梅原猛のレビュー一覧
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羽生 善治
将棋棋士。1970年生まれ。1996年、史上初めて七大タイトルを独占。2017年、永世七冠の資格獲得。2018年、国民栄誉賞。
梅原 猛
哲学者。1925年生まれ。京都市立芸術大学、国際日本文化研究センター名誉教授。ものつくり大学総長、日本ペンクラブ会長などを歴任。1999年...続きを読むPosted by ブクログ -
梅原氏が書かれた天台宗の本覚思想についての本や、空海の思想に関する本は別々に読んでいたのですが、本書は、最澄と空海を対比している本、ということでとても興味深く拝読しました。最澄と空海は平安時代に生きた日本仏教の二大巨頭で、この二人の交流関係自体もドラマになりそうな波乱の展開を見せます。
私自身、そ...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は大きく3部構成からなっています。1部は宮坂氏による空海および真言密教の解説。2部は宮坂氏と梅原氏の対談。そして第3部が梅原氏の論考です。対談が読みやすいというのもありますが、全体を通して、難しすぎず易しすぎずというレベルに書かれていて非常に好感が持てました。確かにいきなり本書から密教の勉強をは...続きを読むPosted by ブクログ
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鎌倉祖師たちの基となった天台教学を少しでも知りたくて読んだ。日本天台はほぼ智顗の直輸入らしく、知りたかった最澄の生涯についてはあまり触れられていない。ただ、やはり一向大乗戒壇設立については大きな功績として強調されていた。
智顗の教相判釈、法華経の構成や内容、華厳との違いが第一章で詳しく説明されて...続きを読むPosted by ブクログ -
将棋を多面的に解説する本で、将棋を指さない人にも日本の文化を知るという意味で読んでもらいたい。
梅原猛氏と羽生善治氏の対談、考古学から考える将棋の起源、数学的に分析する将棋の面白さ、美術品としての将棋の駒、将棋がもたらす教育的効果、将棋の観戦記の変遷など、読み応えがあるし面白い。
江戸時代の名人や棋...続きを読むPosted by ブクログ -
最高に面白かった
因果律であるところの「縁」を説く釈迦が
なぜ「無常」や「無我」などの因果を否定する
ようなことを話すのか………
その理解がとても深まった
後編でとても心に残るのは
ヤスパースが仏教学者に質問するシーン
オリエンタリズムがあるのは
むしろ西洋に憧れた東洋人にこそ
根強いのでは...続きを読むPosted by ブクログ -
【仏像鑑賞におススメしたい本5選④】仏の種類によって、なぜ日本で信仰されてきたのか、人々の心を引き継げるのか、考察する本。元々がテレビ番組だったので、読みやすく、かつ、発見がある。三井記念美術館の館長オススメときいて買ったのだが、さすがです!Posted by ブクログ
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日蓮について最初に読む本であるとは思わないが、独自な視点がいくつかあり、必読文献である。
紀野一義は日蓮の人物像と信仰の本質を突く。
紀野に比べて、全体的にオーソドックスな梅原猛だが、日蓮の歴史哲学について触れる部分は独自性がある。日蓮は陰がないという指摘も意義深い。
昭和44年の著作なので、事...続きを読むPosted by ブクログ -
北伝仏教で基礎学と言われる倶舎論を、初心者でも学べる数少ない書籍。入手の容易さや文庫故に安価であることも考慮に入れると、唯一の入門書と言っても過言ではないだろう。
最近では南方上座部の瞑想法の実践者も増えていることから、上座部のアビダンマの解説書はいくつか出版されている。しかし、大乗仏教の基礎と...続きを読むPosted by ブクログ -
とても分かりやすい本。初めてふれる人でもとっつきやすいし、理解もしやすい。
科学技術の発達は哲学にも影響を与えている。
その中で日本人には、日本人らしい哲学があうのではないかなと思うし、これを証明するのにもいいのはうれしい。Posted by ブクログ -
これはもうとにかく最澄像が素晴らしい。弟子が守りたくなるような師。ものすごい納得した。初期天台が好きな私にはたまらない内容で。前半の最澄様がすごかったのですみません空海の印象が漠然としている…。本当に梅原先生空海派なんですか?Posted by ブクログ
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もくじ
第一章 少年の夢(梅原猛68歳の時の講演。高校生向け)
現代と少年の夢/夢を見るのは人間だけ/人はだれでも心に傷がある/法然の心と傷と父/法然の心の傷と仏教革命/湯川秀樹のコンプレックス/大きな仕事は心の傷を埋める/豊田喜一郎の心の傷とトヨタ/養父母の愛情/「だれか食べるでええわい」/空想...続きを読むPosted by ブクログ -
お二人の対談が多岐に渡るものであり、非常に興味深く読むことができました。片方では飾らない、ざっくばらんな生きかたであり、もう片方は、信念を貫く生きかたをされているお二人のお話しに惹きこまれます。お二人のこれまでの生きかた、東日本大震災を経験した後の生きかた、考えさせられます。Posted by ブクログ