梅原猛のレビュー一覧

  • 仏教の思想 1 知恵と慈悲<ブッダ>
     角川ソフィアが出た頃に買ったはずの本なので、1996年には買っていたと思う。
     それから、半分ぐらいは読んだのだけれど以後読まずで今まで18年間放置されていた本。本棚の奥まったところに移動せず、常に手前にあったことから「読む気だけはあった」と思う。

     今回初めて最初から最後まで軽く流す。
     今ま...続きを読む
  • 学ぶよろこび : 創造と発見
    幼少時代に好きで夢中になってのめり込むモードはその後の人生に重要なのだなぁ。

    今でも現役で研究をされているのは本当にすごい。
    自分が80代とかになったときに、引退とか隠居してるのが当たり前と今から思わずにいようと思った。
  • 仏教の思想 2 存在の分析<アビダルマ>
    アビダルマを学ぶのに最適。
    本書ではサルヴァースティ・ヴァーディン学派のアビダルマの思想をヴァスバンドゥのアビダルマ・コーシャをテキストにして説明している。

    仏教における天地創造の定義が非常に味わい深い。「この世はサットヴァ・カルマンにより生まれる」のだという。つまり、仏教では宇宙を創生するエネル...続きを読む
  • 仏教の思想 9 生命の海<空海>
    仏教を学ぶものとしてこのシリーズは先ずおさえておくべき。
    梅原イズムはいささか独特なものがあるが、本書は泰斗、宮坂宥勝との共著であり空海の歴史、思想を知るには好ましい。
    「仏教の思想」シリーズ各巻に付けられたサブタイトルは絶妙であり、空海に関するこの巻は「生命の海」と名づけられた。
  • 生ききる。
    生ききっている二人にしかできない対談。確かに読む価値のある本ですが、そこから何をすべきかは見えてきません。
  • 森の思想が人類を救う
    絶版になってたのか、中古で手に入れました。
    話し言葉なので、非常にすらすらと読めました。95年発行ということでしたが、震災後の今でも考えさせられることもありました。
  • 仏教の思想 4 認識と超越<唯識>
    奈良からコータンに戻る途中、いまガンダーラに来ています。
    興福寺の北円堂で、弥勒(マイトレーヤ)と無著(アサンガ)、世親(ヴァスバンドゥ)の兄弟にお会いし、ぜひ行ってみるといいといわれました。
    ここで、もう少し唯識を学ぶ予定です。

    ガンダーラ行きのバスの中で、
    バスガイドのおねえさんとみんなで歌を...続きを読む
  • 梅原猛の『歎異抄』入門
    [ 内容 ]
    「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」。
    強烈なパラドックスを含むこの成句で有名な『歎異抄』。
    その一言一句から発せられる「毒」と「薬」は、時代や階層をを超え、人々の魂を揺り動かしてきた。
    親鸞の純粋なる信仰を、直弟子唯円が大胆率直に記述した『歎異抄』の魅力はと何か。
    わが国で最...続きを読む
  • うつぼ舟III 世阿弥の神秘
    やっと世阿弥にきたのだが、「世阿弥の人生を論ずるには彼の作品の範囲を確定し、それらがいつつくられたのかを明らかにしなければならないが、それはまことに困難なことである」(p8)。
    ということで著者の挑戦に拍手を送りたい。
    WEBマガジンに載っていない、湊川神社や須磨への調査を6章と7章に載せてあるのが...続きを読む
  • うつぼ舟I 翁と河勝
    2008年12月に京都のジュンク堂四条店で手にした翌日には、赤穂へ行ってきました。梅原猛氏のように坂越しの大避神社行き、生島を見てきました。そもそもこの本は能の祖先は秦河勝という伝承を扱うため、古文の引用が多いので難しいのですが、論旨が明快なのでした。本書に載っていた奥藤商事の「忠臣蔵」をちゃっかり...続きを読む
  • 最澄と空海(小学館文庫)
    最澄と空海。鎌倉新仏教に対する、加持祈祷の古い仏教として教科書では扱われていましたが、平安の2巨人を梅原猛さんが偲びます。彼らの生い立ち、思想までをカバーしてるので、どんな宗教家だったのかを理解する一助になるかと思います。

    個人的に発見だったなと思うのは空海。空海のえらくポジティブな仏教は、閉塞感...続きを読む
  • 最澄と空海(小学館文庫)
    高野山で買って帰ってきてようやく読みました。
    本当は高野山に行く前に読んでおけばよかったかな~

    とりあえず最澄と言う人はすごい人だと思いました。そして空海はものすごいカリスマですね。当時の日本で文化の最先端を担っていた僧という存在は本当に考えに考え抜いて自分の信仰と言うものに向き合っていたんだ...続きを読む
  • 法然 十五歳の闇 上
    梅原さんの著作を見かけるとつい買ってしまいます。相当な梅原信者だとこの頃思うようになりました。

    仏教の宗派や僧の名前はたくさんあるし何がどう違うんだろう?と思うくらいであまりきちんと調べたことも考えたこともなかったのです。仏教に特に関心があるわけではないのですが一生をかけて熱心に極楽往生の道を研...続きを読む
  • 歎異抄
    親鸞の死後に、弟子の唯円が彼の教えをまとめたものである。仏教だけでない、人としての生き方すらこれから見えてくる。彼の人生は、波乱であった。当時、驚かれるべき結婚もし、島流しにもあい、息子と絶縁もしている。その中で彼は常に仏教を信じていたが、自分の生き方について悩んでもいた。悩んだ末己の仏教の形、つま...続きを読む
  • 仏教の思想 8 不安と欣求<中国浄土>
    竜樹に端を発する大乗浄土思想が慧遠、羅什、曇鸞、道綽、善導と発展する過程が興味深い。一神教的仏教である浄土教は中国に於いても社会不安と法難が契機になって拡大した。易行、他力の思想は大乗の一つの極点でもある。
  • 梅原猛著作集1 聖徳太子(上)
    2002年以来久しぶりに続きを読みました。いや覚えてたよ。すげえ俺。いや覚えてる内容を書いた梅原猛がすごいのか…。
  • 哲学する心
    哲学を難しく語ることは誰もがすることだけど
    こうやってエッセイの形で平易に語られているものは少ないんじゃないかな。
    「人間とは何か」という根源的問題から
    「笑い」や「遊び」なんてものまで
    その対象は何でもあり。
    パチンコや喜劇にまで言及してますから。
    非常に知識のある人の
    楽しくてためになる話を聞い...続きを読む
  • 老耄と哲学 思うままに
    古本で購入のため
    内容が少し前の事で
    こんな事あったな〜等と
    当時を思い出しながら読む

    読みやすい文章だなと思う

    古本トワサンにて購入
  • 教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」
    将棋本だが盤面作られている方の話、将棋の歴史を教えてくれたりとバラエティ。将棋に合駒を考えた人は天才だと思う。
    羽生先生と梅原猛先生の対談が将棋のみならず様々な点に及んでいて面白かった。『隠された十字架』は未読だけど裏話があり対応する羽生先生の見識も素晴らしい。「大山康晴先生は盤面を見ないで相手を見...続きを読む
  • 教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」
    哲学者の梅原猛氏と羽生善治永世七冠の対談が非常に面白い。理系的直感と文系的経験、大山康晴と升田幸三、一見ムダに思えることがブレイクスルーを生む、けれどもAI全盛の今は「新手一生」が「新手一勝」といった話。
    いい具合に対話が広がっていって気持ちいい。