遠藤徹のレビュー一覧

  • 姉飼
    「姉」や「蚊吸豚」や「脂祭」、「オゴロ芋」や「オニモン蜂」など、微妙に不気味なモチーフを使うのがうまい。

    「姉飼」は、姉という奇妙な生物を飼うという設定もさることながら、「串一本」という表現もすごかった。
    「妹の島」はグロテスクホラーのよう。

    「キューブガールズ」と「ジャングルジム」は星進...続きを読む
  • 壊れた少女を拾ったので
    この世界観はたまらないですね、好きな人には。タイトルが素敵、センス抜群。ただ個人的にもうちょっとバイオレンスがあるといいかなぁ。
  • 姉飼
    【本の内容】
    さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は―。

    蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。

    小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。

    どうにかして、「姉」を手に入れたい…。

    僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。

    「選考...続きを読む
  • 姉飼
    短編集。

    内容紹介を読み、蚊吸豚という化け物じみた名前の生物とか
    小さな村の繁栄を祝う脂祭りとか
    「姉飼」というタイトルから姉が生贄になる風習のある
    閉鎖された環境での邪教的なサスペンスを予想していたら
    まったくかすりもしないエロ<グロ・フェチ系なお話でした。

    ホラーっていうよりダークなファンタ...続きを読む
  • 姉飼
    ―――選考委員への挑戦か!? 物議を醸した第十回ホラー大賞大賞受賞作文庫化!
    蚊吸(かすい)豚(ぶた)による、村の繁栄を祝う脂(あぶら)祭りの夜。
    まだ小学生だった僕は、縁日ではじめて「姉」を見る。
    姉は皆、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら、凶暴にうめき叫んでいた!


    借りも...続きを読む
  • 壊れた少女を拾ったので
    ホラーとは言っても、背筋が寒くなるとか不安感じゃなくて、なんか不気味で、もやもや〜っとした読後感。

    グロとは言っても、暴力的というより内臓系グロ。いずれにしろ、そういうのが苦手な方は注意が必要です。


    生首の弁当箱、人間と家電の恋愛(擬人化じゃなくて本当に家電)、ダニに冒されていく世界。。。
    ...続きを読む
  • 姉飼
     「姉飼」は気持ち悪いのは分かるが、これがホラー小説大賞というのは何故?と思う。気持ち悪かっただけ。最後のオチというか事件も予想のつくもので驚きは無い。
     むしろ他の三作の方が良かった。「キューブ・ガールズ」は変態ちっくな男の願望みたいな話だし、「ジャングル・ジム」は擬人化したジャングル・ジムが恋す...続きを読む
  • 戦争大臣 III 吸血博士
     センセーショナルな演説で始まった壮大なストーリー(その演説が一番良かった)。殺戮バトル。エロティックなシーンなどなかなか魅力的なのだが、いわゆる○○オチのようなもので、正直ゲンナリ。どうせフィクション、しかもファンタジーの外見を持っているのだから、より現実に近い方の世界はいっそ全てカットして、国家...続きを読む
  • 姉飼
    さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は―。蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。どうにかして、「姉」を手に入れたい…。僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。「選考委員への挑戦か!?」と、選考会で物...続きを読む
  • 戦争大臣 I 嘲笑する虐殺者
    11.4.6購入。
    シリーズ一作目ということで、色々と意味不明なまま話が進行したので、最初は疑問符だらけ。
    中盤から今更ながらの説明が入り始め、ラストへの伏線が張られて、漸く展開が読める、という感じでした。
    今作では話が殆ど動かず、設定説明に終始しているような感じではあったけれど、今後面白くなりそう...続きを読む
  • 戦争大臣 II 天鵞絨の死
    2011.04.23購入。
    前作で設定がはっきりしたので、今作は話に集中できた。
    内容はラノベ系。可もなく不可もなくといった感じ。つまらなくはないけれど、特別おもしろくもない。設定は面白いと思うのだけど、壮大な設定のわりに、小さく纏まりすぎてるような気がする。
  • 戦争大臣 II 天鵞絨の死
    シドの傍らにいる猫が気になる。
    登場人物が多く、能力と殲滅歴の名前と現代の名前がごちゃってきたw
    次作で終わるらしいし、1から読み直した方がいいかも。
    オニモンって妹の島だったよな。
  • 戦争大臣 I 嘲笑する虐殺者
    遠藤徹のダークファンタジー。
    パラレルワールドみたいな印象をうける。
    内容が厨二みたい。
    今後の展開に期待。
  • 姉飼
    「僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。どうにかして、「姉」を手に入れたい……。僕は激しい執着にとりつかれていく」


    タイトル通りです。「姉」を「飼」う話。
    書き出しから既にそうですが、とにかく奇をてらった作品になってます。そういうのが好き...続きを読む
  • 姉飼
    「完全なる飼育」みたいな小説かと思っていた。

    当小説にでてくるぎゃあぎゃあと喚く「姉」という生物って、やはり
    社会一般の「姉」のイメージなんだろうか。
  • 壊れた少女を拾ったので
     基本的にこの人の書くものは、怖いというよりも何だかあり得なさすぎて、笑ってしまいそうになる(この本に収録されているものでいえば、『カデンツァ』なんか特に)。以前に読んだ『姉飼』なんかはそれでもまあホラーという感じがしたのだけれど、ここまで来ると感受性に乏しく物語の環境に適応する気があまりない私とし...続きを読む
  • 壊れた少女を拾ったので
    ナンセンスで不気味な短編集。
    それなりに気持ち悪いんだけど、でもなんか・・・中途半端な感じ・・・
    最後の「桃色遊戯」が終末期的で好きかな。
  • 壊れた少女を拾ったので
    グロなので食欲がなくなる。
    嫌いな女の誕生日とかに嫌がらせで送ると吉。

    ダニに世界覆われて人類滅亡、人肉食とか電化製品(擬人化されてない)とセックスなど作品でやってることはものすごく好みなのだけど、小説として、素人目にももう一ひねり足りないのでどうしょうもない。

    表題作が一番つまらないのは...続きを読む
  • 壊れた少女を拾ったので
    題名がそそるじゃないですか!それもあの「姉飼」を書いた作者となれば期待せずにはいられません!
    5つの短編集です。
    1、「弁頭屋」
    「この際だからやってしまいましょう」。多数派を占める首相のその一言で軍事国家となってしまった国のとある大学では、立地の都合上、移動式弁当屋が流行っていました。
    美人双子「...続きを読む
  • 姉飼
     第10回日本ホラー小説大賞大賞受賞作である「姉飼(あねかい)」に書き下ろし3作「キューブ・ガールズ」、「ジャングル・ジム」、「妹の島」を加えた短編集。小説として非常に巧かった同じく大賞受賞短編、岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」とくらべると、いかにも未熟な部分が目立ちます。嫌な雰囲気をたたえた異形...続きを読む