あらすじ
半七ならぬ、“半乳”親分登場! 江戸の町はおっぱいが救う!? 性愛小説の女王が放つ、艶笑時代小説! 神田の岡っ引きの娘・お七は、昼は茶屋の看板娘、夜にはぷりぷりした乳房を衿元から覗かせ江戸の事件を追う、人呼んで「半乳親分」。同心の兵衛に頼まれ、江戸の女たちを虜にしている色坊主・丈円を追い江戸城大奥に潜入するお七だが、童貞将軍も巻き込んで事態は思いがけない展開に!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
書店で見つけたときは二度見、いや三度見しましたとも、ええ。もしも内容がとんでもないレベルだったらどうしようと心配しながら読み進めたところ、タイトルに偽りなしのくだらなさ(最上級の誉め言葉)で心の中で何度ツッコミをいれたことか知れません。
Posted by ブクログ
花房観音『半乳捕物帳』実業之日本社文庫。
確かに漫画的。著者が『謝辞にかえて』で語っているように、冗談のような連作艶笑時代小説である。半七ならぬ、半乳こと神田の岡っ引きの娘お七が江戸の事件を解決する。
花房観音が元々は漫画家志望で、このような面白エロ可笑しい作品を書く作家だとは思わなかった。
それにしても、江戸の定廻り同心の片山兵衛の情けないこと。
『一、半乳登場の巻 』『二、吉原初恋の巻 』『三、色男坊主の巻 』『四、大奥潜入の巻 』『五、江戸城騒乱の巻』の5編を収録。
Posted by ブクログ
『半七捕物帳』からアイデアが浮かんだという「半乳捕物帳』は、乳を半分出して十手を持って、エロ…江戸の悪と戦う女の子・お七の話。花房さんは冗談のつもりだったとの事。これまで読んできた花房作品とは異なり、女の情念や官能というものはなく、ちょっと笑えるドタバタ劇のような感じでした。私としては、これはこれでアリかなと思いますが、賛否が分かれそうな作品だと思いました。