konaのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久々のラノベ。ホラーでファンタジーでミステリ。
ちょっとグロ要素強いけどその辺はライトノベルなんでそこそこの臨場感。
ファンタジー要素が少しでも入ってる作品ってここぞの時の予定調和に使われがちだけど、この作品はその辺りの自制がしっかり効いていると思う。1巻ラストのストーリーは作者の筆力が存分に発揮されていて引きこまれた。
主人公繭墨あざかがルックスやしゃべり方や能力までかなりの完璧キャラだからそう感じるのかもしれないけど男ももうひとくせ強いキャラの登場を望む。
それにしても片桐翻弄されすぎ…
グロだから地上派ムリっぽいけどCSとかOVA化してほしい。 -
Posted by ブクログ
最初の人魚の話はすごい。醜悪さと幻想的な表現を効果的に使っており、綾里氏の描く世界があっという間に読み手を包む空気を変えていく感じ。更に溺死した彼女の思いを知った時や、小田桐が牧原に浴びせた言葉が与えた結果が分かった時など、久しぶりに読み浸れる内容に出会えた気がした。
第2、第3と続くエピソードも悪くはなかったが徐々に最初に感じたインパクトが弱まった気がする。ひとつは仕掛けを作り過ぎて、やや分かりにくさが先行する瞬間があり、小説の世界から思考する現実に引き戻される感じ。この辺は読み手である私の能力不足であり作品を批判することはできないが、どこかでここまで思い通りに人が動かされるものなのかと -
Posted by ブクログ
最後の短編集でありシリーズ最終巻だけれど、収録されている話の半分が時系列に初期の初期である点は少し面白い
全てが終わり、小田桐とあざかが平行線のまま穏やかに終幕へと辿り着いた事を思うと、今にして初期における小田桐とあざかの関係性を見直す事で見えてくるものもある。そうした段取りを踏むからこそ、本編終了後のアフターストーリーも味が滲み出てくるのだろうし
『小田桐は今日も理不尽と戦う』と『七海は幽霊を信じない』は本編では明かされていなかった小田桐と七海の関係が始まる物語だね
七海が小田桐みたいなぬぼーとした人にどうして入れ込むようになったのか疑問だったのだけど、利用価値を見出した事が始まりだった -
Posted by ブクログ
今回は短編集らしいエピソードが並ぶ構成となったね。日常成分に溢れていて血みどろ成分が珍しく薄い
特に小田桐の日常とあざかの日常が裏表で描かれた『繭墨あざかと小田桐勤の休日』は特に短編らしさに溢れている。小田切からはあざかが休日をどのように過ごしたかは見えないし、あざかの側から小田切がどのように日々を過ごしているかを見えはしない。小田桐は穏やかに友人に囲まれた日を暮らし、あざかは凄惨な依頼人が訪れる日を過ごす。対極的な2人の休日がほんの少し交差する内容は短編だからこそ出来るものと思えたよ
この巻の収録エピソードで面白いのは小田切に成り代わろうとした男、又は小田切かと誤認させる男がそれぞれ登場す -
Posted by ブクログ
あさとは変わらず目覚めず仮初の平穏が続くかに見えた小田桐の日常。けれど、彼があざかの傍に居る以上は平穏に浸り続けるなんて不可能なわけで
StoryⅠの事件は通常通りの怪異が起きつつも、別の異変が向こうから侵入してくる形となっているね
このエピソード、依頼人が持ち込んだ異変は確かに恐ろしさを備えていたものの、それ以上にあざかの部屋に潜り込んだヒルガオの存在が奇異に映ってしまう。あの家を訪れる者は依頼人か知人ばかりだったから
依頼人である岬が探していた少女が都合よくあざかの家に潜り込むなんて不可解にも程が有る。まるでその状況は誰かがシナリオを描いたかのよう
ヒルガオという異物が紛れ込みながら何事 -
Posted by ブクログ
短編集だからとはいえ、ここまであざかの登場シーンが少ない巻って珍しいかも
それだけキャラクターやサイドストーリーが増えてきたと言えるのだろうけど
『白雪は「びきに」を知らない』
2巻のアフターストーリーであり、更紗と蝶尾のその後、水無瀬家の復興、白雪と兄の絆など本編で描ききれなかった諸々を補完する内容となっているのだけど、「びきに」要素がめっちゃノイズ……!
いや、良いんだけどね!大半のシーンを白い着物を纏って過ごしている白雪が布面積の少ないビキニを着用する展開のレアさを考えれば、短編だから出来る荒業と理解できる
けど、白雪が背負う水無瀬家当主の重責とか、忘れていた兄の優しさとか、シリア -
Posted by ブクログ
短編集という事も有ってか、本編よりも若干ライトな印象を受けるね
それでもあざかと出逢ったばかりの頃の小田桐を描いた過去編などは彼に容赦なく地獄を突き付けるのだけど
『僕が「繭さん」と呼ぶ理由』
腹に鬼を宿してから半月しか経っていない事も有り、このEPの小田桐は芯から厭世的。おまけにあざかへの信頼も特に無いものだから彼には寄辺となる何かすら無い
そんな彼がどうしてあざかの傍で生きると決めたのか、という小田桐の根源に関わる点が描かれているね
怪異自体はホラー風味で恐ろしさは有るのだけど、実害に繋がる危険性は低い為かこの話で主題となるのはどのように怪異の正体を暴くかではなく、自分の意志でどうと -
Posted by ブクログ
黒ゴスロリと唐傘で身を纏うあざか、白い着物で彩り扇子で会話する白雪というデザイン面で水と油並みに相性が悪そうなのに、その二人が空飛ぶ赤い金魚と関わる事で妙にバランスが取れているように思えるって不思議
第1巻が導入部として小田桐が自身の在り方とどう向き合うかを描いた物語だったなら、今回は彼が自身の在り方を踏まえて他者の異常とどう向き合っていくかが描かれた物語となったのかな
今回関わる事になった水無瀬の一族は能力者一族らしい集団だね
筆で描いた文字が浮き上がり動物としての実態を取り、敵に襲い掛かる
それだけなら格好良い能力者と言えなくもないけど、異能者を生み出す一族なんてまともである筈がなく -
購入済み
いまいち
何と言うか、すっごく中途半端な異世界転移しちゃった物語り。
チートもあるにはあるけど、薬師としては過去に作られた知識だけのチートで、頑丈な身体ではあっても自分より強い相手は何人も出てくるに勇者よりは強いとか、ヒロインとの恋も最後まで盛り上がらずに、中途半端な結末を迎える。
物語は淡々と、大した感動のシーンもなく限定的な無双しか出来ず、読んでいてフラストレーションが溜まった。
6巻分一気読みだから、読み応えはそれなりにあるが、最後の最後まで中途半端な回想シーンで終わるのが非常に残念だった。
1巻ずつ読んでいれば仕方ない分もあるが、読み応えはあってもこの値段ではコスパに欠けるような気がするのが残念 -
Posted by ブクログ
小田桐が七海に利用される話、小田桐が七海に利用される話パート2、B.A.D本編が始まる前に小田桐が初めて繭墨と依頼を受けた話、B.A.D本編終了後の後日談、4つの話の短編集。
1話、2話でそもそも知っていた七海の異常性と狡猾さを改めて知った。個人的には七海が好きじゃないので2話分七海絡みの話を読むのは苦痛だった。3話はB.A.D特有の怖さと気持ち悪さと後味の悪さがあって最期まで変わらない雰囲気が心地よかった。
4話は後日談、あんなに始終ワタワタしていた小田桐が菩薩のようになっていたのが感慨深い。意外と繭墨に会っている関係性になぜかホッとしてしまった。主従関係は解消されても2人には少し離れたとこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ異界で紅い女の手中に入った繭墨、そんな繭墨を取り戻す決意を固めた小田桐。自力では異界に行くことは出来ないため、あさとに助力を求める。小田桐は目的を果たすことが出来るか。
最終巻でボローニャ負けした紅い女とどう決着をつけるかと思ったが、平和的な解決が出来てよかった。そして、異界に行くまでが長かった。そして行くためにあさとと怪異に挑むことになるとは思わなかった。小田桐と繭墨はもちろん、あさととの組み合わせも好きだ。繭墨以上にあさとと一緒の方が小田桐は素が出ていて容赦ないし、砕けている。なので2人で行動するのは個人的には楽しめた。ただ、異界に下りた後の描写が短い。紅い女に関しては恐ろしさはよく分かっ -
Posted by ブクログ
綾が残したのは小田桐の白い左手だけだった。小鳥もいなくなったことで異界化はおさまっていたが、紅い女の脅威がなくなったわけではない。そこで繭墨は紅い女への恐ろしい反撃の策を考える。
反撃の狼煙を上がって、さあ異界に乗り込むぞという雰囲気がある人とない人の差が印象的だ。七海は怒りを応援に変え、白雪は小田桐のために頑張るし、舞姫は人形作りにせいを出し、雄介はバットを持ち出す。だが、繭墨はいつも通りだし、あさとは相変わらずの死にたがり。小田桐も相変わらずの精神力ないのに持久力無限大。最終巻を前に主要人物はこういう人ですと、再確認していたように思う。最初の怪異を出して来る所やあさととまた対峙すること、同 -
Posted by ブクログ
ネタバレ紅い女が見せていた夢から覚めた小田桐、夢の中の事件を現実で解決し、一段落ついたと思っていたら繭墨に未来が見える異能者御影粒良が連絡して来た、彼女は繭墨と自身の死を見ていた。
紅い女との夢の中が終わって少し関係ない話が入るかと思ったら、御影の未来視からの繭墨死亡の可能性。深刻な話になると思ったら、まさかの神の大量発生の話があったりと天上と底辺どちらとも突き抜けていて、小田桐同様こちらも振り回されている。まあ全体的にはシリアスな話で紅い女が小鳥を使って自分の望みを叶えようとしているが、まあ小鳥が馬鹿な道化師であきれる印象はあった。一方で綾の優しさと一途さが切なかった。