貫井徳郎のレビュー一覧

  • 迷宮遡行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    絢子の突然の失踪。迫水は絢子を追うが、周りに不審なヤクザが現れ始める。徐々に真相に迫っていく所ではハラハラした。荒井の妹を装った麗子が持ってきた手紙によって、本当は台湾人だったのか?錯覚を起こされた。
    絢子が真実を語らなかった事によって話が複雑化し、本当は怖かったのに親切に助けてくれた後東が死んでしまったこと、絢子が拳銃を持って消えた後の迫水の回想はグっとくるものがあった。

    0
    2013年03月12日
  • 夜想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事故で妻子を失い、生きる希望を見出せなくなった男が、ある特殊な能力を持った一人の少女との出会いにより、生きがいとなる団体設立へと向かう。

    新興宗教って、こんな風に出来上がり、膨れ上がり、空中分解していくんだな・・。

    0
    2013年03月05日
  • プリズム

    Posted by 読むコレ

    なるほどー。こういうのもミステリではアリなんですねー。
    確か歌野晶午もこういったタッチの作品を書いてたような。
    こちらの方がミステリ度としては濃厚なのかな。

    一つの事件も関わってくる人間の視点が変われば
    見方、角度、結末も変わるというのは分かります。
    それはいいんですが、どの角度から見ても、不可解な点を残す...
    というのはやはり読んでて歯切れが悪いと思ってしまいます。
    この場合でいうと睡眠薬...の部分がどうにも歯切れが悪く
    感じてしまいました。

    0
    2013年02月07日
  • 天使の屍

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    思慮深かった中学二年の息子、優馬が飛び降り自殺を遂げた。
    父親は、その真相を知るために同級生達に話しを聞き始める。
    しかし、その後、一人、また一人と彼らも自殺していく。

    彼らはなぜ死んだのか。自殺?他殺?
    14才の彼らの「子供の論理」とは何なのか。


    違法な薬物、乱れた性…
    彼らが何をしていたか、何を知られたくなかったか、
    それがわかった時、そりゃ死にたくもなるよなぁと納得してしまう自分がいた。
    もっとも、彼らはただ絶望しているわけではなく、その裏にはもっと強い意思があるのだけれど…。
    大人びた口調、落ち着いた雰囲気、成績だっていい。
    でも、彼らはやっぱり14才なのだ。
    たった14才なのだ

    0
    2013年01月16日
  • 悪党たちは千里を走る

    Posted by ブクログ

    カード詐欺で細々と生計を立てる詐欺師高杉は、耳くそほどの役にも立たない舎弟園部と共に、田舎の成金を狙う。
    ところが、偶々居合わせた美人同業者に思わぬ邪魔をされ、挙句アジトまでつけられてしまう。
    こうして出会った3人の詐欺師は、園部が考えた"極めて人道的な"犯罪計画を実行に移すが...

    二転三転"オチはすぐ読めた"とドヤ顔で語る人は多いだろうが、何度も攻守交替の訪れる展開のすべてを読めた人は少ないはず。
    前半つまらなくて止めそうになったけど、どんどん無茶苦茶な展開になっていく中盤以降は一気に読める

    貫井さんの他の作品に慣れてる人の目には新鮮と

    0
    2012年12月25日
  • 夜想

    Posted by ブクログ

    ロマンチックな話を想像していたのに、
    内容は人の悩みと苦悩と苦しみからの脱出の話だった。

    交通事故で妻と娘を亡くし自分一人だけが生き残った男、雪藤は、妻子を助けられなかったという自責の念から逃れられず、日々地獄の中にいるような生活を送っていた。
    そんな中で知り合った女子大生・天美遥は、その人の持ち物に触れただけで、それまでのいきさつや持ち主の気持ちがわかるという特殊能力の持ち主だった。
    彼女と話すだけでそれまでの苦しみが、ウソのように楽になった雪藤は、無欲な彼女を励まし、もっと多くの人の苦しみを解いてあげようとするようになる。
    やがて娘が東京に出たまま行方知れずだという女性が現れて、なぜか真

    0
    2017年11月09日
  • 転生

    Posted by ブクログ

    人の心は人の体のどこに宿るのか。
    科学が進んだ現代だからこその謎がテーマの小説です。
    分からない方が良いこともあるんだろうな。

    0
    2012年12月09日
  • 転生

    Posted by ブクログ

    心臓移植をしたらドナーの記憶まで移り、ドナーは誰か、なぜこのようなことが起きたのか、を移植されたレシピエントが見つけていく話。

    良くあるパターンかと言えば、そんな気もする。軽快に読めたけど、☆は3つかな。

    0
    2012年11月16日
  • 迷宮遡行

    Posted by ブクログ

    読み終わった瞬間『へ~そんな感じね』という印象でしたw
    確かにミステリーだと思うけど、あまり見どころがなかったかな。

    初心者にわかりやすい内容でもないし、ちょっと中途半端。

    本当に普通っていう感想でした><

    0
    2012年11月12日
  • さよならの代わりに

    Posted by ブクログ

    設定は面白いけど、ミステリーとしてはちょっと不満。
    プロローグとエピローグの主人公の成長が好印象。ラストは切ない…

    0
    2012年10月27日
  • 転生

    Posted by ブクログ

    和泉は、心臓の移植手術をうける。
    手術は成功する。
    急速な回復。
    何が、どうなっているのか?

    恵梨子という女性が、「夢の中」で現れる。
    そして、殺人事件まで、記憶する。
    ショパンの調べが、わかり、絵がうまく描けるようになる。
    一体、そこには、何があるのか?
    ドナーを捜すが・・わからないことが続き、警告がある。

    0
    2017年12月12日
  • 悪党たちは千里を走る

    Posted by ブクログ

    悪くはない。でもだんだん飽きてくる、くどい文体。
    ---
    「真面目に生きても無駄だ」。しょぼい騙しを繰り返し、糊口を凌ぐ詐欺師コンビの高杉と園部。仕事先で知り合った美人同業者と手を組み、豪邸の飼い犬を誘拐しようと企てる。誰も傷つけずに安全に大金を手に入れるはずが、計画はどんどん軌道をはずれ、思わぬ事態へと向かってしまう--。スピーディーな展開と緻密な仕掛け。ユーモアミステリの傑作。

    0
    2012年10月18日
  • 夜想

    Posted by ブクログ

    交通事故により妻子を突然亡くし絶望からただ惰性で生きていた雪籐が特殊能力をもつ女子大生遥との出会いで救われ、遥の能力を人々の為にとコフリットを立ち上げ活動に生きる意味を見いだした雪籐の心の様子が良く書かれて面白く読めた。二人の周りに様々な人がが集まり、狂気の嘉子の異常性もスパイスになった。最後雪籐が自らの力で立ち直る姿に感動。

    0
    2012年10月17日
  • 転生

    Posted by ブクログ

    心臓移植後の自分の変化と向き合い、その謎を突き止めていく過程が巧みに描かれている。移植について考えさせられると共に、読み終わった後心が温かくなる話。

    0
    2012年09月20日
  • さよならの代わりに

    Posted by ブクログ

    タイムトラベルという題材は手垢のついたものの一つだけど、最後ちょっと切ない。

    でも厚さの割には内容が薄い

    0
    2012年08月20日
  • 迷宮遡行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    白貫井さんっぽいお話でした。どっちかと言うとコメディチック。本来2作目だった【烙印】をリライトした作品だそうで。【空白の叫び】や【乱反射】などを読んでからなのでなおさら白作品に感じました。軽くさっくり読める感じでこれはこれでアリですね♪

    0
    2012年08月16日
  • さよならの代わりに

    Posted by ブクログ

    劇場内で起こった殺人事件とタイムスリップ。「歴史は変えられない」という前提条件があるため、希望を含めた終わり方になっているにも関わらず、気分はすっきりしない。

    0
    2012年08月08日
  • 天使の屍

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。
    動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが…。
    “子供の論理”を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。
    そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。
    「14歳」という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶり出し、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー。

    語り手の優馬の父である青木が優馬をはじめとした同級生の数々の自殺の真相を追っていくミステリー小説。
    子供の世界と言うものと大人の世界と言うものに隔てて描かれていたと思う。まず一番に思うのが光岡先

    0
    2012年07月19日
  • 迷宮遡行

    Posted by ブクログ

    予想以上にハードな話で、思わず手に汗握ってしまった。

    あくまでも妻探しを諦めない主人公の執念にはびっくり。
    手がかりを追いかけるうちにエラいことに首を突っ込んでしまい、自分なりに決着をつけようとするが、その方法にもまたびっくり。

    しかし、はた迷惑な夫婦だ…

    0
    2012年07月12日
  • 迷宮遡行

    Posted by ブクログ

    失業中の夫の元から美しい妻が突然家を出る…よくある話がだんだんヤクザを巻き込んだ騒動に繋がっていく、という展開はとても引き込まれたが、中盤以降がお粗末。予想を裏切るエンディングで後味が悪かったなあ。

    0
    2012年07月12日