新津きよみのレビュー一覧

  • ふたたびの加奈子

    Posted by ブクログ

    喫茶室でアイスコーヒーとアイスクリームを注文した女性。
    アイスコーヒーを飲みながら、アイスクリームが置かれた隣席に
    まるで誰かが座っているかのように微笑みかけている。
    エスカレーターでは右側に立ち、左側にこども一人分のスペースを空け
    突然誰かを探すかのように走り出して化粧室に入り
    「お子様と一緒に入れます」と書かれた個室から、誰もいない隣の空間に
    「よかったわね、間に合って。」と語りかけながら出てきて。。。

    当初はホラー文庫の一冊として刊行されたというのも大いに頷ける
    ぞっとするようなプロローグです。
    でも、私と同じ怖がり屋の読者さんも、どうか安心してください。
    読み進めるうちに、ホラーでは

    0
    2013年05月07日
  • ふたたびの加奈子

    Posted by ブクログ

    子供を亡くした親の気持ち、子育てに奮闘する母の気持ちと父の行動、共鳴しながらドンドン引き込まれる感じ。場面展開がテンポ良く、読み進め易い。
    何度か背筋がゾクッとする部分があり、作り物っぽさも否めないが考えさせられる内容もあり、読んで良かった感あり。

    0
    2013年04月13日
  • ふたたびの加奈子

    Posted by ブクログ

    母性って 怖い。身近な人の死はこんなにも残された者を追い詰め狂気させるのか。人物関係も心理描写も、読んでいてわくわくする。結末の付け方はさすがミステリーだなぁ。終わり方も上手いと思った。映画化たのしみ。

    0
    2013年01月31日
  • ふたたびの加奈子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    五歳になった一人娘をなくした夫婦。その妻はそれを受け入れられないのか、死んだ娘の魂が存在していて、いつか転成すると信じきってしまい…

    裏表紙に書かれた「感動必至の〜」を信じて購入して読み始めた本作。しかし、しばらくは娘の死を受け入れられな母親のサイコサスペンスな、薄気味悪いという印象を受けました。

    見えもしない魂だけの存在になった娘が身近にいる、と公言してみたり、その子が他人の子どもに転成したと思い込むところ。そしてその子をいずれ社会的にも我が子として取り戻そうと画策する姿には、感動どころか戦慄を覚えるほど。

    「どこが感動必至やねん」と批判的に思いつつも、でも先の展開が気になって、ページ

    0
    2012年11月11日
  • 女友達

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。
    映画「ルームメイト」に「ミザリー」を少し加えたような話。
    前半の推理小説風なのが、後半崩れてしまうのが残念。

    0
    2012年11月01日
  • ダブル・イニシャル

    Posted by ブクログ

    FFのイニシャルで始まる殺人事件。ローマ字でのダブルイニシャルは結構いそうですが、仮名でもダブルイニシャルというところが非常に面白かったです。俊と悠子のコンビも読んでて楽しく、お互いの気持ちがこれからどうなるんだろうと気になりました。

    0
    2012年06月04日
  • 女友達

    Posted by ブクログ

    お約束的におさまってしまったのが残念(´Д` ) 前半がすごく良かったから期待しすぎた部分もあり…

    0
    2012年05月24日
  • トライアングル

    Posted by ブクログ

    途中から一気に引き込まれてしまった。ほのかな恋心がそこかしこに散りばめられているのが、よかった。最後も、救いようのないものにならず、安心。

    0
    2011年11月09日
  • 緩やかな反転

    Posted by ブクログ

    突然自分と他人が入れ替わってしまう物語。
    それも事件の犯人と被害者が・・・2人の女性の人生どうなってしまうのか、最後までハラハラさせられました。

    0
    2011年09月19日
  • 捜さないで

    Posted by ブクログ

    慶応卒の平凡な主婦の倫子が家出する話。親友の直美(ノンフィクションライター田村翔子)がパリへ旅行する間に一泊家出をしているときに、事件は起こる。上の部屋の住人、田村久仁子が男を殺し、運ぶのを手伝わされる。
    ポンポン進んでいくので、読みやすかった。直美の秘密やラストシーン(スーパーまで車で行ったときの事故)は想像してなかっただけにびっくり。直美の秘密がちょっと複雑すぎかな。

    0
    2011年08月19日
  • 緩やかな反転

    Posted by ブクログ

    自分の前に倒れている人がいて、その人が自分だった・・・衝撃的な始まりからどんどん読み進んで行きました。中身が入れ替わったため、子育て経験が無いのに子育てしたり、模索しながら他人の人生をなぞる生活も面白く読めました。ただちょっと長いかも。もう少しボリュームを下げてもいいんじゃない?と思いました。

    0
    2011年07月16日
  • トライアングル

    Posted by ブクログ

    いろいろな関係の3人を鳴らす、あの事件あるいは刑事郷田。衝撃的な出来事が、その後の生き方に影響を与えることがある。
    心情を想像する場面で効果的に現れる手紙が印象的でした。

    0
    2011年10月17日
  • 緩やかな反転

    Posted by ブクログ

    とても不思議な体験談。人と人がぶつかって、中身が入れ替わってしまうという、なんだか懐かしいストーリー。(大林宣彦監督の映画「転校生」だった・・・古!)ただ、事件が絡んでいるのでちょっとハラハラドキドキ。この不思議な体験を通して、自分を見つめなおすという感じ。

    0
    2011年04月20日
  • 指先の戦慄

    Posted by ブクログ

    再読
    無視する女 / 左手の記憶 / 尽くす女 / 歯と指 / 返す女 / 結ぶ女 / 頼まれた男 / 緊急連絡網 / 捕らえられた声 / 戻って来る女
    どの話も面白い。
    「緊急連絡網」学校からの連絡事項を次の人に電話でのんびり話すお母さんたち。世間話中心でこんなやりとりが好ましい。最後の一行が一番印象に残った。
    「尽くす女 」自分を顧みない究極の尽くす女かも。

    2011.03.04
    良作揃い。
    学校からの非常連絡網の話。のんびりムードの中の恐ろしさ。
    今はメールでの一斉送信なんだ。味気ないなあ。

    0
    2015年08月09日
  • 招待客

    Posted by ブクログ

    これ好きです。昔川で溺れそうになった主人公を助けてくれた高校生。20年後その高校生は豹変していた… 引きこもりの実態についても詳しく書いてあり、何気にそういう本少ないのでよかったです。

    0
    2011年02月09日
  • 担任

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    34歳独身の直子は、実家で母親の介護をしながら教職に就く機会を窺っていた。ある日から臨時採用の教員「臨採」として、小学校のクラスを受け持つことになったのだが、そのクラスでは、一年前にひとりの少女が行方不明になっており、彼女の席は空席のままだった。直子は担任としてクラスの子供と交流を深めていくが、なぜか次第に空席のはずの席に少女の姿が見え始める。自分にしか見えないその少女は、行方不明になった少女の幽霊なのか・・・何故自分にしか姿を現さないのか・・・直子は、自分の頭がおかしくなってしまったのではないかと恐怖感を抱くのだけれど、次第にその幻の少女との交流を深め、少女の身に起こった真実を暴いていく。直

    0
    2011年01月30日
  • 結婚紹介殺人事件

    Posted by ブクログ

    再読。
    心理サスペンスを離れて普通のミステリーを読みたくなったので。
    主人公の年齢が25歳で適齢期とか、コンピューターが結婚相手を選ぶとか、20年前ってこんな感じだったな。
    妹の結婚式のエピソードとか、赤川次郎氏を意識して書いてたのか・・納得。

    0
    2010年11月27日
  • 緩やかな反転

    Posted by ブクログ

    衝撃的な導入。解き明かされていくのは女性の生き方。妻、母、社会人、専業主婦、分かれ道の選び方で行き先が変わる。行きたい方向を間違えずに進んでいるだろうか?

    0
    2010年11月21日
  • 決めかねて

    Posted by ブクログ

    再読。
    子供を作るか否か、結婚するか否か、不倫相手と別れるか否か、有名占い師のもとで出会った35歳の3人の女性の物語。
    この作者にしては珍しく爽やかな作風で、テレビドラマのような感じ。

    0
    2010年11月20日
  • スパイラル・エイジ

    Posted by ブクログ

    登場人物の世代の気持ちがわかるからか、何気ない会話に共感も多いし、行動も理解できる。おもしろかった。

    0
    2010年11月06日