アーシュラ・K.ル=グウィンのレビュー一覧

  • 影との戦い ゲド戦記1
    思ってたものと全然違くてびっくりした。
    めちゃくちゃ魔法の世界やん…………
    紙で本読むの久々だし途中で眠くなるかと思ったのに一気に読んでしまった。

    本を開いてすぐ、びっしりと細かく書かれた地図が出てきたところで「ああこれは土地の名前でわけがわからなくなって飽きるな」と思っていたけれど全くそんなこと...続きを読む
  • 影との戦い ゲド戦記1
    久しぶりにファンタジーを読んだ。魔法使いの話だからファンタジーを期待したけど、魔法を使うには真の名を知らないといけなかったり、使えば使うほど体力と気力がいるだったり、妙にリアルな情景が浮かんでゲドと一緒に旅してる気分になった。精霊のシーンでは、自分だったら絶対に精霊に助けを求めて取り込まれるなと思っ...続きを読む
  • 影との戦い ゲド戦記1
    主人公と宿敵「影」の闘いが迫力もありラストにも満足できた。難しいイメージの物語だが、面白く、是非次巻も挑戦したい。
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    シリーズ物の2作目は鬼門だと思っているのに、面白かった
    1作目でゲドの人格がかなり老成していたから、この後どうするのかと思ったら、テナーがほぼ主人公
    満を持してゲド登場
    設定も展開も圧倒された
  • 影との戦い ゲド戦記1
    めちゃくちゃ面白かった
    重厚な世界観、島の名前など固有名詞が溢れてるのに、これほど読みやすいのは話の軸がしっかりしているからだろうか
    翻訳文が日本語文学として成立するレベルで書かれていることが大きいか
    良くも悪くも翻訳物らしくなく、だからこそ得られる没入感
    とても良質
  • さいはての島へ ゲド戦記3
    少年時代から始まったゲドの一生はこの巻でおしまいかな。ようやくアレンが登場して、なるほどアニメ映画の原作だなと思えた。こちらは父殺しの大罪など犯さず立派な王子様だった。途中ゲドに疑念を持つあたりはリアルな少年らしさがある。クモは魔女じゃなかった。
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    ※※※ラストまで完全ネタバレしていますのでご了承ください※※※

    「ゲド戦記」シリーズ2冊目。
    ゲドシリーズとは言っても、ゲドががっつり主人公なのは1冊目だけで、他の本はそれぞれ主人公が別になる。
    こちらの「こわれた腕輪」は、「影との戦い」から30年後くらい。
    舞台も、海に浮かぶ島々と魔法が日常の「...続きを読む
  • 影との戦い ゲド戦記1
    児童文学で読んでない有名な本、今更感があって避けてたけど、貸してもらって読んだら良い!
    この長い独白系の感じも結構好き。
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    ゲド戦記1と2で前半全然違うお話でびっくりした。
    1は旅をするゲドの話、2は一つの神殿に崇め奉られる巫女テナーの話。
    前半は「文化」の話が強いなと思ったけども後半になるにつれシチュエーションものとして面白く読めた
  • さいはての島へ ゲド戦記3
    新キャラ登場です。今回はゲドとアレンの物語。2巻からかなり時が経っていて、3巻ではゲドは大賢人になっている!びっくり。世界から魔法や言葉や光が失われていって、ゲドとアレンがそれを取り戻す話。取り戻すというか、開いた闇へのドアを閉じたという感じです。アレンが旅の始まりの初々しい若者から中盤の反抗期、後...続きを読む
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    最初は一切ゲドが出てこないから、???という感じだったけど、それが逆によかった。今回の「壊れた腕輪」は、ゲド戦記の中の一つの冒険、物語だけど、アルハ=テナーが主人公なのだ。アルハの生活、未熟な若い娘ならではの傲慢さや負けず嫌いな性格、コシルへの恐れや憎しみと、ペンセとの会話による発見(神を信じない人...続きを読む
  • 影との戦い ゲド戦記1
    これが名作ファンタジー冒険譚かーという感じ。
    魔法の一番の効力が「名前」なのがおもしろい設定だった。
    影との戦いは内面の恐怖をうまく表現していてなるほどさすが……感があった
  • 影との戦い ゲド戦記1
    久々に読みました、小学生か中学生ぶり。テレビで映画やってたので読み直したくなった。ファンタジー小説は人によっては馬鹿にしてくるジャンルだけど、個人的には大好きだし凄いと感心することばかり。その世界観にいかにどっぷり浸れるかで凄さを感じられる。ゲド戦記もそんな中の一つ。世界観の壮大さ、ディテールの細か...続きを読む
  • アースシーの風 ゲド戦記6
    大円団!
    テハヌーとの別れはうるっときた。
    テナーが愛おしすぎて、、。

    ゲドは山で待っている。
    テナーはテハヌーのためにロークへむかう。
    テハヌーは自分自身のために。
    王は国のために。
    ハンノキは愛する人のために。
    世界の中心はロークの山だった。

    壊していたのは誰か。
    壊されたものをなおすのは誰...続きを読む
  • 帰還 ゲド戦記4
    ゲドの帰還だと思っていたら
    ほかにもたくさんの帰還があって、とてもよかった。

    歴史の影になっていたテナーの物語。
    ゲドとテナーはきっと恋人になるだろうな、と思っていたので、長い時間がかかったけど本当に嬉しい。

    この巻はまさにテナーと女性の物語で、
    魔法を失ったゲドはふつうのおじさんになっていて寂...続きを読む
  • さいはての島へ ゲド戦記3
    3作目にして、ここでこんなに盛り上がるかああ!という気分。
    後半すごかった。
    あんなに嫌な奴だったゲド、めちゃくちゃかっこよくなってます。
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    一言でいうなら「静」。後半に入るまで、ゲドが出てこないわけで、若干退屈さを感じるが、アチュアンの墓所を巡る世界観には大いに引き込まれる。
  • 影との戦い ゲド戦記1
    先日映画館でジブリの『ゲド戦記』リバイバル上映を見たので。原作を読むのは初めてです。

    ジブリ版だとアレンがメインとなっていますが、原作はハイタカことゲドの物語。
    どこか神話のような、イギリス文学らしいファンタジー作品。ファンタジーですが、自分の中の光と影、名前と存在といったように、魔法の根底にどこ...続きを読む
  • こわれた腕環 ゲド戦記2
    非常に面白い。
    宗教的指導者は輪廻天昇するというくだりは、ダライ・ラマを想起させるが、他の宗教でも似たようなことがあるのだろうか。

    この物語に出てくる主要な登場人物のアルハと言う少女は、αつまり物事の始まりを意味するんだろう。だから輪廻天昇をしても、常に始まりのままなのだ。

    壊れた腕環では、死の...続きを読む
  • 影との戦い ゲド戦記1
    ゲド戦記の第1巻。
    非常に面白い。
    いわゆる児童書のカテゴリになると思うが、大人が読んでも面白い。むしろ大人が4匹児童書なのかもしれない。
    世界の均衡について、書かれている。それは私たちが生きていく上で求められて行く能力だと思う。そういったことを、この物語は伝えている。

    また、この世界の広がり様が...続きを読む