アーシュラ・K.ル=グウィンのレビュー一覧

  • さいはての島へ ゲド戦記3
    ゲドがアレンと出会い、船旅で教える1つ1つが本当に深い。
    何をするにしても全体の均衡に関わってくる。その均衡を保つにはどうしたらいいのか、私たちは学ばなければならない、、、。
    なんて、本当に児童文学なの?(笑)
    アレンとともにゲドからたくさんのことを学ばせてもらいました。
  • アースシーの風 ゲド戦記6
    最後まで読んでようやく面白さがわかったのと、やっと解放される喜びと。

    ゲド戦記は、ファンタジーだからといって特別ワクワクするわけでもないし、魔法使いが出てくるからといって勇敢で立派なわけでもない。
    でもこれは現実社会にも通ずるところであって、人間は愚かなんだということを痛烈に伝えているように感じた...続きを読む
  • アースシーの風 ゲド戦記6
    ゲド戦記の最後の作品。
    死とは、永遠の命とは何なのか、レバンネンやテナー、ハンノキらはさぐっていきます。アーキペラゴの人々は、死後、石垣のむこうで永遠に生き続け、カルカド帝国の人は、生まれ変わることによって永遠に生き続けるという、テナーが感じた生死観の違いのなぞも、竜と人間の関係があかされ、解かれて...続きを読む
  • 帰還 ゲド戦記4
    やっとここまできた~!という達成感。まだあと2冊残ってるけど。

    今作はテナーが語り手となったテルーのお話。
    未亡人となったテナーと、親に焼き殺されかけた少女テルーの元に
    魔法の力を失ったゲドが竜に乗り現れ、共に生活をはじめます。
    オジオンが亡くなり、ゲドが力を失ったことにより引き起こる禍がテナーと...続きを読む
  • さいはての島へ ゲド戦記3
    ゲド戦記3巻。

    今作はエンラッドの王子アレンが登場。
    エンラッドでの異変...魔法の力が衰え、人が無気力になる...。
    アレンが大賢人となったゲドの元に訪ねることで物語がはじまり、二人で原因を追及する旅に出ます。

    いままで同様読んでいる間はずっと雲をつかむような感覚でしたが、竜が出てきたあたりか...続きを読む
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    今回は前作ゲドが老婆から授かった世の中を平和にする力があるといわれるエレス・アクベの腕環のお話。
    腕環の片割れを持つアチュアン神殿の大巫女アルハ(テナー)は、先代のアルハが死んだ日に生まれたというだけで、家族や故郷、名前までもを捨てさせられてしまった可哀想な女の子。
    アチュアンの地下迷宮を舞台に、呪...続きを読む
  • さいはての島へ ゲド戦記3
    ゲド戦記 第3弾。エンラッドの王子アレンと、魔法の力を衰えさせ、人々を無気力にさせている敵を求めて、旅をする物語。
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    テナーが出てきた!出てきたというか、この本から読んだら何でゲド戦記っていうの?ってくらいテナーが主人公。私は一作目の方が好きだけど。
  • さいはての島へ ゲド戦記3
     ゲドは世界から言葉を奪い、混沌へと人びとを陥れている邪悪な存在に気づき、その正体を突きとめるために長い航海へと旅立つ… ゲドはその正体に心当たりがあった。かつて「クモ」と呼ばれた魔法使いだった。

     だんだん世界観にも慣れてきて、面白くなってきました。
     
     ジブリ映画は主にこの航海と戦いから...続きを読む
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
     前作に引き続き、とても児童書とは思えない地味で哲学的な設定に、本当にこれが全世界で子供たちを虜にしている物語なのか? と不思議です。簡単なあらすじを言ってしまうと、ゲドが世界に平和をもたらすと言い伝えられている腕輪を、アチュアンの墓所という、たぶん死者が支配しているという設定の迷宮へ取りに行くとい...続きを読む
  • さいはての島へ ゲド戦記3
    某映画をテレビでみて原作を読んだ。なぜこれがああなった!としか言いようがない…。1~3巻までの間で、3が一番面白かった。
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    狭い世界で生きてきて、それ以外を知らないのに、テナーは(傲慢な部分は見受けられるものの)賢い。

    ゲドがなかなか出てこなくて、少し驚いた。こういうスタイルの物語なのですね。
  • さいはての島へ ゲド戦記3
     1・2巻に比べて、随分と読みやすかった。
     時代の変化と共に、流行の構成が変わったのか、作者の文章力が上がったのか、誌面の都合かはわからないが、導入部分が短く、早い段階から本題が明確になる。(ゲドとアレンにとっては最後に至ってやっと明確になったようだが)

     ゲド戦記は現代のハリー・ポッターシリー...続きを読む
  • 帰還 ゲド戦記4
    なかなか重かった。
    魔法を使い尽くしてしまったゲドは、リタイアした仕事人間のよう。自らを巫女に祭り上げた男性社会への復讐か、なんと田舎の農民と結婚していた腕輪のテナーや、搾取され辱められ、社会の最下層の象徴のような少女テハヌー、蔑まれる魔女など、読んでてとても重苦しい気分になった。
    しかし、ネタバレ...続きを読む
  • さいはての島へ ゲド戦記3
    師弟がテーマで、レバンネンがいかに成長するかが見物、だったんだがあまりグッと来なかった。
    それでもレバンネンの迷いがよく書かれていると思う。
    解説もよかった。解説のおかげで、三部作のそれぞれのテーマをよく理解できた。
    ただやっぱり、二作目のテナーの葛藤が一番印象に残った。