新津きよみのレビュー一覧

  • フルコースな女たち

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    教員である主人公が、理解できない母親の奇行によって精神的に追い詰められてやがて一線を越えてしまったのか…が描かれる「転落」。
    自分の生きてきた道に後悔を感じていた主人公が体験した、ちょっと不思議な話の「ゼンサイのような女」。
    早い段階でオチが読めてしまうが、ジワジワ怖い「散骨」。
    自殺するために死に場所を探しやってきた主人公の、これまでの不幸と、これからが少し見える「水難の相」。
    母と娘、育ててもらった愛と、介護する愛をさっぱり、でもしっとり描いた「薬」。
    ある一人の男に恨みを持つ3人の女性達が果たす恐ろしい復讐劇と、その後の女3人のむつかしさ、怖さが絶妙な「男狩り」。
    あぁ、きっとそういうこ

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    2016年03月12日
  • 二重生活

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    登場人物の名前が出てない部分を、深読みしないで推測して読んでいたら途中で??が増え、最後は自分にガックリしながら読み終わりました。もう少し、ひょっとしたらという視点を持って読むべきでした。まんまと……されました。

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    2016年02月22日
  • ママの友達

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    ネタバレ

    旅のお供として文庫本を適当に借りた中の一冊。中学時代、女の子4人でやってた交換日記が45歳になった今届く。その内の1人が殺されて、というお話。サスペンスとあるけど、その要素はあんまない。日記がなぜ届いたのかも最後に明かされるけど、なーんだって感じ。3人の45歳の人生模様がタイプは違えど実によく分かる。子どもの不登校、シングルでの高齢出産とそれに伴う親族とのぎくしゃく、モラハラ夫。特にモラハラってこの頃もう使われてたんだな。もっとハセジュンの死が関係すんのかと思ってたから、ちょっと物足りないところもあるけど面白かった。

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    2015年11月04日
  • 彼女が恐怖をつれてくる

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    有ったら(お化け系)と、遭ったら怖い話の短編集。 霊も含めて人間の怖さがイイ。 新津さんはハズレなし。(今のところ)

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    2015年09月25日
  • 彼女の時効

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    あらすじ(背表紙より)
    夫をひき逃げで失った浅井久子。夫の命日に事故現場を訪れた彼女の前に現れたのは、交通事故がきっかけで殺された内海政子の幽霊だった。奇妙な幽霊との同居が始まり、次第にわかってきた政子の過去。久子は政子が気になっている娘探しを始めるが、2人の奇妙な接点から事件の真相が明らかに!サスペンスの名手が挑んだ社会派ミステリーの傑作が待望の文庫化。

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    2015年08月31日
  • 彼女の遺言

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    タイムスリップの手法を手にしてしまった平凡な主婦。

    過去に戻って人生を変えたい、と思えないような平凡な人生を送ってきた主婦は、ならばと人の過去を変えるため必死に動くことになった。
    人の人生をより良いものにしようと動きまくった結果、何よりも変わったのは自分自身の現在のあり方・生き方という結末に至る。

    あ、これってネタバレ?

    タイムスリップものなんだけども、単純に過去を変える話ではないところがミソかな。
    なので、SFにありがちな緻密な科学的な検証など不要だと思う。

    変えようにも変えられないものもある。
    変えてしまってはならないものもある。
    因果の検証のしようのないものもある。

    今の自分の

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    2015年04月05日
  • ダブル・イニシャル

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    スタンダードなミステリー小説、と言った感じ。登場人物がやや多め?で、読書に慣れてない人は少し混乱するかも。
    「あ、このまま終わるんだ?」という感じはするかなぁ。もう少しラストにインパクトがあると良かった気がする。

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    2015年02月01日
  • 最後の晩餐

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    ホラーは苦手…なんだけど、この本は別。っていうかホラー?
    食にまつわる短編集で、ひとつひとつの話の行方、仕掛けが面白く、次へ次へと繰りました。ホラーにありがちな生理的不快さがなく、じんとくる話もあり、この著者さんの作品は他にも買いたい!と強く思いました。
    好きだわー。

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    2014年11月09日
  • 星の見える家

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    ネタバレ

    全体的にまとまりのある、好きな話が詰まった短編集。ホラーではなく、日常に潜む恐怖や人間の邪悪な部分にフォーカスした内容は、読んでいて楽しい。

    5年日記とかは、とても読ませる。
    薄々、旦那の行動の真意は見えてくるものの確実なものは最後までわからず。

    偶然も必然。そんな感じです。

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    2014年10月14日
  • 帰郷~三世代警察医物語~

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    警察医となる女医美並が探偵役。彼女の性格は私の好みです。迷いはするけど、いざとなったらすっぱりとさっぱりと自分を維持できる彼女の明日が楽しみです

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    2014年09月01日
  • ふたたびの加奈子

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    5歳の娘「加奈子」を交通事故で失った女性が、娘の魂の再生を願って突き進む話です。
    誕生・転生・再生・共生・回生と話は進んでいきますが、最初はどこかホラーな要素も含みつつ、母親の執念を感じさせつつ、最後は感動で終わります。
    事件性はあるようでないような、悲しさと懐かしさもあり、どうなっていくのか不安と期待を抱えながらもすぐに読み切ってしまいました。

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    2013年12月27日
  • 意地悪な食卓

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    ネタバレ

    「食」と「女性」にまつわる心理ホラー という謳いですが、
    ホラーというのはちょっと言いすぎかも。
    女性が主人公で、「食」の側に在るピリリとシニカルな短編集。

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    2013年11月24日
  • 意地悪な食卓

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    ホラーというほど怖くもなかったけど、意地悪な話。
    手作りが面白かった。
    続きはどうなるのだろうと思った。
    はっきりと終わらずに、続きがあるような終わり方だと、とても面白いと思う。
    そういう話が結構入ってたと思う。

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    2013年11月11日
  • 意地悪な食卓

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    食にまつわる短編集。

    短編は、物足りなく感じるので、長編の方が好きなのですが、
    これは程よい短編集でした。

    食、という、誰もが関心のある題材を、
    気色悪いものにしているあたり、
    実は、本質をついている気がしました。

    そもそも、何かを食べるという行為自体が、気色悪いものなんですから。

    ホラーではないけど、いやーな気分になる、好みの読後でした。

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    2013年09月12日
  • ふたたびの加奈子

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    先が気になって一気に読んでしまえた。

    なんとなく、感動系かと思ったけれど、違った。

    子供との感動の再会。とはそりゃならないか。

    自分の子供がなくなって、生まれ変わった先がわかったら・・・
    同じように動いてしまうかも?

    最後はハッピーエンドになってよかった。
    途中、なんだかミステリーのような感覚にもなったので。
    面白かった。

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    2013年08月20日
  • トライアングル

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    2009年に江口洋介さん主演で放送されていたドラマがとても面白かったので
    文庫化されるのを心待ちにしていたのですが、気づく事が遅れてしまい本日やっと手に入れ読む事が出来ました。

    主人公・郷田亮二が小学4年生の時に誘拐され殺されたクラスメイト・葛城佐智絵を名乗る『葛城サチ』を巡り大人になった亮二とその周りの人間達が怪しく動き出す。。

    ドラマとは大分話が違う事に驚きましたが、個人的にはどちらもそれぞれ別の楽しみ方があり良かったです。

    『自分の人生を生きているか』

    著者が伝えたかったメッセージを自分なりに咀嚼したいと思います。

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    2013年08月17日
  • 信じていたのに

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    日常生活の中に潜むようなお話で、面白かった。

    法律にも関わっていて、ありそうで、無さそうな感じが良かった。

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    2013年07月04日
  • ふたたびの加奈子

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    魂の転生のお話だけれど、この類の話に興味があるので一気に読んでしまいました。本当にこんな事があるのかと思いながら参考文献も読んでみたいです。

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    2013年07月03日
  • 意地悪な食卓

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    初、新津作品。ホラー感は全くありませんでした。イヤミスですかね。とても読みやすかったので次回は長編を読んでみたいです。

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    2013年06月21日
  • 逃げ切り 特別捜査官 七倉愛子

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    逃げ切った犯人の心理状態は?
    隠れていた場所は?
    悪事を働いてしまった後の心理状態は?

    警察は犯人を捕まえてなんぼですよね
    頑張って お巡りさん!(^^)!

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    2013年06月17日