春日太一のレビュー一覧

  • 役者は一日にしてならず

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    映画評論家という職業は、絶滅危惧種的存在にしか思えないけど、春日太一の本を読むと、映画史家というのは必要なんだなあ毎回思います。

    短時間のインタビューで、ベテラン俳優達から、実のある話をうまく引き出せる著者の手腕は鮮やかです。


    登場している俳優たちは、名前と顔は知ってるけど、邦画もTVドラマも殆見ない自分的には、俳優としてというよりも、バラエティ番組などで見かける大御所俳優枠というポジションのおじさん達。という程度の認識しかありませんでした。

    例えば、松方弘樹なんて、昔「元気が出るTV」でただ笑ってるだけの、おじさん。と思っていたので、時代劇に対する思い入れの深さとかが書かれていて、良

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    2015年06月16日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    面白かった。目から鱗というか何というか。このまま時代劇がなくなってほしくはないが、最近の民放ドラマの惨憺たる有り様を見るとあり得る話だな。

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    2015年04月04日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    基本的には、この本、映像関係の職業に関係が無い人がどういう興味を持って読めるのか、面白いのかしらん。そこはサッパリ判りません(笑)。

    207頁、一気読みでした。
    春日太一さんというと、ここのところ活発に活動していらっしゃる、「2010年代の邦画評論家」。まっとうな意見をお持ちと思いますが、それもそのはず、映画評論家と言うよりも映画史研究家。
    映画史をちゃんと勉強されているので、日本や世界の近現代史もそうそうは踏み外さずに把握していらっしゃると見えます。
    蓮見重彦的な、総毛立つような興奮、フランス現代思想直輸入的な刺激はありません。一方で実に地に足着いた意見と活動だと思います。
    要点で言っちゃ

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    2015年03月16日
  • 仁義なき日本沈没―東宝vs.東映の戦後サバイバル―

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    東宝と東映を比較すると、いまや、
    東宝が圧倒的な強さを誇っているが、
    どうしてそのような存在に至ったのか、
    戦後映画史を辿りながら、知ることができる。

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    2015年03月13日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    いいね。
    視聴率至上主義、まあ、スポンサーが付く以上しょうがないところはあるが、そこからスタートして、あらゆるレベルので人材不足を招いてしまった。
    何が起きるかというと、受け取る方の質の低下と、均質化ではないかという気もする。
    そのフィクション仕立ての考え方はSFと通じるところがあると思うのだが、日本の映画、ドラマがもうちょっとマシになるためには、この分野で鮮やかな何かが起きることが必要なのではないかと思わせる。

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    2015年02月15日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    時代劇を深く愛するがゆえの痛烈な批評。
    もはや死に体の時代劇を延命するよりもむしろ介錯することを選択した筆者の断腸の思いが伝わってくる。
    費用対効果ばかりを追求し、目先の数字(視聴率)にとらわれるあまり、小手先で制作され続ける時代劇の劣化再生産のサイクルは、現代社会のシステムそのものにも当てはまると思った。

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    2015年02月10日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    内容こそは時代劇について書かれていますが,エンターテイメント業界の盛衰について幅広く適用できる書物です。
    例えば今はイケイケでクールジャパンとまで呼ばれているアニメ業界ですが,低賃金で酷使されるアニメーターや売上重視の会社など,問題がそのまますぎて,時代劇の歴史をトレースするのでは!?と思います。
    時代劇と言う一分野に長く身を置いてきた作者だからこそ,このように深く考察した本が書けるのだな,と思いました。
    時代劇好きじゃない人でもお勧めです。

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    2015年01月29日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    時代劇は好きだったが,観なくなった.今でも骨太の時代劇があれば,観ることもある.この本に書かれていることは,何となく時代劇に魅力を感じなくなっていた自分の感覚とすごくフィットする分析だった.

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    2014年11月15日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    日本映画の盛衰と一蓮托生だった時代劇。失われたものへの憧憬を綴るのでなく、実証をあげて羅列された多くの問題点は強い説得力を持って存続の危機を訴え、エンターテインメントとして維持するための処方箋にもなっている。なにより行間には時代劇への愛着が溢れんばかりだ。

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    2014年11月01日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    いやあ、久しぶりに熱いのを読んだ! 高野秀行さんが「こんなに悲しくも面白いレポートは珍しい」と紹介していたのだが、まさにその通り。著者の悲憤がストレートに伝わってくる。

    著者は1977年生まれ。おやまあその若さで時代劇研究家?と思うのだが、その「時代劇=高齢者向け」という状況こそが今日の惨状を招いたのだと著者は言う。若者が見ない番組に大手スポンサーはつかない。何故若者は時代劇を見ないのか? ずばり「つまらないから」。じゃあ、何故時代劇はつまらなくなったのか?

    撮影所が下請け化し技術も停滞している・時代考証をやかましく言い立てることで表現が窮屈になっている・人気者に頼るドラマ作りで、時代劇を

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    2014年10月21日
  • なぜ時代劇は滅びるのか

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    著者の時代劇に対する熱い気持ちがひしひしと伝わる。気がつけば時代劇を見なくなっていた。単調でお決まりにのパターンで飽きたことに理由があるが、その原因がよく分かった。監督、脚本家、役者の不在…。
    技術の承継ということも念頭において頑張って欲しい

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    2014年10月21日
  • 仲代達矢が語る 日本映画黄金時代

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    面白かったです。日本の映画黄金期のエピソードは、面白いものが多いのに、さらに、その真ん中を歩んできた仲代さんの話が面白くない訳がないかぁ〜といった感じです。
    もっともっと、読んでみたいです。

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    2014年09月08日
  • エドノミクス 歴史と時代劇で今を知る

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    春日さんの時代激論を中心に読む。
    「司馬遼太郎の功罪」が実に興味深い!
    勿論ワタシも例に漏れず、中学生の頃新撰組に興味を持ち、まず手に取った小説が司馬先生だったため、その他の作家さんが書いた小説数冊読んでもちいともハマれず、「燃えよ剣」と「新選組血風録」がありゃええわーと早々に終止符を打ってしまった。
    そして今もなお。罪なおヒト。

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    2014年07月28日
  • エドノミクス 歴史と時代劇で今を知る

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    歴史の流れを経済学的に考えてみたりなど、新しい視点で読み解く江戸時代。一本釣りできらびやかな家臣団を作った秀吉を一軍のスタメンが全員FAのようなチームとたとえる一方、家康の成功を土俗的性質にみるなど江戸の初期から、急な貨幣鋳造と倹約令というまったく正反対な政策を同時に行って江戸の経済の息の根を止めた天保の改革を経て、幕末に至るまでたいへんわかりやすく興味深い本。

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    2014年07月20日
  • 天才 勝新太郎

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    私たちの世代にとって勝新太郎といえばなんといってもパンツにコカインのイメージが強烈すぎて、子どもごころにもとにかく規格外なとんでもないおっさんだなということだけはわかった。
    (この「とんでもなさ」は、おそらくあの時代の映画人が多かれ少なかれ共通してもっていた資質なのであって、私じしんまさにそこに魅力をかんじたからこそ黄金時代の日本映画にずぶずぶとはまりこむようになったのだが、それはまたのちの話。)

    さいごの映画「座頭市」(勝新にとって最後の、という意味です)がせいぜいリアルタイムで、かつての、プログラムピクチュアとしての座頭市は東京の大学生として名画座やビデオでみた口だ。テレビシリーズにいた

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    2014年01月04日
  • 天才 勝新太郎

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    勝新太郎という天才の魅力を、神話ではなく事実と証言から書ききった1977年生まれの著者の筆力を尊敬します。天才を形容するのは何よりも難しい。

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    2013年08月18日
  • 仲代達矢が語る 日本映画黄金時代

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    最近、日本映画黄金期を描いた著作が多い、春日氏の新刊。
    俳優、仲代達矢氏のロング・インタビュー。

    岡本喜八監督とのエピソードは実に楽しいです。

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    2013年01月23日
  • 天才 勝新太郎

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    表題は「天才 勝新太郎」だが、紙一重の所で「奇人」、もっと言えば「狂人」としか思えない不世出の俳優だろうと思う。

    数々の逸話を残して別世界へ行ってしまった「カツシン」。もし生きていたら座頭市に代わる何かを仕掛けてたのではないかと思うが、一方で、これに固執しすぎて映画界から追放されるような事件を起こしたかも知れないともイメージしてる。

    よく、俳優は役柄になり切るというが、この人の場合は「憑依」してそのものになってしまう所が本当に怖さと凄みを感じた。

    但し、絶対にこんな人とは付き合いたくないと誰しも思うだろう。

    そういう意味でも、「狂人」とはこういうもの、かつて映画界に一人の「狂人」がいた

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    2012年06月07日
  • 仁義なき日本沈没―東宝vs.東映の戦後サバイバル―

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    まずはタイトルのうまさに感心し、切り口の鋭さにも唸らされた。日本映画の隆盛と衰退を記述するとなると膨大な量になるだろうが、東宝と東映の二社の変遷を対比させることによって、戦後の邦画の歩みがコンパクトに纏められている。特に主題を担う第4章が素晴らしく、客観的に記された行間から著者の映画愛が伝わってくる。

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    2012年04月18日
  • 仁義なき日本沈没―東宝vs.東映の戦後サバイバル―

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    本を読む以外に好きなことを上げろ」と言われたら、映画鑑賞と
    答える。つくづくインドアな人間だなぁと思う。

    しかし、これまでの生涯(大袈裟か)で観た映画の本数は、邦画より
    圧倒的に洋画が多い。近年はとんと邦画には御無沙汰している。

    それでもお金のない学生の頃、古い邦画を名画座などで観た。
    映画は一番お金のかからない娯楽だった。

    戦後の日本で庶民の楽しみは映画だった。テレビはまだ普及せず、
    劇場のスクリーンに映し出されるスターに夢中になった時代だった。

    労働争議で分裂する東宝、元々倒産寸前だった東映が、いかに
    ヒット作を飛ばしマンネリ化に陥り、映画産業斜陽期をどのように
    乗り切ったかを、興

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    2017年08月16日