続ける松原椿。別れの日に椿が決意したことは……
『あいみての』。バツイチの50歳の男と婚期を逃した45 -
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2019年、25冊目は、再読月明け、定番作家の一人、花房観音。その初期作品。
桜山女子学園大学、京都にある仏教系「伝統あるお嬢様学校」。四月、桜が満開の中の入学式。新入生の水絵は、慣れない靴で急ぐあまりに、坂道で転倒してしまう。そこに手を差しのべたのは、美しい上級生、日菜子だった。手続きの不備で入寮が入学式当日となってしまった水絵は、後日、その寮で、日菜子と再会することとなる。
再読月前に読んだ最後が、宮木あや子『あまいゆびさき』とコレもユリ系作品だった。再読月に時間かけて真藤順丈『宝島』を読み、魂と脳を揺さぶられた。タイミングが悪いのは、個人的なコトではあるが、ソレを差し引いても、自分の -
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2018年、6冊目は花房観音。
京都、千本通。そこはかつて千本の桜が餓えられていたといわれる。一方、死者を送る千本の卒塔婆があったともいわれる。そして、そのあたりは、人を喰らう鬼がいた、宴の松原と呼ばれる場所でもあった。
その千本通の近くに、明治時代に建てられた豪奢な洋館。そこに住まう松ヶ谷家の物語。
明治の時代から時を繰りながら、語り手を変え、紡がれる、連作短編的、六つの話。今回もタイトルのみ紹介。
第一話 桜鬼
第二話 鬼の子
第三話 鬼人形
第四話 奥様の鬼
第五話 守り鬼
第六話 寂しい鬼
ホラー、怪談の要素を纏わせつつ、寂しさ、禁忌、性癖、確執……etc。と、背徳と情念絡ませ -
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2017年、14冊目は、再読月明け。ハズしたくないので、アベレージの高い、フェイバリット作家の一人、花房観音。
京都、下鴨神社近くにある、小さな神社。その社に血を滴らせることで願いが叶うという。
その社に、血を流し願いをした女の話が六編。今回は、そのタイトルだけ挙げておきます。
一、安産祈願
二、学業成就
三、商売繁盛
四、不老長寿
五、縁結び祈願
六、家内安全
どれも、「返(かや)りの風」、「人を呪わば穴二つ」などの言葉を思い起こさせる内容。読後感は、どれもあまりよろしくない。ミステリー要素はほぼないが、イヤミスのソレと近い感覚。しかし、イヤミスでも、官能でも、ホラーでもない、ジャン