konaのレビュー一覧

  • B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む

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    ネタバレ

     繭墨あざかを助けるか否か。今更といえば今更ではあるけれど、ずっと付き纏ってきた問題に向き合う時がきたのだと思います。その答えが今まで小田桐さんが助けてきた人達によってもたらされるというのは、小田桐さんらしい展開ではないでしょうか。

     最後の最後まで繭墨あざかは繭墨あざかであり、小田桐さんはまた間に合わなかった。今までであれば、それで終わりだったのでしょう。けれど、それを認めず足掻いてしまうのが小田桐さんらしくあります。最終巻も楽しみにしています。

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    2025年08月07日
  • B.A.D. 4 繭墨はさしだされた手を握らない

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    ネタバレ

     前巻で繭墨あさとに絶望の底に落とされた小田桐さんの再起の話。

     白雪さんが小田桐さんに真正面から思いをぶつけたり、七瀬七海に協力を求めたりと、今まで関わってきた人達に支えられて繭墨あさとへと立ち向かった印象でした。

     繭墨あさとを取り巻く一連の物語は終わりを迎えたけれど、小田桐さんの中にはまだ繭墨あさとの影響が色濃く残っていそうですし、小田桐さんは後々まで気にし続けるのだと思います。

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    2025年05月22日
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている

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    ネタバレ

     今回は小田桐くんを苦しめる為の罠が何重にも仕掛けられていた感じでした。「君のせいだ」と小田桐くんを追い詰める念の入れように頭が下がる思いです。

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    2025年05月11日
  • B.A.D. 13 そして、繭墨は明日もチョコレートを食べる

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    この最終巻は小田桐が認められなかっためでたしめでたしの物語をどうひっくり返すかが要点なのだけど、それは言ってしまえば小田桐が救われる可能性に背を向ける構造にもなっている
    あざかが居なくなってもあさとが腹を塞げる、紅い女の影響は徐々に消えるから小田桐は何とか日常に戻れる。そうした平穏を壊してあざかを取り戻そうとする
    作中にて定下があざか救出に反対するスタンスを取るけれど、落ち着いて考えれば彼は何も間違っていないと判る
    誰がどう見たって小田桐は破滅への道を突き進んでいる

    その端緒が描かれたのが七海や雄介との大食いかな
    ぱっと見であれば、日常生活の象徴である食事を通して自分が生きていると感じ直す行

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    2025年03月20日
  • B.A.D. 9 繭墨は人間の慟哭をただ眺める

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    ヒルガオの死を嘆き悲しみ暴走する雄介を通して、改めて己の不出来も愚かさも悟った小田桐。けれど、日傘達を死なせた時のように立ち止まらずに済んだのは、愚かであろうとも行動する重要性を知っているからか
    ただ、この小田桐は満身創痍でありながら新たな危険に自ら飛び込むそれはそれで危ういタイプと化しているんだけど


    どれだけ言葉を尽くしても、復讐を果たしてしまった雄介も、復讐に奔ろうとする久々津も最早止められない。そもそも腹に鬼を宿している以外の特別性を持たない小田桐では彼らを止める術がない
    それでも小田桐が彼らを止めようとするならば、それこそ言葉を尽くすしか無い。そうした悪足掻きを辞めなかったからこそ

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    2025年01月11日
  • B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない

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    ヒルガオが死に雄介は壊れてしまった
    前々から手の施しようの無い人物では有ったけど、一緒に馬鹿が出来る程度には社会に紛れ込める人間性は持ち合わせていた。けれど、ヒルガオの死は雄介を決定的に壊してしまうね
    人間性を捨て去った彼を小田桐は全く制止できない。彼にすら暴力を向けてあさとや舞姫を殺そうとする雄介は手遅れとしか思えない

    この巻ではそんな雄介を始めとして、手遅れで救いの無い相手に対してどのように救いの手を差し伸べるのかという点が描かれていた気がするよ


    StoryⅠの少女達は典型例
    狐のゲームとして舞台を用意されながらも放置されていたが為に、そしてルール違反をしてしまったが為に救いが消え去

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    2024年12月25日
  • チート薬師の異世界旅 1

    ネタバレ 購入済み

    異世界に転生した主人公が薬作成のチート知識を使って問題を解決し、異世界を冒険する話。
    最初に遭遇した訳あり美少女ハーフエルフに一目惚れし、邪険にされながらも一緒に旅をする。
    よくある戦闘力がチートとは、ひと味違う面白さがある。ヒロインとの今後の関係も気になるので次巻に期待してます。

    #笑える #エモい #じれったい

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    2024年10月27日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    最近同作者の新作を味わった関係でこちらも読みたくなる欲に耐えられずつい読み始めてしまったよ
    読んだのはかなり昔の筈なのにちょくちょく覚えているシーンがあるのは結構心に刺さる作品だったからなんだろうなぁ


    紅い唐傘を差すゴシックロリータ姿の繭墨あざか、腹に鬼の子を宿す小田桐勤
    メイン二人の設定だけでも強烈に惹き付ける力を持っているのに、作中に依頼人や関係者として登場する人物がそれぞれに狂気を宿しているものだから何もかも強烈

    依頼人や関係者は登場時こそ発言が支離滅裂な事が多い。けれどあざかによってその思惑が解説される事で、それは狂気のままに一本気の通った人物であると判る
    ただ、それは他者の理解

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    2024年09月14日
  • 俺だけが死んでいる

    購入済み

    良作

    結末はどうなるかと思いながら読み進めましたが、そう来ましたか。それまでの伏線が見事に回収、良作でした。切ないですけどね。

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    2020年11月15日
  • 俺だけが死んでいる

    ネタバレ 購入済み

    切ない

    ただただ切ない。
    タイトルの通り、本当に一人だけ……

    みんながトールのことを考えて行動してる。
    対立したり、諦観のような視点もあるけど、生きることと夢を見ること叶えることを諦めないで欲しいという訴えは届いた気でいる。

    終盤に少しSF展開があるけど、そのまま読み続けて欲しい。

    どんでん返しとそっと胸にくるものがあるから……

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    2018年10月03日
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている

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    この巻は主人公に感情移入していたのでいい意味でものすごく後味が悪い作品でした。終盤で退場する二人にも救いがあればと思いました。

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    2015年03月12日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    思ったよりもはるかにグロテスクな内容や、報われない話もありました。ストーリーを増すごとに世界観が広がっていき、こういうこともこの作品の中ではありなんだと、少しずつ明かされて行く感じがとても良かったです。また、登場人物の狂気の描き方が素晴らしく、ファンタジーであるのにとてもリアルな感じを受けました。

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    2015年03月04日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    ネタバレ

    趣味の似通った友人に勧められて拝借し、手に取った作品。えんため大賞優秀賞を受賞した作品ということで期待しつつ読み始めたが、その期待の一回りも二回りも上を行く独特な作風に引き込まれた。
    グロテスクでありながらも言葉選びが秀逸かつ耽美であり、映像的な表現の仕方が多い為世界観に入り込みやすかった。病み・鬱的な内容に耐性のある人には是非お勧めしたい。
    キャラクター一人一人が強烈な個性を持っているのも見どころ。個人的には静香と雄介のぶっ飛び具合が非常にツボだった。

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    2013年08月06日
  • B.A.D. 9 繭墨は人間の慟哭をただ眺める

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    ネタバレ

    ただただ涙腺崩壊回。雄介の話。久々津の話。舞姫の話。繭さんは空気。キレイな偽善も醜い本音もただそれだけじゃない。
    雄介が笑えて良かった。

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    2012年11月02日
  • B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない

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    1巻よりもかなり良い。元々世界観と雰囲気は素晴らしかったし、素直に面白かった。
    これは3巻も読みたくなる。

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    2012年10月19日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    極めて悪趣味なゴシックホラーのような何か。ミステリっぽくもファンタジーっぽくもある。とにかく雰囲気とグロとキャラの個性で押していくスタンス。
    気持ち悪いけどどこか甘ったるいのがチョコレートテイスト。

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    2012年10月08日
  • B.A.D. 7 繭墨は人形の悲しみをかえりみない

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    久しぶりにB.A.Dシリーズを読んだ。
    ユースケ好きだな。

    読み終わった後の虚無感も心地良い。

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    2012年07月20日
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている

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    基本的に面白いし好き。
    「白のゴシック&ロリータを纏い」とあったが、絵を見たらふつうのロリィタじゃないか。

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    2012年03月21日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    ゴスロリ愛好家であったのと表紙が気になり購入。
    確かにグロい描写があったが、想像さえしなければ別に平気。
    人物がかなり歪んでる。途中その重さに休憩をいれたほど。

    内容はかなり面白いと思う。2巻も購入するつもり。

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    2012年03月21日
  • B.A.D. チョコレートデイズ(2)

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    短編集第二弾。各キャラを掘り下げた話になってる。

    3つは比較的明るめの話だが、最後はあさとの話で本編同様ダークな仕上がりになってる。
    やはりあさとはこのシリーズでいまだに大きな存在になってるよね。

    途中幸仁のメールに全力で笑ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
    呼吸止まるかと思ったわw「神」といい、ダークでグロでシリアスなはずのシリーズの中で本当にいい仕事をしてくれる。
    思わず★5にしてしまったが後悔はしてない。

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    2012年02月04日