西田宗千佳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「マウントゴックス」の破綻で、いかがわしさを感じるビットコイン。その仕組みやメリットを紹介した入門書。
本書を読んでも、個人的にはビットコインについて理解が不十分である。
・マウントゴックスは「ビットコイン取引所」の1つにしか過ぎない
・ビットコインに管理者はいない
・考案者である「中本哲史(さとし)」の正体は不明である
など、初めて知ることも多かった。知識が増えたことは確かである。
取引情報のブロックを承認し、長いブロックチェーンを作っていくことで信頼性を増すことや、ブロックの末尾についている鍵を計算する作業を行う(マインニングという)こと、マインニングによって報酬を得ることなど、ビットコインの仕組みのアウトラインは理解できた。そして、①国家通貨(中央銀行)への不信、②取引コスト(手数料と手間)の低さによる決済手段としての便利さ、③投機対象としての注目、として、今後もビットコインは普及する可能性を秘めていることも知った。マウントゴックスの破綻によるビットコインの限界というのは、全くの誤解であった言えよう。
一方で、(ア)中央銀行の金融政策はどうなるのか、(イ)暗号通貨の世代交代はどう行われるのか、(ウ)暗号通貨で混乱が生じた時はどうするのか、といった課題も残されている。こういった課題も踏まえ、今後のビットコインの動向に注視していきたい。
なお、本書のサブタイトルにある「『良貨』になりうる3つの理由」が何なのか、個人的には理解できなかった。本書の理解度も不十分であったと言えよう。 -
Posted by ブクログ
ネットフリックスを代表とするSVODの登場によってテレビの在り方、変化について書いた一冊。
ネットフリックスやHuluを代表とする定期購読型のビデオオンデマンドであるSVODの登場によってテレビの業界やまた音楽の業界が従来から大きく変化していることを本書を読んで感じました。
お茶の間で何となく点けて見ていたテレビという時代ではなく、いつでも好きな時に見たいものを見るという配信サービスが私たちの生活に徐々に浸透しつつある中で、SVOD事業を行う各社がオリジナルコンテンツの充実や先行配信などの戦略で競い合っている現状や視聴率の概念を覆すレコメンドの存在とそこから予算編成などコンテンツの製作に変化が起きうることなど本書を読んで知ったことも多くありました。
本書を読んでSVODがテレビの存在を脅かすものと捉えらていますが、むしろ共存するためのいちツールではないかと感じました。
従来のテレビや映画館など単一的に発信されるだけのコンテンツが映画やアニメ作品の先行配信やオリジナルコンテンツの配信などを行うことによって、コンテンツの発信方法が多様化し、そこからファンが共有するイベントなどのコト消費へと発展したりとSVODから新たな可能性も感じました。
ネットやスマホが大衆のものとして普及し、従来の私たちの生活に変化が生じていること、そしてその変化を受け入れることが私たちにとって重要であることを感じさせられた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
先日、会社用の小論文のテーマで決済方法について書く機会があった。
いろいろ調べて、結論として将来的にはビットコインが本命ではないかと思うに至った。
で、ビットコインの課題としてはセキュリティの問題があるのではないかと書いたのだ。
ビットコインよく知らないくせに。
ブロックチェーンの暗号化技術もよく分かってないくせに。
書いて提出したはいいけど、結局ビットコインってなんなんだ?という疑問が残ったままになるのは癪だからビットコインについても調べてみた。
本書を読んで、ビットコインの課題はセキュリティではないことを知った。いやぁ、知ったふりして頓珍漢なこと書いていてたなぁ。お恥ずかしい。
ビットコインは仮想通貨と呼ばれるが、本書では統一して「暗号通貨」という言葉が使われている。
ビットコインの肝になる技術は「ブロックチェーン」と呼ばれる暗号化技術だ。
一昔前に流行ったWinnyは作者の逮捕によって収束したが、Winnyの基幹技術であった利用者全体でデータを分割し共有するP2P技術がブロックチェーンの元になっている。
ビットコインの利用情報、マイニング、総量、あらゆる情報が鎖のようにどんどん増えていくことでセキュリティが高まる。
もし、偽のデータを使おうとすると鎖は短く分岐するが、今までの長大な鎖が優先されるので分岐はすぐに途切れる。
そんなイメージがブロックチェーン。
ビットコインの肝は通貨としての価値ではなく、ブロックチェーンという暗号技術こそが技術の肝である。つまり、通貨以外に暗号技術を適用できる。
ビットコインとは何か。概要を理解するには新書サイズがちょうどいい。 -
Posted by ブクログ
1.ビットコインとは何か、なぜ生まれたか
ビットコインの基本的なこと他の通貨と何が違うのかなど
が書かれています。
2.ビットコインは通貨として通用するか
通貨について金融について
クレジットカードとの違いなどについて書かれています。
3.ビットコインを支える暗号技術
マイニングやブロックチェーン、RSA暗号、ハッシュなど
暗号技術について書かれています。
4.ビットコインは通貨の未来をどう変えるか
法定通貨対ビットコイン、中央銀行について
複数通貨についての議論、過去の通貨制度
暗号通貨の突然死リスクを軽減する方法
マイニングの難易度、通貨制度の未来
ビットコインがもたらしたイノベーション
について書かれています。
ビットコインを今後どう扱っていくかのヒントになるでしょう。 -
Posted by ブクログ
身近な家電製品(洗濯機、冷蔵庫、掃除機、電子レンジ、炊飯器、テレビ、ビデオ、デジカメ、エアコン、照明、電動シェーバー、マッサージチェア、トイレ、電気給湯器、電池、太陽電池、HEMS)を対象に最新技術(自分のような技術畑人間から見ると、最先端技術と言うより、単に最新技術と言ってほしかった)を分り易く解説してくれている。
シャープが台湾企業に買収され、日本のものづくり技術の国外流出を懸念する声が挙がる一方で、家電はもはやコモディティー化した証としてとらえる醒めた見方もあるんだが、本書の内容を最先端技術というと前者で、単に最新技術というなら後者かな?・・・(意味不明、突っ込まないでください)
取材協力がパナソニックということもあってのヨイショ記事も少々目についたが、まぁ仕方なし。
リチウムイオン電池の充電についての都市伝説をバッサリ切り捨てている箇所があったが、この書をもうちょっと早くに読んでおれば、つい最近の痛かった(約1万円のノートPCのバッテリー交換)をしないで済んだのになぁ・・・でした。
(2016/3/24) -
Posted by ブクログ
SVOD(定額ビデオ配信サービス)の時代がきた。
Netflixの強み、あるいはSVODの強みとして、レコメンドエンジンの効果、イッキ見の中毒性、テレビ放送エリアの問題など書かれているが、結局一番はどこまでコンテンツを充実させるかにかかっていると思う。
本著の中でも権利問題についてアメリカと日本の違いが書かれている。
イッキ見は英語でBinge Watching というらしい。(p105)
文章は平易で、さらっと読める。
---
memo
88
アメリカでは、出版でも映像でも、製品化する際には、製作者・出演者等と企業とのあいだで、包括的な契約を交わすのが一般的だ。要は「著作権や肖像権はあなたのものだけれど、あらゆる形で製品化する際の判断を企業が行う」といった契約が交わされるわけだ。日本の場合違う。(略)特に日本の場合には、芸能プロダクションの力が強く、彼らが「ビジネスとしてクラスである」と言う判断を下さないと、権利処理がままならない場合も多い。(略)アニメは権利者が集中しており、実写と違い出演者も少ない。
101
見逃し配信は日本のなかならばどこからでも見られる。自県で放送していない番組でも、だ。 -
Posted by ブクログ
ストリーミングビデオは通常、ドラマであれば1シーズンまとめてアップされ、一話一話増えていくという形はとらない。次の話まで一週間待つ、という時代ではなくなっている。
コンテンツ数を争うこともあまり意味は無い。配給元との契約によって増えたり減ったりする。キーポイントはNetflixのハウス・オブ・カードのような独自コンテンツがどれぐらいあるか、そして検索、レコメンド機能がどの程度充実しているかだ。本当は見るべきものがたくさんあるのにそれを探せない人がすごく多い
AndoroidTVの開発チームのマシアス・デュアルテは「ソファに尻をのせた時、あなたはIQを20失う」と言う。TVに向かう時はリラックスしたいのであり、小難しいことはしたくない。リモコンを使ってザッピングする以上の行動はしたくない
ごく少数のサンプルから計算される「視聴率」に比べ、ストリーミングでは視聴の実数のみならず、どこを早送りしたか、他のどういう番組の嗜好と関連しているか、などより詳しいデータが取れる -
Posted by ブクログ
写真やデータはDropboxやGoogledriveに預け、音楽はストリーミングでスマホから聴く・・・。
そんなことが当たり前の2015年の今日において、この本に書かれているのは何も目新しいことではありません。
それはこの本が2009年の出版されたためであり、仕方がないともいえると思います。
しかし、当時から2009年からクラウドコンピューティングだと世間で騒がれていたのであろうことを考えると、本格的に”クラウド”を実感できるようになってきたのはここ2~3年ではないだろうかという気がする。
著者は本書の最後にマス向けと処理能力を求める人向けのでパソコンは文化していくだろうと語っているが、最近のタブレットなどの登場がそれを象徴しているようで著者の先見の明を感じさせる。 -
Posted by ブクログ
もはや世界はデータというものをかき集め何とか手段を選んで集客しなければやっていけない状態になってしまったのか。
大体大手の企業が集める情報に消費者は健全なメリットは感じていないのではないか。ただただ遠くの方で言われていることを聞こえているかいないかの状態で自分の悪口を耳に入れているだけのような気がする。
行動把握はできるできるのだら個人特定をしないといっても信用はない。そこが一番の問題であり大切なところ、ここをうやむやにして先に進むのならばこの技術はやがて廃れるだろう。
コンビニやスーパー、宅配業者の情報とここで言われている情報が同じとは思えない。単純な情報はそれこそ点の情報でしかない。これが線となり面となっているのがこれからの情報戦その違いははっきりと認識しておいた方がよいだろう。
AKB48選抜総選挙予測は事実か、この結果は予測でなく確定だろう、大体順位は最初から分かっていたと聞く果たして検索予測とやらはいったい・・・ -
Posted by ブクログ
ネタバレ通貨とは何か、ということで経済学者の吉本氏が2章を、ビットコインとは何か、ということで西田氏が2章を書いている。ビットコインの技術的な側面についてはこのうち一章のみで、しかも「ハッシュというのがあって、、、まぁ、詳しくは説明しませんが、、、」というような書きぶりでやや物足りないかも。マウントゴックスがハッカー(?)被害に遭った経緯についても触れられていない。
ビットコインはメンコのようなもので、その価値は仲間うちだけで通用するものだ、という説明は腑に落ちる。
・ビットコインのシステムでは、取引の記録全てがネットワークを流れる。新しい取引が付け加えられると、nonceという数値を用いてハッシュが計算されるが、この際、ハッシュの頭から特定の桁までが全て0になるようなnonceを見つけることが「マイニング」で、25ビットコインが得られる。
これは取引のブロックが更新されるまでの10分の間に解かないといけないが、最高級のPCをもってしても計算しきれない量になっている。
マイニングがインセンティブとなり、取引を承認しようというPCが多く参加することとなる。取引を偽造しようとしても、そういうデータを使ってマイニングしようとする人が偽造グループ以外にいないので、更新が遅れ、承認されないデータになる。