春日太一のレビュー一覧

  • 天才 勝新太郎

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    勝新太郎とマラドーナは同じタイプの天才と思っていたが、そうだと確信する一方、それだけではないことも知る。

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    2012年01月12日
  • 天才 勝新太郎

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     評伝として、とてもよく書けている作品だと思う。勝という才能と熱情があふれている人物を、冷静にしかも息遣いも感じられるほどに描いている。勝という映画人が、天才とは思わないが、北斎が画狂人と称したようには、映像を愛した人だったのだろう。テレビシリーズの座頭市の記憶がなく、あらためて見直してみたいと強く思わせる、そんなパッションが伝わる文章でした。天才というタイトルは、著者の本意だろうか。

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    2011年10月08日
  • 天才 勝新太郎

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    取材力に驚きます。まるで見て来たかのような筆致にひきこまれます。が、我に返ってみると勝新太郎さん、アスペルガー症候群のような…コダワリが良い方向に向うと天才。主治医のような信頼出来る脚本家さん達の経過観察のもと、映画制作スタッフの理解と、介助によって、無二の俳優さんでありつづけた印象も拭いきれず、ひとりぼっちでは成立しない人生だったと思われます。玉緒さんはじめ家族から見た勝新太郎さんはほとんど登場しませんでした。

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    2011年09月21日
  • 天才 勝新太郎

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    読み終わってから
    勝新太郎という人がもうこの世にはいない事が
    ちょっと寂しく感じるようになりました。

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    2011年05月25日
  • 天才 勝新太郎

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「座頭市」と豪快な勝新伝説で知られる勝新太郎。
    本書は映画製作者としての勝とその凄まじい現場をスタッフの証言を元に再現し、繊細すぎる実像を浮き彫りにする。
    純粋さが加速させる狂気のノンフィクション。

    [ 目次 ]
    第1章 神が天井から降りてくる―映像作家・勝新太郎(冬の海;演出風景の録音テープ ほか)
    第2章 負けてたまるか―映画スター・勝新太郎の誕生(「御簾」の裏側;屈辱の映画デビュー ほか)
    第3章 勝プロダクションの設立(勝と市の快進撃;座頭市のサービス精神 ほか)
    第4章 オレは座頭市だ―『新・座頭市』(座頭市、テレビへ;勝新太郎一家 ほか)
    第5章 神が降りてこない…

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    2011年04月17日
  • 天才 勝新太郎

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    勝新といえば玉緒の旦那で、大麻をパンツに隠してた人というのが僕ら世代の勝新に対する一般的なイメージ。
    でも、この本でこんなに凄い人だったのかと。
    天才にしか見えない世界、
    まさに狂気に満ち満ちた世界だなと筆者の文筆力に感服。

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    2010年11月06日
  • 天才 勝新太郎

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    「おれは新聞に載るような男になりたい。それには犯罪者になるか
    スターになるかだ」

    父の仕込みで見事な三味線の腕をもっていた勝新は、裏方に徹した父の
    世界から「表の世界」に飛び出して行く。二枚目スター・長谷川一夫の
    真似から始めた勝新だったが、後年、彼の代名詞ともなった「座頭市」
    との出会ったことで世界が広がって行く。

    それは役者として勝新を開花させたばかりか、演出者としての勝新の才能を
    大きく引き出して行く。

    脚本はあってなきがごとし。現場で勝新が思いつくままに、ストーリーが
    展開する。それを支えたのは臨機応変に、勝新が繰り出すイメージを作り
    上げようとする優秀なスタッフに恵まれたことも

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    2017年08月17日
  • 天才 勝新太郎

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    大スターらしい豪放磊落さと市川雷蔵に対しての劣等感、映画に対し一切妥協しない脚本、演出、繊細な人間観察力と愛情あふれるスタッフへの気配り、アンビバレンツな魅力あふれる希代のマーシャルアーツ剣劇スターの栄光と挫折を描く「役者バカ一代」

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    2010年07月30日
  • 天才 勝新太郎

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    かつて、「時代劇は死なず!」という、京都太秦で時代劇を製作し続けるスタッフに焦点を当てた一冊を書いた著者。今回は俳優・勝新太郎と、彼を支え続けた大映京都、勝プロのスタッフを描く。改めて大映京都の技術水準の高さを感じました。そしてあの「影武者」降板の真相。本当のところはどうだったのでしょうか?

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    2011年08月03日
  • 泥沼スクリーン これまで観てきた映画のこと

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    愛聴するアトロクで春日太一さんのことを知り、本書のことを知る。

    巻末に宇多丸師匠との対談があるのだが、これが良かった。
    この対談だけでも読む価値あると思う。

    勿論、春日太一さんの紹介する邦画の数々も知らないものが多く、興味深く読んだ。

    ちょっとずつちょっとずつ読んで、読み終わったので、やっと読み終わった感が強い。

    星は3つ3.5とする。

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    2025年04月11日
  • 鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。面白いエピソードだらけ。原田弁護士とか出てくるし,最高裁の話とか,戒能先生が出てくるのもびっくりだった。
    橋本さんの映画を見たくなる。とりあえず「真昼の暗黒」はぜったい見たい。

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    2025年02月25日
  • ボクたちのBL論

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    著者らと同年代の男性として、なぜBLがひとつのジャンルとして書店の一画やVODの1カテゴリーをはれるほど一般に受け入れられたのかを知りたく取ってみた一冊。でも開いてみると、男性視点のBL論という非常にニッチな話題が対談形式で繰り広げられ、これはこれで面白いのだが、クリアな回答は得られなかった。十人十色なのはわかるが、(腐)女子やゲイの視点もやはりほしい。

    著者のバックグラウンドからアニメや映画(時代劇)の情報量が多く、ついていく持久力が途中できれそうになるが、少女漫画も読んできた、妄想癖もある自分としては、共感度は高めだった。視点を変えて観るというのは至極わかりやすい。
    アニメ、やおい、同人

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    2025年01月03日
  • 「ドラマ鬼平犯科帳」ができるまで

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    「鬼平ファンクラブ会報」みたい

    2024年10月読了。

    現時点で吉右衛門さんは鬼籍に入られ、新たに《甥っ子の》十代目 松本幸四郎が、自分の息子を引き連れて新たな《鬼平》企画が始まると聞いている。

    それを踏まえて本書を読んでいて、やはり「中村吉右衛門」と云う名優の大きさを感じた。彼は兄である松本白鸚の陰のように、若い頃は目立たないイメージが強かった。兄が積極的にテレビや舞台へ打って出たのと異なり、控え目なイメージが有った。
    でも何十年も前に一度だけ、歌舞伎で実際に観た際「ひょっとしてお兄さんより《力強さ》が有って良いのでは…?」と思った記憶があった。
    だから『鬼平犯科帳』が始まった時《役とのジャストフィット感》があった。バ

    #タメになる #深い #カッコいい

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    2024年10月21日
  • 不屈 松方弘樹 時代劇への遺言【文春e-Books】

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    懐かしいなぁ、松方さん…。

    2024年10月読了。

    本人へのインタビューと、今でも見られる過去の作品レビューで構成された一冊。インタビューでは、本人は『時代劇』への拘りを熱く語っていたが、後半の作品レビューはいわゆる『ヤクザもの』が多く、古い時代劇が正当に評価され後世に残されていない現実をまざまざと感じさせる。
    何事も《ゼニ勘定》の時代になり、『儲からない作品は商品化しない』と云う日本の映画会社のだらし無さと、プライドの無さを思うと、亡くなる直前まで《時代劇を熱く語っていた》松方さん達に本当に申し訳無い気持ちに成る。

    『あの頃は良かった…』と昔の作品を懐古することが決して《後ろ向き》な態度なのではないこと、むしろその

    #アツい #アガる #共感する

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    2024年10月21日
  • 鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折

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    映画は原作に忠実であっては、面白味に欠ける
    だから、脚本家の腕が必要である。
    とはいえ、原作 しかりであろう

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    2024年10月07日
  • 鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折

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    『七人の侍』『私は貝になりたい』『白い巨塔』『日本のいちばん長い日』『砂の器』など歴史に残るような映画の脚本家である橋本忍さんの評伝。権力に抗うような作品が多いので社会派かと思いきや、ご本人は売れる作品を生み出すことが目的だったとのこと。作品の本質を見抜くことにとても長けていると思う。『八甲田山』では、多くの死者を出した青森第五連隊は自然を征服しようとして、死者を出さなかった弘前三十一連隊は自然には逆らわず折り合いを付けようとした、と的確に捉えている。また、脚本の内容もまるで小説を読んでいるかのように場面が思い浮かぶ詳述ぶりだった。映画の利潤は自身の会社の資本の蓄積にせず、みんなで分配したとい

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    2024年04月12日
  • 市川崑と『犬神家の一族』

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    ・久しぶりに新書を一気読みした。ダイレクトに知識を得ることができて、新書の良さを改めて実感した。
    ・「悪魔の手毬唄」が最高傑作とのこと。近々見ようと思う。
    ・石坂浩二の「金田一です」を併読する。

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    2022年10月08日
  • 仲代達矢が語る 日本映画黄金時代

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    #877「仲代達矢が語る日本映画黄金時代」
     仲代達矢さんは特別好きな役者ではないけど、凄い役者である事は事実でせう。あの狂気を帯びた眼はマネが出来ません。わたくしは心の中で、仲代達矢・三國連太郎・丹波哲郎を「五社協定時代の三大フリー俳優」と名付けてゐます。
     春日太一さんは精力的に日本映画や時代劇の啓蒙に努めてゐらつしやるが、岩下志麻さんの本も良かつた。かういふ語り部が元気なうちに、もつと色々な映画人の証言を引き出して頂きたいと存じます。

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    2022年02月09日
  • 仁義なき日本沈没―東宝vs.東映の戦後サバイバル―

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    #872「仁義なき日本沈没」
     年配の人がよく「昔の邦画は良かつた」と往年を懐かしむのですが、その昔と今の境界線はどこであらうかと著者は考へました。それは1973(昭和48)年であるとし、その年を象徴する作品が、東映の「仁義なき戦い」であり、東宝の「日本沈没」であるといふ。本書のタイトルもその二作品から採られてゐます。そこで日本映画の「戦後」が終り、新たな時代に突入したと。

     その流れを、日本を代表する映画会社である東映と東宝を比較する事で、明らかにした一冊でございます。戦前にPCL・JOスタジオ・東宝映画配給の三社と後に東京宝塚劇場が加はつて成立した東宝と、戦後に東横映画・東京映画配給・太

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    2022年01月08日
  • やくざ映画入門(小学館新書)

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    コンプライアンス遵守が盛んに叫ばれる現代。かつて全盛を極めた「やくざ映画」の命脈も風前の灯火だ。しかし、その中は「組織論」「義理と人情」など、日本社会の本質を理解するカギがそこかしこに隠されている。
    『仁義なき戦い』『人生劇場 飛車角』『博奕打ち 総長賭博』『緋牡丹博徒』『県警対組織暴力』--日本映画史に燦然と輝く名作を紐解きながら、難解と思われがちなこのジャンルの「歴史」「全体像」「楽しみ方」をわかりやすく解説。
    なぜやくざ映画は、我々の心を掴んで離さないのか。不健全な作品にしか、救えない魂があるからだ。

    あっという間に読み終えた。もう少しボリュームがあっても良かったかも。

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    2021年10月09日