花房観音のレビュー一覧

  • 秘めゆり

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    花房観音『秘めゆり』実業之日本社文庫。

    恋の和歌を題材に取り、女同士、男女のただならぬ関係を描いた7編収録の性愛短編集。いつものようなストーリー重視ではなく、目一杯官能重視といった短編ばかりが並ぶ。その点は非常に不満。

    『秘めゆり』『雪の跡』『あいみての』『人妻ゆえに』『萩の寺』『君が若さよ』『くれなゐの桃』を収録。

    『秘めゆり』。表題作。42歳の西沢百合子は35歳の中根桃花とただならぬ関係に……ただそれだけ。

    『雪の跡』。25歳の時に高校時代の教師と再会して以来、15年間愛人関係を続ける松原椿。別れの日に椿が決意したことは……

    『あいみての』。バツイチの50歳の男と婚期を逃した45

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    2020年06月08日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    短編で、5人の作家。
    彩瀬まるさんの、かわいいごっこの、話が、好きでした。
    文鳥が、出てくるお話。小さい頃、祖母が、飼っていて、手のひらにのせて、ふわふわの、毛の感触が、懐かしかったなあ。

    本は、色んな事を、思い出させてくれますね^_^

    それと、表紙が、とても、気に入っています!

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    2020年01月15日
  • 好色入道

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    花房観音『好色入道』実業之日本社文庫。

    京都市長選挙戦を巡る保守派と革新派の攻防を題材にしたエロ全開の官能小説。美人ジャーナリスト・東院純子があっさり怪僧・秀建に喰われてしまうのはどうかと。

    現代日本の腐敗した政界をエロでデフォルメしたような作品なのだが、腐敗した政界を描きたいのか、どエロな官能小説を描きたいのか、どっち付かず。

    本体価格740円
    ★★★

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    2019年12月23日
  • 花祀り

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    ネタバレ

    官能小説初めて読みます。
    美乃の裸体を観察するおじ様たちの合いの手に笑ってしまう。書かれるのが乱交SMとか排泄物等の特殊性癖なのでいまいち入り込めなかったかも。
    でも妙な説得力があって冷静に考えると突飛なシチュエーションなのにするりと読まされてしまう。最初の生娘から一気に落とされる精神的な描写が丁寧で艶感がすごくあった。しっとりねっとり。

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    2019年11月11日
  • 女坂

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    2019年、25冊目は、再読月明け、定番作家の一人、花房観音。その初期作品。

    桜山女子学園大学、京都にある仏教系「伝統あるお嬢様学校」。四月、桜が満開の中の入学式。新入生の水絵は、慣れない靴で急ぐあまりに、坂道で転倒してしまう。そこに手を差しのべたのは、美しい上級生、日菜子だった。手続きの不備で入寮が入学式当日となってしまった水絵は、後日、その寮で、日菜子と再会することとなる。

    再読月前に読んだ最後が、宮木あや子『あまいゆびさき』とコレもユリ系作品だった。再読月に時間かけて真藤順丈『宝島』を読み、魂と脳を揺さぶられた。タイミングが悪いのは、個人的なコトではあるが、ソレを差し引いても、自分の

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    2019年10月16日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    窪美澄「朧月夜のスーヴェニア」

    戦地に赴いた許嫁を待つ真智子の許されない恋。
    お婆さんになった主人公の回想という形。

    宮木あや子「蛇瓜とルチル」

    芸能向けの衣装屋に勤める女性とアイドルの話。
    この主人公、ショタなのかな。
    完全にヤバい人だと思う。

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    2019年09月28日
  • ゆびさきたどり(新潮文庫)

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    花房観音『ゆびさきたどり』新潮文庫。

    文豪官能シリーズ第3弾となる短編集。『桜の里』『ボッちゃん』『枯れ菊』『オンナの友情』『残月記』の5編を収録。

    殆どの短編は原作を花房観音なりに解釈し、独自の世界観を創り上げる感性は認めるものの、夏目漱石の名作『坊ちゃん』をパロディにしてしまった罪は大きい。

    本体価格490円
    ★★★

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    2019年06月02日
  • 花びらめくり

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    女と男の心の中にあるものを自己中心的に表現しています。それぞれのもとになる近代文学読みたいと思います。

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    2019年07月28日
  • どうしてあんな女に私が

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    花房観音『どうしてあんな女に私が』幻冬舎文庫。

    これが花房観音の作品かと驚く程、これまでとは全く違うテイストの作品。花房観音らしくない。首都圏連続不審死事件を題材にした作品で、雰囲気は真梨幸子の一連のイヤミスにも似ているのだが、花房観音のイメージとは合わないと思った。

    6人の女性の証言により魔性の女、春海さくらの過去が描かれる……

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    2018年08月04日
  • 花びらめくり

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    5つの短編官能小説。
    それぞれが夏目漱石や芥川龍之介など昔の文豪が書いた小説を題材に書かれているとの事。
    官能小説はあまり読みませんがもっとドギツイ表現があると思っていました。
    通常の小説に少しエロい部分があるなぁくらいの感じ。
    もろに表現するよりわざと読み手に想像させるように書かれているように思います。
    個人的に昔の文豪と言われている方々の作品はあまり好きではないので原作を知らない分面白さが半減したのかな。
    花房花音さんの作品は初でしたが読みやすかったので他の作品も読んでみようと思います。

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    2018年07月02日
  • 恋塚

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    ネタバレ

    短編集。今回もホラーとしてなかなか深いが、「情人」にはさすがに及ばない。
    日本のミステリーの熟練の読み手の方が、HPでこの作家さんを繰り返し絶賛しておられたので、新刊が出るたびに読むようになった。官能小説に分類されていたらまず手にすることはなかっただろう。その方に感謝。
    今回まさかのBL登場でより楽しませていただいた。
    同性ながら女は怖い。外からはわからないその怖さの深さを描ける貴重な作家さんだとは思うが、性描写がきついので、なかなか知り合いにはおススメできなくて無念。

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    2018年05月01日
  • 鬼の家

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    2018年、6冊目は花房観音。

    京都、千本通。そこはかつて千本の桜が餓えられていたといわれる。一方、死者を送る千本の卒塔婆があったともいわれる。そして、そのあたりは、人を喰らう鬼がいた、宴の松原と呼ばれる場所でもあった。
    その千本通の近くに、明治時代に建てられた豪奢な洋館。そこに住まう松ヶ谷家の物語。

    明治の時代から時を繰りながら、語り手を変え、紡がれる、連作短編的、六つの話。今回もタイトルのみ紹介。

    第一話 桜鬼
    第二話 鬼の子
    第三話 鬼人形
    第四話 奥様の鬼
    第五話 守り鬼
    第六話 寂しい鬼

    ホラー、怪談の要素を纏わせつつ、寂しさ、禁忌、性癖、確執……etc。と、背徳と情念絡ませ

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    2018年03月06日
  • 半乳捕物帳

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    2018年、1冊目は、昨年末~隙間読書用としていたヤツ。

    今回、あらすじは省略させていただきますが、痛快娯楽、時代モノといったトコでしょう。

    手練れの言葉遊び極まれり❗ってトコ。SNS系の勘違いした輩でなく、知識ある、キチンと言葉遊びを心得た者が紡ぐ娯楽作。ツッコミ処より、純粋に楽しむのが正解。

    本家同様、連作となれば、また、楽しみも増えると言うモノ。その雰囲気、バリバリだし……。

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    2018年01月04日
  • 鬼の家

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    資産家の夫が愛妻のために建てた、京都の千本通りの側にある豪邸。
    ある夜、行き倒れの美しい男がやってきてから、すべてが狂いだす――。

    闇に蠢く影は、異形の者か人が生み出したものかー?

    6つの恐怖譚・・・というわりには、そこまで怖くもなく。
    いつものエロさもなく。なんがか淡々とした感じで、ちょっと期待外れだったかなー。

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    2017年10月22日
  • 女の庭

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    京都の夏の風物詩、五山の送り火の日にかつて学んだ教授の葬儀で集まった同級生の女たち。彼女たちは年を経るとともに、互いに言えないさまざまな秘密を抱えてもいた…

    なんとも官能的な話で、いろいろとあけすけなその迫力に呑まれるように読みました。匂い立つような「女」が薫ってくるといいますか…。

    秘密や嘘、打算を潜ませつつ世間的にはまっとうに過ごしてみせる「京都」という庭に住まう女たち。伝統ある街並み、という囲いのなかで、しがらみにもまれながらも精いっぱい自分らしくあろうと生々しく生きる彼女たちのたくましさと一方の脆さが伝わってくる物語でした。

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    2017年09月05日
  • 偽りの森

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    京都、姉妹、とくると、思い出されるのはやはり谷崎潤一郎の細雪。
    内容は違うものの、やはりどこか意識して読んでしまう。
    京都に住む四人姉妹。あれだけ距離感が近いと息が詰まりそうだなぁ。
    私自身が四姉妹だということもあり(私は末っ子)
    本書の中の姉妹と共通点を探すも、それも余り無く。
    姉たちを『羨ましい』と羨望する事はあっても、
    あんなにメラメラとした嫉妬心は抱かないな。

    やはりあの四姉妹は一度離れないと。
    心が「家」から離れてみて、初めて知る事の出来る
    「家族」もあると私は思う。

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    2017年07月07日
  • 花祀り

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     この作品が第一回団鬼六賞受賞なんですね、興味津々で読みはじめる。団鬼六っぽい、過激さや過剰さは花房観音の官能小説には不要、その辺りを書かせたらもっと上手な作家さんはいるのだから、

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    2017年05月09日
  • 女坂

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     花房観音にしてはライトノベルっぽく、何気に安易な設定であった。拉致られる水絵の彼氏や、水絵が社会人として日菜子と再会を果たす件なんかは、漫画かって突っ込みをいれたくなる。京都を舞台にしてはいるが、らしさが足らない。

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    2017年05月09日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    大好きな窪美澄さん目当てに買った小説集。
    窪さんの話は、介護されている老婆が、戦時中の刹那的な恋愛体験だけを心の糧にして生きてきて、自分を介護する孫を、女の幸せを知らないと憐れみ、自分の方が女としては幸せだと感じる、という話。
    年老いてもなお、女。
    窪美澄さん、千早茜さん以外は初めての作家さんだったけど、読んでて感じたのは、
    私は女だな、ってこと。
    自分の中の「女」をすごく感じた。
    男の人が読んだらどの女の人も嫌な女に感じるかも。

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    2017年04月21日
  • 神さま、お願い

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    2017年、14冊目は、再読月明け。ハズしたくないので、アベレージの高い、フェイバリット作家の一人、花房観音。

    京都、下鴨神社近くにある、小さな神社。その社に血を滴らせることで願いが叶うという。

    その社に、血を流し願いをした女の話が六編。今回は、そのタイトルだけ挙げておきます。

    一、安産祈願
    二、学業成就
    三、商売繁盛
    四、不老長寿
    五、縁結び祈願
    六、家内安全

    どれも、「返(かや)りの風」、「人を呪わば穴二つ」などの言葉を思い起こさせる内容。読後感は、どれもあまりよろしくない。ミステリー要素はほぼないが、イヤミスのソレと近い感覚。しかし、イヤミスでも、官能でも、ホラーでもない、ジャン

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    2017年04月05日