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武勇伝に隠された天才ゆえの孤独
破天荒な伝説で語り継がれる天才の素顔は誰よりも繊細でナイーブだった。
貴重な資料で、芸術の神に挑んで散った生涯を炙り出す。
「座頭市」と豪快な勝新伝説で知られる勝新太郎。
本書は映画製作者としての勝とその凄まじい現場を
スタッフの証言を元に再現し、繊細すぎる実像を浮き彫りにする。
純粋さが加速させる狂気のノンフィクション。
【目次】
序
第一章 神が天井から降りてくる――映像作家・勝新太郎
第二章 負けてたまるか 映画スター・勝新太郎の誕生
第三章 勝プロダクションの設立
第四章 オレは座頭市だ――『新・座頭市』
第五章 神が降りてこない……
あとがき
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Posted by ブクログ
古今東西のシネアストの中で、最も妥協なく映画制作に臨んだのはチャップリンという見解がある。本書を読む限り、勝新太郎も負けていない。
出演交渉を断ったのだから、カツシン版『戦場のメリークリスマス』は夢の夢として、カツシン版『影武者』ならフィルムが何尺か残っている気がする。いつか観られる日に期待したい。
ブルース・リーとの共演が流れたのは惜しまれる。『ドラゴン怒りの鉄拳』を観た勝の感想は「紙芝居みたいな映画だな」だと聞き及んでいたが、本書によれば「これはマンガだよ」
マンガといえば、私の中では手塚治虫『火の鳥 鳳凰編』映画化の際、我王は勝新太郎が演じるべき、という想いがある。
Posted by ブクログ
小さな時に、勝新が「影武者」から降ろされた!!ってお袋が騒いでいたときからが僕の勝新に対する記憶なんだけど、全盛期ってそんなに知らないんだよな、ビデオの中でしか。三味線を弾いてる姿がエライ格好良かった記憶があるけど。
彼が「影武者」を降ろされたってのには、彼が演出家だったからって要素が強いんだね。ただの俳優だと思ってたんだけど、プロデューサーであり、演出までやってただなんて、正にスーパーマンだよ。僕も「座頭市」は何本か見てて、殺陣や演出がスゴいなあと思ってたけど、それも一手に引き受けてただなんて。
著者はまだ若いんだけど、当時のことをよくヒアリングしてるし、何より自分の時代でないことに、それも歴史的事実いなっていない近過去のことにここまで愛情を持って書けるのはスゴい。当時の熱気がよく伝わってくる。映画関連では「くたばれ!ハリウッド」以来の面白さだった。
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