清水晴木のレビュー一覧
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「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」
人は亡くなっ後、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人と会う時間を与えられる。ただし、あなたが死んだことを知らない人にだけ…。
「さよならの向う側」の第二弾です。人の「死」をテーマに描いているけれど、悲しいだけではない心の温まる連作短編集でした。第一弾と同じように進むのかと思いきや…変化球ありでさすが飽きさせませんね。
前作に引き続き、今作もおそらく各話のタイトルは曲名ですね!
第一話 月の光
…はもちろんドビュッシーですよね
第二話 明日への手紙
…は手嶌葵かな?
第三話 I Love You.
…問題はこちら。この曲名はいっぱいありすぎて難し -
Posted by ブクログ
「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」
人は亡くなっ後、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人と会う時間を与えられる。ただし、あなたが死んだことを知らない人にだけ…。
「さよならの向う側」で案内人に促され、5人がそれぞれの会いたい人へ会いに行く連続短編集です。内容も微妙に繋がっているのがよいですね。
文字もちょっと大きめで文章もとても読みやすく、ありがちな設定ではありますが、安心して読めてほっこり間違いなし。
もし自分だったら誰に会いたいか?う〜ん、やっぱり家族や親しい友だちしか思い浮かばないですよね。でもそこがこの物語の見所です。ぜひ続編も読もうと思います。
本のタイトルにもなって -
Posted by ブクログ
「秋山瑠璃は恋をしない」の続編、前作では瑠璃の過去をテーマにした内容でしたが今作は公英の過去が明らかになります。そこで起こる出来事も今までよりも事件色の濃いものでちょっと前のめりになって読みふけってしまいました。
前作は公英視点の描写で物語が進みましたが、今回は瑠璃視点で話しが進みます。どちらも心理描写がわかりやすいというか、ちょっと説明しすぎかなと思うところがありますが、作品全体の雰囲気としては瑠璃のキャラもあって明るく爽やかな印象、そう考えると心理描写の仕方もこれでいいかなと思えます。おそらくターゲット読者が若年層なのですかね、あまり重い感じにならないよう仕上げてあるのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ビブリア古書堂? それとも珈琲店タレーラン? を花屋に舞台をかえた設定の物語です。ライトな推理(とまではいかないかも)ものとして、それなりに楽しめました。
主人公のまわりで起こる事件としてはさほど謎が深いものはなく、この手の作品を読みなれている方なら、ご自身でも事件の真相を紐解きながら読みすすめることができるかもしれません。一方でライトノベルでいいんだけど推理レベルとしては難解なものが読みたい向きにはもの足りなさが残るのではないか、と。
主人公の瑠璃は(それ相応の)推理力の持ち主で花のことになると生き生きとするという設定はビブリア~の栞子に通じるものがあります。が、栞子のそれは自らのなかに”明