あらすじ
死すべき罪人の名をネットで募り、予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラー〈エウメニデス〉。挑戦状を受け取った刑事・羅飛は事件を食い止めようと奔走するが……果たして命を懸けたゲームの行方は? 本国でシリーズ累計120万部突破の華文ミステリ最高峰
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Posted by ブクログ
最高に面白かった。十八年前の事件と今まさに起こっている事件の関係が少しずつ明らかになるにつれて、登場人物の隠された過去が明らかになる。二段組なので内容も濃く読み応えもあり、読んでいる途中で「これは面白いわ」と思わず独り言を言ってしまうほどだった。こんなに面白い作品が実は2008年に発表されていたというのにも驚き。これからもっともっと華文ミステリーを読んでみたい。
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2021年度海外編このミス4位の作品。中国警察vs法で裁けない悪を裁く死刑執行人<エウメニデス>を描いたサスペンス色の強い華文ミステリー。警察や人物の描写がリアルで、警察の網の穴を突き想像の上を行く殺人鬼の狡猾さも読んでいて楽しかった。また、最後までスリルがある展開で飽きさせず一気に読まさせてくれた。続編はまだ邦訳で出ていないがあるみたいなので、訳されてほしい。
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様々な「死亡通知」(殺害予告)を執行していく犯罪者の巧みな仕掛け、IT・メカにも相当な知識を持った知能犯、は犯罪者の証拠が残らない意外性を持たせた企みは凄い。犯罪者の痕跡を完璧に消し、姿を変え、関係者を事件に絡ませ、メカ機器を応用し、警察を如何に欺くか推理は果てしない。読んでいても次の仕掛けはどんな展開になるのか一気に読まないではいられない。 法の限界は仕方ないが、やはり権力を持ち罪に問われない違法者、犯罪者は許せない。
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おもしろかった!おもしろかった!
網内人同様、華文ミステリーがこんなにおもしろいなんてうれしい誤算。
羅飛刑事とエウメニデスとの対決の第一部。
最後まで緊張感があり、読ませる!!
最初は登場人物の名前がピンとこなくて
なんども確認しながら読んだが
慣れてきたら本当にスピード感あり
もうハラハラ、驚愕の連続で
本当におもしろかった!
三部作のようだからはやく第二部を読みたいし、
周浩暉の作品ももっと読みたい。
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エウメニデスから「死亡通知書」が届くと確実に殺される.この謎の死刑執行人との戦いが警察との間で始まり,それは18年前の事件と密接に繋がって,羅飛は恋人と親友を殺された復讐に燃える.登場人物がそれぞれ魅力的で,事件は複雑に絡み合い全貌が明らかになったと思えばまだまだ続くようだ.悪の捉え方も独特で,不謹慎だけれどゲームをしているような面白さがあった.出来るなら,もう少し読みやすい名前にして欲しかった.
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読みごたえがありました。
推理というよりも、サスペンス色が強いように私には感じられました。
そして、これも続きものなのかーい!
きちんと書いておいてよね。
すぐに翻訳されるとも思えないので、待ちますが……。
ですが、面白かった!
続きはよ出してね。
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はじめての中華ミステリー。
最後まで、登場人物たちの名前(漢字)の中国読みが覚えられず、適当に読んでました。
法で裁くことができない悪人を裁く私刑執行人×警察のミステリーは結構好きです。
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初めて読む中国ミステリー(華文ミステリー)。英語圏とは違う愛称や敬称はあるけれど、個人的には英語圏の翻訳ミステリーよりかは読みやすかったです。ただ視点が良く変わるので慣れが必要でした。あと後半につれて慕剣雲が優秀に思えなかったです。
それでも構成が好みだったので、続きがある終わり方でしたので続刊も楽しみにしたいと思います。あともっと華文ミステリーを読んでみたいな、と思いました。
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2022.8 中華小説は行間を読ませるとかなく、これでもかこれでもかと事象を投げつけてくる。
翻訳家にもよるんだろうけれど三体でも感じた緊迫感がある小説でした。ラストはえ〜続くの…というのが実感。早く続編が読みたい。中国小説は曹操も待っているんだよね…
Posted by ブクログ
「仕掛けの凝ったミステリー」ドラマで、あまり難しいことを考えずに没入して楽しむことができた。
警察官の死亡事件を解決すべく作られた個性的な専従班メンバーが、過去の事件から引きずられた謎と、次々と発生する予告殺人事件に翻弄されながら、革新へ近づいていく。
決して「仲間同士の団結が解決につれ高まる」ような感動ドラマではなく、どちらかというと「硬派」な感じのメンバー個々の思惑が交錯し、疑心暗鬼を生み出すというドラマ。
時より、メンバーの心理・行動解説を想像してくれる犯罪心理学専門メンバーの慕剣雲や、情報を整理してくれるIT関連エキスパートの曾日華がいてくれて、とても助かった。
わざとじゃないかと疑うほどの主要人物の名前の覚え難さ(もうすべてカタカナでもいいかも)を乗り越えると一気に物語が動き始めるので、あきらめないで読んでよかった。
続編があるようで、邦訳が待ち遠しいこと……
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初めての華文ミステリ。彼の国の警察システム「専従班」など、独自の背景が面白い。重厚な警察小説かと思っていたら、登場人物が全員怪しくミステリ要素も満載。三部作でドラマ化もされているとのこと。サイコパス系はあんまり好きではないし、彼らのバックボーンがほとんど語られないので、感情移入しにくい面もある。でもあっという間に読み切ってしまった。次回作も読んでしまいそう。
それにしても同じアジア人なのに、日本人よりはるかにしぶとくガッツがある。なんだか完敗。
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先が気になるし一気読みなんだけど、誰が敵で誰が味方なのか読者が疑心暗鬼になってしまう展開が面白い。
どうしても登場人物の名前で引っかかってしまうのなんとかしたいなー。
にしても続編は絶対読まなければ。
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三部作の第一部。
法の裁きを逃れた犯罪者を予告した上で次々と殺していくシリアルキラー〈エウメニデス〉と、それを阻止しようと奔走する警察の専従班の対決。18年前に〈エウメニデス〉に恋人を殺された刑事・羅飛は、犯人からの挑戦状を受けとって捜査に加わることとなり‥
面白かった。エンタメ系サスペンスでとにかくスピーディーな展開。基本的に捜査側に感情移入しているが、犯人が警察を出し抜いて犯行を重ねてゆく過程が爽快とも感じられる。単純に警察VS犯人という構図ではなく、終盤になってさまざまな思惑が交差して、第2部への期待が高まる。
Posted by ブクログ
2002年、省都A市でひとりのベテラン刑事が命を落とし、復讐の女神の名を冠す謎の人物〈エウメニデス〉による処刑の序曲は奏でられた。インターネットで死すべき人物の名を募り、遊戯のごとく予告殺人を繰り返す〈エウメニデス〉から挑戦を受けた刑事の羅飛(ルオ・フェイ)は、省都警察に結成された専従班とともに、さらなる犯行を食い止めるべく奔走する。それは羅飛自身の過去――18年前の警察学校生爆殺事件の底知れぬ暗黒と相対することでもあった……。
初めて華文ミステリを読んだ。細かいところには目をつぶるとして、この推進力、ただものではありません。しかも次回作があるとは。
Posted by ブクログ
一気読み。人物像もしっかり描かれているので感情移入し易かった。内容もとても練り上げられれていたし、殺人方法も凝っていた。展開がスピーディーなのも相まって、緊迫感も半端なかった。映画を観てるような作品だった。犯人を逮捕出来てない、と言う終わり方で(3部作)☆4つ
Posted by ブクログ
中国警察vs法で裁けない悪人に制裁を加える連続殺人犯!ちょっとご都合主義なんじゃないかと思うシーンもあったけど楽しめました。個性あふれる専従班のメンバーが好きすぎる!
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華文ミステリーは、登場人物の名前を漢字で、把握するのにいつも、少してこずる。読みがね!
ストーリーは、スピード感スケール共に良かった!トリックも、良く考えられていて、楽しく読めた!
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前日譚となる「邪悪催眠師」が面白かったので、当然こちらも興味を惹かれますよね。サイコキラー+警察小説+本格ミステリーという正にてんこ盛りの内容。凝り過ぎて荒っぽさも目立つ作品だが、力技で押し通すこの感じが何故か嫌いになれない。羅刑事が主役の前日譚とは異なり、今作は群像劇となっているが、神視点で物語を推し進める著者のスタイルにはこの方が適しているのでは。処刑人<エウメニデス>誕生の経緯と彼が引き起こす事件の凄惨さとの間に大きな隔たり(飛躍)があり、動機と行為のバランスが悪過ぎるのはどうしても気になるけれど。
Posted by ブクログ
18年の時を経て動き出したエウメニデスと羅飛を中心とした警察との攻防を描いた作品。
なかなか面白かったが、三部作とは、、、。
まだ2作目の翻訳もなく、気が長い話になりそう。
早期の翻訳を期待。
Posted by ブクログ
SL 2021.2.5-2021.2.8
華文ミステリが苦手だったけど、これは読みやすくてエンタメの面白さは間違いない。
それにしても犯人、情報取得が有能すぎてちょっと現実離れの感。
とは言え、次作を早く読みたい。
Posted by ブクログ
法が裁け(か)ない犯罪者を誅殺する容疑者を警察と犯罪組織の双方が追いかける、という映画でもよくあるハードボイルドなシナリオが現代中国で展開される目新しさがあるが、舞台となる都市(A市=成都?)や社会情勢について描かれることがなく、謎解きのスリルだけで進行していくが故の無機質な感じが物足りなく思える。