梅原猛のレビュー一覧

  • 古事記 増補新版

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    改めて読んでみて、面白かった。昔の人達と今と通じる所、今とは違う当時の価値観を垣間見れる所、色々感じられました。もう少し、名前が分かりやすいと良いのだけども、そこは致し方無いか。。近畿から九州まで、旅したくなりました。

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    2013年02月21日
  • 仏教の思想 9 生命の海<空海>

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    空海とその真言密教に対して私の持っていたイメージは「熱帯雨林」。
    様々な要素を切り落とし、念仏や禅に特化していった鎌倉仏教とは
    違い、空海の思想には宇宙論や思想、哲学と言ったものも含まれる。
    そして様々なものを否定し拒絶する「禁」の印象の強い浄土教や禅と
    違い、真言宗はすべてを肯定するダイナミズムに溢れている。色彩も
    モノトーンな印象の禅とは違い、五色に溢れ実にカラフルだ。
    この本を読み、私の真言宗に対するイメージはそれほど間違って
    いなかったのだと再認識できた。

    この本が書かれた当時から現在に至る時間の流れの中で、空海とその
    思想は再評価再認識されていると思う。そういう意味では多かれ
    少な

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    2013年02月10日
  • 仏教の思想 8 不安と欣求<中国浄土>

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    今まで全くと言っていいほど知らなかった中国における浄土教の誕生
    とその発展の経緯が語られ、実に興味深く読むことが出来たが、
    読後の感想としてはこのまま日本の浄土教に繋がっていくのだろうな
    という感じで、今ひとつ「中国の浄土教」に踏み込めていないような
    気がした。紙幅の都合上仕方がないことなのかも知れない。

    次巻はいよいよ空海。海を渡って日本に戻ってくることになる。
    あと4巻のお付き合い。

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    2013年02月02日
  • 仏教の思想 7 無の探求<中国禅>

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    達磨くらいしか思いつかなかった中国禅だが、その達磨は架空の人物
    と言うことでほぼ触れられず。それほどまでに知っていることの少ない
    中国禅の世界だが、ここでも中国人の現世主義というかリアリズムと
    いうか圧倒的な人間主義のようなものが顔を出してくるのが実に中国
    らしくて面白かった。日本で「禅」と言われて普通に思うイメージと
    は全く違う様相を見せる禅がそこにはある。

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    2013年01月05日
  • 森の思想が人類を救う

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    前半の日本宗教の歴史に関する部分は非常に勉強になる。しかし、結論の日本の思想が西洋とは異なる平等主義、それも人間以外の生物を。含めた平等主義だという主張は抽象的でぶっきらぼうな意見に感じた。

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    2012年09月21日
  • 仏教の思想 9 生命の海<空海>

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     平安時代に日本の仏教の礎を築いた真言宗の祖、空海。その一生と教えを文庫にまとめた本。

     一言で言えば…難しい。

     言わんとしていることを一言で言えば

     仏とは己の中にある。己の中の仏は人だけに存在する物ではなく、この世界に存在する物すべてに存在するものである。
     そして、悟りとは己の中にある仏をいかに感じ、表すかだ。

     と言うことではないだろうか?


     とりあえず…また読み直すことにしよう。

     読み直したときにレビューを少し書き直すかな。

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    2012年06月27日
  • 歎異抄

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    他力本願の世界を知り、親鸞の人柄にふれることができた。
    大教団の創始者としてこれまで抱いていたイメージとずいぶん違うお人柄。

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    2012年03月31日
  • 生ききる。

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    仏教や源氏物語のことなど、私には勉強不足でわからないことが多かったのです。ただ、どん底はずっと続かない、必ず救われるときがくるというメッセージが強く感じられました。源氏物語、読んだことないので、読んでみようかなと思いました。原文ではきついので、与謝野版か瀬戸内版で。

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    2011年11月01日
  • 最澄と空海(小学館文庫)

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    ネタバレ

    歴史の教科書では、どっちが何教を広めた偉い人
    というのを覚えさせられるぐらいが関の山だった最澄と空海。
    無宗教な上、6年間ミッションスクールに通っていた自分にとって
    仏教というのはまったくの未知の存在。
    入門編としてとてもわかりやすく、面白かった。

    シュメールの神話で、都市文明を作った英雄ギルガメシュが
    最初になしたことは森の神の殺戮、というのは興味深い。

    自分がどうしても仏教に馴染めない所以として
    この中にもあるがすっかり葬式仏教になったせいなのだろうと思う。
    逆に山は神と死者の住処であるという本来の考え方には
    すんなりと入っていける。

    戒律の軽減化というのは、広めるにあたり大切かもし

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    2011年07月13日
  • 学ぶよろこび : 創造と発見

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    著者の講演や書き起こしに最近の話を加えたもの。著者の人生の回願は『学問のすすめ』から持ってきています。第5章の老木に花が書き下ろしになっています。生い立ちの記は消失する過去を突き付けられて思わず読んでしまいました。

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    2011年05月09日
  • 梅原猛の『歎異抄』入門

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    ■親鸞。狂気故に閑寂の中に身を置いた思想。■2006.4.13

     歎異抄の入門書はあまた出ていますが、梅原氏は説教臭くは語らないし、学問一点張りでもなく、つまりご自分が生きる糧としても読まれている。その点で梅原氏は信用して良いのではないかと思ひます。

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    2010年06月07日
  • 最澄と空海(小学館文庫)

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    ■空海を知るには最澄を知るべし■

     空海は、同時代の先輩格であり、エリートであった最澄との対比で見ることで、輪郭がより際立つ。二人は偶然にも同じ遣唐使団で唐に渡っています。最澄は国費で、空海は自費。まずは本書でこの辺の事実関係を押さえた上で、HNK取材班の「「空海の風景」を旅する」を読むのがオススメです。

     この著者、梅原猛さんの文章は、他の著作もそうなのですが、何とも心が和みます。瀬戸内寂照さんが、「小説を書いたら私くらいにはなれる」と言ったとか何とかいう話もなるほどと思います。

     なお、最澄の偉業を知りたい方は、本書の後に「三人の祖師―最澄・空海・親鸞」を読まれる事をお勧めします

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    2010年06月07日
  • 歎異抄

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    「善人なをもて往生をとぐ。いわんや悪人をや。」
    この一節を「悪人のほうが追往生できるってことか」と誤解してる人のために親鸞の弟子唯円が異を嘆くために書いたものです。ていうか有名なあの嘆異抄です。清く正しく美しく貧しく、仏教のそんなイメージとはちょっと違う親鸞の生きざまはむしろ潔い気がします。興味のある人には読みやすいかも。

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    2010年04月29日
  • 地獄の思想 日本精神の一系譜

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    梅原猛さんで初めて読んだ本。
    ここから梅原さんと日本古代への好奇心は始まった。

    ただ日本史、仏教史に詳しくない自分には理解できたとは言えない。

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    2009年10月04日
  • 哲学する心

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    難しい本だった。塾で教えていた生徒に見せたら、「あ、梅原さんね何冊か読みました」と言われて軽くへこんだ。

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    2009年10月04日