榊巻亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ## ■読んだ動機
「世界で一番やさしい XX の教科書」シリーズは他の作品も読んでおり、面白かったので、こちらも手に取った。
## ■感想
「資料の教科書」というタイトルであるが、資料作りの本質は「伝えること」であるということで、伝えることにフォーカスが当たっている本だった。
聞いてくれる相手が誰かを考え、その人の状態を考えて、どんなことを伝えて、どんな状態になってほしいかを考えてから、資料を作り始めましょう、ということで非常に良かった。
しかもそれが資料だけではなく、日常や仕事のコミュニケーションでも、「今からどんなことを話すのか」というキーメッセージを伝えてから、それを補足するようにボディを話すと良い、という話だった。
## ■以下、良かった文章
- 「伝えたいことがあるかないか」。これをキーメッセージという
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- p.39 「キーメッセージを確認するコツは、3つの質問をぶつけてみること」
- Q1. これは「XX」さんに見せる資料ですよね?
- Q2. 結局、この資料で「XX」ってことが伝えたいんですよね?
- この資料では、リンゴが美味しいから食べてみて、ってことが伝えたいんですよね
- Q3. その結果、相手に「XX」と言ってもらえればいいんですよね?
- その結果、「そんなに美味しいの? じゃあ食べてみようかな」と言ってもらえればいいんですよね?
- p.54
- ボディの図はあくまでも、キーメッセージを伝えるための脇役
- p.59
- ボディには、キーメッセージに加えて何があるともっと伝わりやすいか?
- キーメッセージだけだと、どんな疑問を持たれそうか?
- p.68
- 誰でもストレスを感じることがあるだろう。その時に黙って耐えようとする人が多い。
- 一瞬立ち止まって、うまくいく時とそうでない時の差を見つめて、違いをはっきりさせれば良い。
- しかし、ついつい思考をサボって我慢してしまう。
- p.69
- やり方は、良い例と悪い例をいくつもピックアップしてくればいい。
- なぜ良いと感じるか、悪いと感じるかを言葉にしてみる。
- そうやって、本質的な違いはどこにあるのかを考えていけばいい。
- 成長が早い人はみんなこれが上手だ。
- p.87 良い依頼の3つの条件
1. **動作が明確**
- 体の動かし方をイメージできる
2. **期限が明確**
- いつまでにやるかをイメージできる
3. **目的と背景が明確**
- なぜやるのかを自分の言葉で語れる
- 目的を知れると、作業を自分で考える余地が増えて、自分なりのプラスアルファを考えられるようになる
- 目的は、コピーをした後にどう使いたいのかという話
- 背景は、コピーが必要になった経緯
- p.102 お仕事受けスクリプト
1. **目的と背景を確認**
- 「XXのためにこれが必要だという理解で合っていますか?」
2. **動作を確認**
- 「XXして、XXした後、XXするイメージで合っていますか?」
3. **期限と工数の確認**
- 「XXまでにXX時間くらいかけてやるイメージで合っていますか?」
- p.146 コミュニケーションの3つのお作法
1. **発言に見出しをつける**
- 今から何を発言しようとしているのかを一言宣言してから、中身を話す
- 「私の理解が合っているか確認したいのですが……」とか
- 「これは感想なんですけど……」とか
2. **質問にストレートに答える**
3. **最後まではっきり言う**
- p.211 伝わる資料を作る7つのStep
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1. **発散**
- 自分が話したいことを思いつくままに書き出す
2. **主張と要望**
- 言いたいこと + 相手にしてほしいことを一言で表現する
- 主張:「要するにXXです。**だから**」
- 要望:「XXをしてください」
3. **相手の状態**
- コミュニケーションの相手と、その人の状態・状況を明確にする
- 相手は誰?
- 何を期待している?
- 何を知っている?
- 何を知らない?
4. **シナリオ**
- Step1で出した情報をスライドごとに内容を分割し、構成を決める
5. **ラフスクラッチ**
- パワーポイントに落とし込んだ時のラフスクラッチを描く
6. **電子化する**
7. **レビュー**
- p.261 プレゼンターの「べからず」七箇条
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1. **朗読するな**
- 書いてあるものを読むのは入ってこない
- 伝えたいことは自分の言葉で語れ
2. **丁寧すぎるな**
- 杓子定規に丁寧に話すのは、伝わることよりも体裁を気にしている証拠
- 聞き手は体裁よりも、伝わる話を求めています
- だから平易な言葉で語れ
3. **相手を置き去りにするな**
- 相手の理解度を意識しないプレゼンは、独り言と同じ
- だから話し出す前に、相手の状態を気にせよ
4. **自信なさそうに話すな**
- プレゼンターが自信なさそうにしていると、聞き手は不安になる
- だから、嘘でいいから堂々と話せ
5. **小さい声で話すな**
- 大きな声で喋らないと聞き手には聞こえない
- 語尾をはっきり切らないと理解できない
6. **座ったまま話すな**
- 聞き手を迷子にさせないように、自ら前に出て、プロジェクターなどで投影した資料を指しながら説明せよ
7. **ぶっつけ本番はやめろ**
- 一回目のプレゼンは誰でもグダグダになる
- 練習をすると、自分のキーメッセージが固まっていないところも明らかになる -
Posted by ブクログ
ケンブリッジテクノロジーパートナーズが書いた会議、そしてファシリテーションの方法論についての本。
プロジェクトに限らず組織である以上会議・意思決定の場は必ずあるし、それに費やされる時間も膨大。にもかかわらず会議やファシリテーションの方法論が分からずにダラダラと会議をして無駄な時間を過ごしている会社も多い。自分の会社もそうだが中小企業のほとんどがそうでは無いか?
個人的にはプロジェクトで支援をすることがあるのでファシリテーションという観点で読み進めてみた。
8つの基本動作、7つの心構えなど冒頭に何をいくつ覚えるべきなのかを示してくれて、徐々に詳細を語っているので分かりやすい。
プロジェクトでは支援している側と一部のメンバーだけが納得しても意味がない。最終的に成果物となる資料は綺麗に整えられているものを出せば良く見えるし、オーナーや経営層も良いプロジェクトだったなと勘違いしてしまいがち。しかしその中には現場やメンバーの納得感はない。そのためいざ実行するフェーズで反対なとがあり効果を伴わない計画だけが残ってしまう。実行はしたもののあまり効果もなく納得もないものも多い。いかに無駄なことか。
それを解決するためには意思決定の際に納得してもらいながら進めていくしかない、つまりファシリテーションをしっかり行う必要がある。
おそらくケンブリッジやファシリテーションを考案した人も同じことに悩んだ末にこういった方法論を作り上げて磨き上げて来たのだと思う。
自分も読んで終わりではなく、自分・組織にしっかり定着・浸透させて一つでも多くの会議、プロジェクトを意味のあるそして納得度の高いものにしていきたいと改めて思った。 -
Posted by ブクログ
ケンブリッジテクノロジーパートナーズと住友生命が共に進めたシステム刷新プロジェクトがストーリー形式で書かれている。
もともとケンブリッジは社風にオープンを挙げるなど社内の考えやノウハウまで広く公開しているが本書は実際の導入事例をこれでもかというほど赤裸々に公開している。
おそらくストーリーだけで読んでも実際の学びにはならない、ケンブリッジが出している業務改革の教科書やシステムを作らせる技術などを読んだ後、「具体的にはどうすれば良いのか、つまりどういうことなのか?」という疑問を持ちながら読むことで学びが一層深くなると感じた。
特にコンセントフレーミングの重要性(表面上のコンセプトは危険、一体感を持たせる・部門や立場を越えるためには必須)や現状把握の方法(終了条件を定める、現場の声も聞く)、ファシリテーションなどの実際の風景など方法論を記した本には書かれないより具体的なノウハウも詰まっていた。
実際にプロジェクトを行う時には方法論が記された本でタスクやスケジュール、想定アウトプットを準備して、この本で当日のシミュレーションや抜け漏れチェックを行うなどの活用方法が良いと思う。