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境界線は一九七三年。その年に公開された『仁義なき戦い』と『日本沈没』の大ヒットによって、日本映画の“戦後”は葬られ、新たな時代の幕が開いた。東宝・東映の両社は、いかにして斜陽期をサバイブしたのか。なぜ昔の日本映画にはギラギラとした活気がみちあふれていたのか――。エリートvs.梁山泊、偉大な才能の衝突、経営と現場の軋轢など、撮影所の人間模様を中心に描く、繁栄と衰亡に躍った映画人たちの熱きドラマ。
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仁義なき日本沈没―東宝vs.東映の戦後サバイバル―
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春日太一
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Posted by ブクログ 2015年07月29日
東宝vs東映というふたつの映画会社の興亡史というより、時代vs映画だったり、ビジネスvs文化だったり、都会vs地方だったり、製作vs興行だったり、質vs量だったり、巨匠vs新人だったり、さまざまな対立が目まぐるしく攻守を変えながら展開する産業史。一方の強みが、アッと言う間に弱点となり、追いつめられた...続きを読む方の開き直りがアッと言うような逆転を生む、章が移るたびに状況が変化し、そして徐々に徐々に衰退していく映画産業の戦後史を一気に駆け抜ける本です。ふたつの会社、ひとつの業界の浮き沈みがこんなにも激しいのは、やはり、扱っているものがエンターテイメントであり、アートだからでしょうか?1973年公開のそれぞれのヒット作をもじった題名「仁義なき日本沈没」は「血で血を洗う抗争が、やがて日本映画を深く沈めた」という意味を表しているようにも思え、意外にピッタリ!
Posted by ブクログ 2014年08月17日
戦後日本の映画界を牽引していた東宝と東映のクロニクル。 1970年代は映画の公開本数も、観客動員数も、映画館の数も全盛期をとっくに過ぎた斜陽期のようです。これをテレビ台頭のせいだよと一言では片付けられません。戦後の何もない時代から配給の確保、労働問題、世代交代、観客層の変化と諸問題に取り組んできた配...続きを読む給・制作チームの奮闘があったんですねえ。春日さんのわかりやすくてドラマチックな語り口でぐいぐい引き込んでしまう熱い本でした。 あと、製造と流通では流通が圧倒的に強いということが泣けるくらいによくわかります。
Posted by ブクログ 2014年02月25日
1971年の東映「仁義なき闘い」が日本映画の「昔の終わり」であり、東宝「日本沈没」がいまの始まりだとする。「あかんやつら」が東映の実録ものであったのに対し、本書は新書らしく日本映画史やビジネスにも置き換えられるものをふくんでいた。いまの東映のすこしさびれた感じと東宝が制覇している感じは、東宝が製作ま...続きを読むで担うブロックブッキングから配給のみを行うフリーブッキングにシフトしたことに起因している。製作部門のアウトソーシングという点は、あらゆる業種にも考えさせられる問題だろう。「日本沈没」へのリアリティのこだわりも面白く、映画を見てみたくなった。
Posted by ブクログ 2014年02月11日
興行を母体とする東宝と、製作から始まった東映という二大映画会社に焦点を絞った日本映画会社の盛衰記で、戦後日本の映画史の入門書としてもお薦め。戦後国民の娯楽として隆盛し、50年代にその黄金期を迎えるやいなや、60年代には早くも斜陽期を迎え、廃れながらも決してなくならず、今もなお娯楽の一角を担っていると...続きを読むいう、その紆余曲折のスピードに驚く。他の芸術娯楽メディアに比べると、自らの成功体験に引きずられての失敗が目立つように思うのは、映画が多額の資金と大勢の人間によって作られるものであり、常にリクープを命題とせざるを得なかったからのように思う。
Posted by ブクログ 2012年09月22日
僕が幼いころ、TVが普及する前は映画が最大の娯楽だったことを聞かされた。ゴジラ・モスラが初めて見た映画だった世代だから、それ以前の映画はよくわからないが、この著作は沸騰する映画全盛期の日本を余すことなく映し出してくれる。文句なしに面白い。BSで昔の映画を見る際のには、そのその頃の時代背景が感じられる...続きを読むようになるだろう。
Posted by ブクログ 2012年09月20日
~1973年1月公開の「仁義なき戦い」は「『昔』の終わり」であり、年末に公開された「日本沈没」は「『今』の始まり」だった。~ 映画は昔から大好きです。母の話によると私が初めて見た映画は「渚にて」(グレゴリーペック主演)で、私をおんぶして見に行ったそうです。流石に1970年以前の映画界については良く覚...続きを読むえてませんが。戦後の混乱期から『今』に繋がる1973年に至る東宝と東映の盟主争いをテンポよく説明していきます。流行を作ってはそれに固執して飽きられていく・・・。全くこれの繰り返しなんですね。巻末の最終章によると今の映画産業は衰退した後の成熟期なんだそうです。「三丁目の夕日」にも映画館のシーンがありましたよね。ああいう熱狂はもう望むべくもないのかも知れません。でも私はこれからも映画は見続けます。夫婦で楽しめる、こんなに安い娯楽は他にありません。
歴史の裏事情がわかる本
はまじ 2020年02月18日
双方とも幼少のみぎりから関わりを持ってきた映画会社だが、特に気になっていたのが時代劇を売りにした東映がやくざ映画に落ち込んでいったプロセスであった。東宝が日本最大の映画会社に躍り出るまでの背景と共に裏の事情がよくわかる本であった。
Posted by ブクログ 2019年02月07日
春日太一『仁義なき日本沈没』再読 昨年シネ・ヌーヴォで行われた「生誕百年 追悼 橋本忍映画祭』で恐らく40ン年ぶりにスクリーンで観た『日本沈没(1972)』に激しく心を揺さぶられたので『日本沈没』の製作過程を追体験したくなり本書を久しぶりに紐解く。 全六章の内『日本沈没』そのものについて語られる...続きを読むのは実は第四章のみ。 本書の主眼は東宝と東映の栄枯盛衰を俯瞰で線状に記録していく事にある。 だからこそこの第四章における現場の声の記録が生々しくて面白い! 特に特技監督中野昭慶(30代)が橋本忍(50代)に語る言葉のカッコ良さと言ったら‼️ 2018年3月に大盛堂書店で行われたイベント 「これまでの全20冊の制作秘話」 では本書の完成度に満足されていない(執筆過程を含む)趣旨の事をおっしゃっていた。 しかし今回再読してみる東宝、東映という二大メジャーの視点からの戦後日本映画概史として結実していると感じたし、何より個人的には「東宝争議」の概略が非常に解り易く記されていた事を再発見出来たのも収穫。 春日さんの本は時々再読しないとあかんなぁ。
Posted by ブクログ 2015年03月13日
東宝と東映を比較すると、いまや、 東宝が圧倒的な強さを誇っているが、 どうしてそのような存在に至ったのか、 戦後映画史を辿りながら、知ることができる。
Posted by ブクログ 2012年04月18日
まずはタイトルのうまさに感心し、切り口の鋭さにも唸らされた。日本映画の隆盛と衰退を記述するとなると膨大な量になるだろうが、東宝と東映の二社の変遷を対比させることによって、戦後の邦画の歩みがコンパクトに纏められている。特に主題を担う第4章が素晴らしく、客観的に記された行間から著者の映画愛が伝わってくる...続きを読む。
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