稲村文吾のレビュー一覧

  • 死亡通知書 暗黒者

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    はじめての中華ミステリー。
    最後まで、登場人物たちの名前(漢字)の中国読みが覚えられず、適当に読んでました。
    法で裁くことができない悪人を裁く私刑執行人×警察のミステリーは結構好きです。

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    2025年04月18日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    初の中国産の小説。
    緊迫感を感じながら楽しむ一方、中国の名前に馴染めなかったり、場面の風景のイメージがわかずに入り込みにく苦戦・・・

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    2025年03月15日
  • 悪童たち 下

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    ネタバレ

    厳良元警部の気づきと1本の報告で、朝陽(チャオヤン)の人生が180度変わるかも…な最後やばかったな。てか厳良以外の大人を騙し切れる朝陽怖すぎだし頭良すぎ。学年1位、満点、はすごいんだな。でも中2がここまでやれちゃう周りの環境の悪さね、(^^;; 最後の朝陽の日記読んでて、なんかおかしいな今まで読んでた小説と違うじゃん、と思ったら警察を騙す用の日記だったの衝撃だったなー!!子ども3人が張東昇の家に行ってケーキとコーラが出てきた時、薄々怪しいなと思って読んでたけど、朝陽はすぐ気づいたんだろうか、そこは気づかなかったのかな、?
    普普と丁浩(耗子)が死んで終わる結末は見たくなかったけど、朝陽が今後平穏

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    2024年12月27日
  • 雪が白いとき、かつそのときに限り

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    ネタバレ

    陸秋搓の本は何冊か読んでいて、どれも割りと好きだ。
    けれどこの本は作者が好きだからというよりも、タイトルの美しさで手に取った。
    『雪が白いとき、かつそのときに限り』

    実際に雪は事件にとって重要なアイテムではあったけれど、このタイトルの意味としては、思春期の儚さと、その瞬発力・集中力の強さを表したものなのではないか。

    足跡のない白い雪に残された死体。
    この密室と言っていい状況の作り方は、読んでもよくわからなかった。
    平凡な能力しか持たない自分への嫌悪とか焦りなども、そこまで追いつめられるものなのかとも思う。

    一生を平凡に過ごす人。
    人生の初期にピークを迎えてしまった人。
    そうだね。
    人生も

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    2024年11月28日
  • 悪童たち 上

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    初めての中国の作品だったから楽しめるかな〜って感じで読み始めたけど、登場人物の名前が漢字だし、日本人は読みやすいと思う!
    翻訳のおかげか内容のおかげか分からないけど、結構読みやすくてドンドン読めるしドンドン読みたい1冊!
    既に殺人が2件(プラス1で3だね)起きてて、それぞれの結末が気になりすぎる…

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    2024年11月06日
  • 時間の王

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    劉慈欣が認めた二次創作「三体X」の作者、宝樹の短編集。全7篇。
    ユーモアの強い「三国献麵記」すれ違いメロドラマ系の「成都往時」など、どの話も読みやすい。
    私は一話目の「穴居するものたち」が好き。おうちだいじ。→

    「三国献麵記」は三国時代に詳しければ100倍楽しめたなぁ、と思う内容。吉川三国志を3巻までしか読んでない私、曹操と赤兎馬の関羽しかわからん(笑)
    「成都往時」は恩田さんの「ライオンハート」が好きな人にはたまらないのではないかと。私は好き。
    「最初のタイムトラベラー」は→

    読み返すとじわじわくる怖さと面白さ。まさにショートショート。

    全体的に恋愛風味な印象はありつつ、楽しめた一冊。

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    2024年05月24日
  • 悪童たち 下

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    少年犯罪なのに本格的な殺人事件で終わる展開が面白かった。子供なのにこうも残酷な展開に持っていけるのかと。悪童たちではなく悪童人で終わりましたね。

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    2024年04月19日
  • ディオゲネス変奏曲

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    これは楽しい短編集。ミステリー、SF、ホラー、ドタバタ、何でもあり。
    一話一話が短いけど切れ味鋭くて秀逸。
    独立したお話たちなので、スキマ時間にちょっとずつ読み進めるのも良さそう。

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    2024年04月07日
  • 悪童たち 下

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    ネタバレ

    おもしろくて一気読み。『三体』と同じく全体的に多少ガバくても、設定と勢いで読ませるスケールの大きさに中華みを感じました。
    ほぼ本当のことの中に一滴嘘を混ぜるのが巧みな嘘吐きだということが嫌というほどわかるけど、顛末がわかってしまっている読者にとっては、さすがに日記のくだりはだるかったかなと思いました。

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    2024年03月25日
  • 悪童たち 上

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    中国ミステリー。
    義父母を完全犯罪に仕立てて殺した数学教師。けれど養護施設から逃亡した兄妹と家に泊めてあげる優等生に殺害現場を目撃される。それに加え子供たちが殺人を犯すと言うミステリー。翻訳の方の表現がわかりやすく可愛らしい文。

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    2024年03月12日
  • ガーンズバック変換

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    表題作「ガーンズバック変換」は香川県の「ネット・スマホ依存症対策条例」がモチーフ。現実よりは一歩踏みこんだ世界を描いているのだけど、現実と地続きのディストピアで、いかにも実現しちゃいそうでぞくぞくする。主人公が、液晶画面を遮断するメガネに形だけ似せた伊達メガネを作るのは、あくまでも自分のサバイバルを旨とした小さな抵抗。けっして地下組織に加わったり、表立って反対運動をしたりという大きなた抵抗ではない。でも、もしかしたらそういう心持ちのほうが長続きするかもしれないし、それが広がっていけば大きな抵抗網になるのかもしれない……ってそれがこの短編の眼目ではたぶんなくて、最後は百合的な友情に着地するんだけ

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    2024年02月20日
  • ガーンズバック変換

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    香川県ネット・ゲーム依存症対策条例をテーマに書かれた表題作『ガーンズバック変換』が前から気になっていて読んだ。SF作品集とされているが、SFしていたのは『開かれた世界から有限宇宙へ』『ガーンズバック変換』『色のない緑』くらいかなあと思う。

    1番面白かったのは『色のない緑』。「色のない緑は猛烈に眠る」という文章がどうやったら成立するかを物語を通して伝える作品。
    「色のない〜」はチョムスキーの例示した意味は成立しないが文法的にはあっている文。

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    2024年02月08日
  • 雪が白いとき、かつそのときに限り

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    発売当時に買って寝かせておいた本!笑
    期待しすぎてたかもしれない。ミステリーとしても微妙だし、学園ものとしてもちょっと盛り上がりが足りない気がする。
    続編もあるみたいだからそっちを読んだら楽しめるかも?

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    2024年01月14日
  • 悪童たち 上

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    前半部は、野島伸司脚本のドラマ(特に90年代前半辺りの)を、華文作家が中国風にアレンジしたような感じでしたが、後半部は思いっきり「ハンニバル·ライジングinチャイナ」でした

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    2023年12月12日
  • ガーンズバック変換

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    ネタバレ

    短篇集。8篇収録。
    理論とかすっとばしてただひたすらに読んでいく(難しくて理解できないところもあるので…)こういう作品が作られていることが嬉しい。

    物語の歌い手
    上質な童話というか、こういった中世の世界観大好き。

    三つの演奏会用練習曲
    こちらはインド。不思議な読み心地。


    開かれた世界から有限宇宙へ
    ゲーム世界の理論の作り込みってこんなに大変なんですね(汗

    インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ
    読み終えて、ごめんなさい分かりません(笑)と思ったら
    『異常論文』掲載の作品なんですね。私にはハードル高すぎました。

    ガーンズバック変換
    香川県にだけ存在するガーンズバック変換。面

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    2023年11月12日
  • 文学少女対数学少女

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    自作の推理小説を用いた犯人当てゲームを、ガチの数学理論を用いて答えを導き出す、唯一無二のミステリ作品。面白いのが、各短編いずれも「自作小説を読む→数学で紐解く→実際に事件が起こる→現実はそんなに簡単ではない」という流れになっていることで、モヤモヤが残る作品もあったのですが、トータルで見ると新鮮な驚きが多く、とても楽しく読むことができました。数学の専門知識がないので数学パートはさっぱり理解できないのですが、実際の事件を交えて実例が明示されるので、理解の助けになっていることも良かったですね。

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    2023年10月30日
  • ガーンズバック変換

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    SF短編小説集、というよりは、著者の膨大な知識や興味から編纂された空想小説集といった趣きで、その知識量にまず驚かされました。

    少女と吟遊詩人の巡り合いの旅路を描くファンタジックな「物語の歌い手」に、まさに頷かされてしまいそうになる『異常論文』たる「インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ」から、結論の鮮やかさがミステリの謎解きめいた脳科学SF「サンクチュアリ」、スマホゲームの開発をめぐり小気味いい会話で空想世界の構築を楽しむ「開かれた世界(オープンワールド)から有限宇宙へ」など、かなり高度でディープな仮想世界がぎっしりとどの短編にも形作られていて、凄い密度だなと思いました。

    その中

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    2023年05月20日
  • 文学少女対数学少女

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     犯人当て小説を書いている主人公の陸秋槎が自身の小説がフェアかどうかを数学の天才である韓采蘆に確認してもらいにいき、仲良くなる物語。
     作中作とそれに対しての批評が数学を交えて語られ、現実でも事件が起こったりする。本格ミステリや百合の話を期待すると、現実の事件の解決方法や仲の進展具合のなさや描写の少なさに少し拍子抜けをくらうが、一人のミステリファンとしてはとても興味深い作品だった。数学が推理に説得力を与えていたり、ミステリが数学の複雑さを分かりやすく解説していたりと相互のバランスがちょうど良かった。
     個人的には「フェルマー最後の事件」が好みだった。ただあまりジャンルに区分される物語ではないた

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    2023年05月06日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    初めて読む中国ミステリー(華文ミステリー)。英語圏とは違う愛称や敬称はあるけれど、個人的には英語圏の翻訳ミステリーよりかは読みやすかったです。ただ視点が良く変わるので慣れが必要でした。あと後半につれて慕剣雲が優秀に思えなかったです。
    それでも構成が好みだったので、続きがある終わり方でしたので続刊も楽しみにしたいと思います。あともっと華文ミステリーを読んでみたいな、と思いました。

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    2023年01月30日
  • 時間の王

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    『穴居するものたち』と『成都往事』がお気に入り。タイムトラベルと恋物語が相性抜群なのは言うまでもないけど、この2本は設定やスケールの壮大さ、SFとしての辻褄も合っていて読んだ後にため息が出るほど良かったです

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    2022年12月25日