山本ゆりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
料理と恋愛にまつわる短編集。
料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。
一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。
ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。
カレー食べたくなるよ
2025.11.11
204 -
Posted by ブクログ
あー面白かったぁー
いちいち言ってることが、わかる。
もう、すごくわかる。
わかり過ぎて身が捩れる。
わかるーわかるー!
それな!それな!
探し物が見つからなくて、カバンの中も、
机の中も探したけれど見つからないので、
そろそろ踊ろうかと思ってる。
っていう一言。
あぁーわかるーー!!!!!!
わかるわかるわかるー!!!!
多分、わからないのよ。今の人は。
でも、わたしはわかる。
踊るしかないのよね。
そうそう。
他にも
サイゼリアの間違い探しのレベルが異常。
これも本当そう。
答え見てもわからんときあるよな。
わかるー!!!!
もう、笑って笑って笑って、読んでわかる!わかる! -
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Posted by ブクログ
一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子 -
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Posted by ブクログ
◯ すみませーん!これ750円って書いてるんですけど、この卵って、一体どんなエサからできてるんですか?(46p)
◯ 『キレイ色コーデをほんのり甘めにアップデート』
Windows10か。(76p)
◯ 舌を噛んだ時って孤独じゃない?(119p)
◯ 厚揚げの炊いたん、しいたけの炊いたん、こんにゃくの炊いたん、ニシンの甘露煮、大根、にんじんの炊いたん、白菜のお漬物、自家製朝鮮漬け、かまぼこ、黒豆、ぜんまいの炊いたん、かぼちゃの炊いたん、昆布巻き、たいのこ、里いもの炊いたんなどをまんべんなく頂く。(315p)
★お友達数人の会話がそのまま文字になってるの、面白い。
★ここまで自分を曝け -
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Posted by ブクログ
「恋と食」 がテーマの、小説新潮に掲載された短編を収録したアンソロジー。甘やかで幸せなだけのお話が一編もなくて逆に楽しめた。
一穂ミチさんは、淡白な味を好む淡白そうに見えるカップルのまったく淡白ではない情念のお話。言われてみればポン酢ってしびしびしてるかも。
古内さんは、計算だけではないけど計算も働かざるを得ない大人の恋愛の話。旨味調味料はハマると駄目になる気がして避けて生きてます。
君嶋さんはこの中で最もオーソドックスな恋愛小説。キュンとします。
錦見さんの短編は語り手が料理上手なだけあって一番美味しそうな料理が登場した。不思議なお話で、恋愛だったの??という感想。
奥田さんは毒親を捨てる