稲村文吾のレビュー一覧

  • 雪が白いとき、かつそのときに限り

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    ネタバレ

    物語の世界観や設定はものすごく好き。
    登場人物も好みなんだけど、どうして、この結末なのか?
    短編も読めるようなので、期待したい。
    表紙は最高。

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    2019年10月17日
  • 黄

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    んー、着想が新しいと言えばそうかもしれないし、本筋の謎解きは平凡であったり、読後感はまあまあかなぁ。

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    2019年09月18日
  • 元年春之祭

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    華文ミステリ。過去に起こった一家惨殺事件からの導入には引き込まれましたが、中国の古典が多く引用されているのでとっつきにくく、読み進めるのがしんどくなるほど。二段階の読者への挑戦にはわくわくしましたが、動機にはすんなり納得できませんでした。

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    2019年07月31日
  • 元年春之祭

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    時代背景は前漢、武帝の時代。そこでおこった連続殺人事件。私はちょこっと中国の歴史に鼻先をつっこんでたから良かったけど、少しでも中国の歴史、文化に造詣がないときついかもです。

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    2019年07月30日
  • ディオゲネス変奏曲

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    自薦短編集で17の作品が収録。
    ミステリ、サスペンス、SF、脱力系とバラエティに富んだ内容で、著者のさまざまな面を見ることができて面白かった。
    ベストは「藍を見つめる藍」と「見えないX」。フェアネスとミスディレクションが素晴らしい。
    『13・67』も傑作だったし、この作者はやはり好きかも。これからも楽しみである。

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    2019年05月30日
  • 元年春之祭

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     古代(?)中国を舞台にした華文ミステリ。その時代や場所について、会話を通して数多くの説明がなされ、それが紙幅のほとんどを占める。とはいえ、嫌になって投げてしまうこともなく、すんなり読めてしまうから、そこはそんなに気にならない。もう少し中国史を勉強していればな、とは思った。
     女性同士の感情の(鋭利な)矢印があっちこっちに向いていて、どの関係性も濃厚だった。肝心のミステリ要素は、トリック云々は大した問題とならず、その動機が主な争点となっているように感じた。また、取り立てて意味のないような会話が、後々生きてくる様子は爽快で、構成の上手さを見せつけられた。
     一方で会話の流れや、人の行動に無理矢理

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    2019年03月27日
  • 元年春之祭

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    動機の意外性(現代の感覚では理解できない、時代・環境の影響があり、犯人にとってのみ正常とされる異様)、衒学感など、京極夏彦の影響が無いというのが意外なほど。

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    2019年03月22日
  • 元年春之祭

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    前漢時代,地方に引っ込んだ元貴族の一家に起こる連続殺人!
    2度犯人は誰だ?と読者への挑戦があり,残念ながらわからなかった.
    主人と召使いの悲しいすれ違いが生んだ悲劇.動機が悲しすぎる.

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    2019年03月12日
  • 元年春之祭

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    初めて読んだ中国作家のミステリ作品。紀元前の漢の時代を舞台に殺人事件を解決する。漢詩が多用されており、詳しくない人はそこで読むのを諦めてしまうかもしれないが、それは勿体無い。漢詩の部分は中国文化を楽しむエッセンスと捉え、それほど気にしないで謎解きに集中すれば良い。

    東洋的なミステリ作品であり、欧米諸国の方々には理解しにくい概念もありそうだ。これを日本語で読めて理解できる幸せがあった。読者への挑戦が2つ用意されており、絶対に犯人を指摘してやると思うものの、なんとなく犯人は想像つくが動機やトリックを看破するまではいかなかった。まあ、私の実力といってしまえばそれまでなのだけど。

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    2019年01月10日
  • 元年春之祭

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    時代背景や引用される数々の漢籍…。そこから醸し出されるこの作品の世界観が目新しい。ただ…それだけかもしれない…。

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    2019年01月06日
  • 元年春之祭

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    中国人作家による華文本格ミステリ。
    日本の本格ミステリを読んで影響されたと著者あとがきに書かれているが、確かにトリックや犯人限定の論理に、日本人作家に通じる物が窺えた。読者への挑戦状が二度入るのもフェアプレイを強調していて悪くない。
    でも、やはり読み難さは弱点だろう。訳者が注釈を度々入れて読者に理解しやすくさせてはいるが、漢詩や宗教の難しい表現にお手上げになってしまい、その間に伏線が張られていても読み飛ばしてしまった。
    多分じっくりと読んだ人は傑作との評価をするだろう。私は出来なかったが、この作者の短編なら読んでみたいと思った。

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    2018年12月02日
  • 元年春之祭

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    中国前漢時代の少女たちを描いた本格ミステリ。
    かつて国の祭祀を担った名家、観一族の春の祭儀を目前にひかえて当主の妹が殺され、しかも犯人は消えたとしか思えない状況だった。観家に滞在していた豪族の娘、於陵葵は当主に頼まれて事件の解決に挑むが…
    前漢というまったくなじみのない時代背景と、漢籍の蘊蓄が手強いが、少女たちが生き生きと描かれている(キャラ的にはあまり好きになれない人が多かったけど)ので読み進むことができた。古の女性にしてはみんな学があるし物事をしっかり考えていることに最初は驚いたが、教育を受けるかわりに人生を捧げなければならない使命がそれぞれにある境遇なのがわかって納得した。
    トリックより

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    2018年11月21日
  • ぼくは漫画大王

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    島田荘司推理小説賞受賞の台湾の方のミステリ小説。なんというか・・・台湾の方の小説というものを読むのが初めてだったので翻訳された言い回しみたいなものがなんとも新鮮というか戸惑うというか。
    「日本の漫画が事件のカギを握る」というキャッチコピーが気になって読んでみましたが・・・握ってるか?もっとこう、内容にひっ迫してるのかと思ったんですが、漫画でなくて一向に構わないような。
    ミステリ小説としてはわりとオーソドックスな叙述系というか、それはそれで面白かったです。

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    2016年08月19日