椎名優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幼い少女マインが抱く「本を読みたい」というひたむきな願いは、この第三巻において確かな輪郭を帯び始める。病弱な身体に阻まれながらも、彼女は知恵と工夫を重ね、紙作りという具体的な形を手にしつつある。その過程で浮かび上がるのは、単なる好奇心や欲望ではなく、夢を現実へと引き寄せる強靭な意志である。
また、この巻の大きな魅力は、人と人との絆の深化にある。ルッツと心を通わせる場面には、信頼と共鳴が瑞々しく描かれ、彼がいるからこそマインは歩みを止めずにいられることを読者もまた確信する。そして家族との関係性は、一層温かみを帯びつつも切なさを含み、父母や妹と交わす日常のやりとりが、彼女にとってかけがえのない基盤であることを示している。
しかし、彼女の病弱さは常に陰を落とす。夢と現実のはざまで揺れ動くその存在は、読者に安易な成功物語ではなく、生の儚さと強さを同時に思い起こさせる。そして、商人ベンノとの関わりを通じて、物語は家庭の枠を越え、社会へと広がっていく予兆を帯びる。
第三巻は、マインという少女が一個の人間として立ち上がり、夢と仲間と家族に支えられながら、自らの世界を切り拓いていく確かな序章となっている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!!ハンネローレも2冊目で、
どんどん面白くなってくる。いやはや、もじもじべそべそした
かわいいかわいいしたロリかと思いきや、
ゆうてダンケルフェルガーの領主候補生、
とにかく武張っているのでありまして、
ギャップ萌えがえぐい。大好物です。
ローゼマインが神界出張中なので、その間のほぼぼほ政治の話なんだが、
ケントリプスやオルトヴィーン、ツェント視点の話もあって、
非常に多方面から物語を追えるところも楽しい。
私の大の苦手タイプのヴィルフリートもあんまり出てこずに
平穏かと思いきや、やっぱりでしゃばってまたもや暴走、、
勝手な思い込みでやらかす人、”よかれとおもって”って
ピントがずれてる人、本当に迷惑。
ヴィルフリートはもう本人の努力の問題ではなく
設定がLDという感じなのだろう。
こういう人物、たびたびこの物語をイラつかせてきたが、
やっぱりたまに出てきて、主人公をイラつかせるが
これを一蹴することが、またすばらしくざまぁではある。
ヴィルフリート、トラウゴットにつづく問題児ラオフェレーグ爆誕。
ヴィルフリートのほうはシャルロッテの成長につながってる?
かもしれないので、役に立たないこともないが、、
ほんとうにこういうタイプの人間は現実でも本当に困るタイプやねぇ。
ハンネローレが成長してよかった。
ともかく、そんな件は少なく、学生たちが奔走する
大きなイベントというよりも、根回し中心の巻にはなってるが
読み応えバッチリ。
そして、続きがめちゃめちゃ早よ読みたい。
ローゼマインとフェルディナンドがおらんと
無双成分少なめよねぇ、
その分あの二人が戻ってきた時の
爽快感がたまらないと思うんだが(笑) -
Posted by ブクログ
お盆進行で、発売日予定日の2日前に本屋で見つけて買った本。
面白かった!待ってました。ハンネローネの婚約話は、ユルゲンシュミットを揺るがすおおごとに。
それにしても、ジギスヴァルトのイケすかないこと、ヴィルフリートの考えが足らないこと。思わず読んでいて、ウガーと吠えたくなった。
とこれ以上はネタバレになるので、気になった単語を一つ。
「気付き」って何?指導要領以外で聞くとは思わなかった語。
えっ、そんなに一般的になった単語?使われた時も戸惑ったけど、小説の中に出てくるとは。「ふりかえり」とか「気付き」とか私には違和感しかない。で、今巻は、ちょい没入しきることが出来なかった。残念。
次巻は来年らしい。楽しみ。