【感想・ネタバレ】壊れた少女を拾ったのでのレビュー

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Posted by ブクログ

短編集。
どの話も面白かった。
表題作が、一番響かなかったけど。
異常と正常の境界が曖昧、というのなら他にもあるんだけど、この作家はパスッと切って貼り付けたみたいな感じで、突然あっち側に行ってる。
なんだこの設定、と思う暇もないくらい鮮やかにあっち側に連れていかれるので、その変な世界を受け入れざるを得ない。

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2020年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集です。どれも素晴らしい。
私はこちらを先に読みましたが、同著者の『弁頭屋』改題なので同じものを買わないように注意です。
いやもう全編に渡っておかしい。異常なのに平常心なんです。姉飼から完全にぶれてない。
狂気に満ちているのにも拘らず、違和感を抱くこちらがおかしいのではないかと思わせるのには見事としか言いようがありません。

・弁頭屋
 人の頭にお弁当を詰めて売るって発想がチャーミングです。グロいのに笑っちゃう。人を好きな気持ちなんかはごく普通なのに、何故普通に人の頭からごはんを食べるの?もう最高。

・赤ヒ月
 えろい。わけわかんないけど淫靡なのはわかる。はあんぐろいよお。真剣に読むととろけちゃいそうです。

・カデンツァ
 異常な恋愛小説。家電と人間が恋して、子供産んで、普通に生活してる。世界観がおもしろいし、家電の描き方も上手い。これを推してビブリオバトルに出ました。

・壊れた少女を拾ったので
 理解できない。でもなんか綺麗。正直これが表題作になってしまったのはタイトルのインパクトだけだと思います。

・桃色遊戯
 こういったSFなら好きです。世界の終わりを描いた美しい絶望の物語。ぞわぞわしてきて気持ち悪いです。

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2014年04月27日

Posted by ブクログ

描写がグロい。

だけれどもこの小説の怖さはそこではない。

話しがどこに向かって行くか分からない恐怖。

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2010年12月07日

Posted by ブクログ

異常な世界観を描いた短編集。

なんかホラー小説の夜眠れなくなるような恐怖感ではなく、
なんともいえない不快感を感じる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

短編集になってるが
どの作品も「つかみきれない世界感」がとても心地良い。
少しでも…え?アレ?そういう設定なの?なんて考え、捕らわれてしまうと
いつの間にか引き込まれて読んでしまう。

特におすすめは弁頭屋とカデンツァ、桃色遊戯
もちろん全部面白いけどね〜

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この作品のジャンルを表すとすれば、「困惑ホラー」という言葉が近いような気がする。一作目の弁頭屋は、日本が戦争をしており、尚且つ弁当の容器に人間の頭を用いているという世界観である。当然意味がわからないのだが、この作品では当たり前のこととして扱われる。それ以外の作品も世界観に対する戸惑いを隠せない設定が多く続き、本を読んでいる自分の世界とどこまで差異があるのかを考えて読むことになる。そしてそれをさせる程の不気味な表現力がある。

終始困惑することは間違いないが、この作品でしか味わえないような一風変わったホラーが楽しめるのは間違いない。

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2023年04月18日

Posted by ブクログ

初読みの作家さんだったんですが、すごく程よい感じのグロで好きでした。退廃的で耽美でちょいグロが好きな人にはピッタリハマると思う。
印象的だったのは弁頭屋とカデンツァだけど、表題になっている「壊れた少女を拾ったので」も、時代背景の感じとかとても好きでした。姉飼も読みたい。

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2019年09月22日

Posted by ブクログ

『姉飼』と同時期に購入し、どちらも、もぅ何度も再読している短編集。
特に新たな発見があるというタイプの作品ではないが、この世界観に浸りたくて、読み返すといった感じ。
では、収録順に簡単な感想を……。
弁頭屋
自衛隊、戦争してます。首都はテロが頻発してます。顔見知りの生首には弁当が入ってます。しかし内容は、ある(偏)愛の形。
赤ヒ月
カニバリズムの話。スプラッターというよりはゴア。それでも、かなり特殊なエロスの世界ともいえる。
カデンツァ
コミカルな設定を大真面目に書ききってる。『姉飼』の「ジャングル・ジム」の発展系かな?展開、オチはコチラの方がホラー度薄め。
壊れた少女を拾ったので
多重人格?ループ?スッキリと結論づけられるタイプではない。田舎町を舞台に、昭和的なテイストがする世界観も大好き。
桃色遊戯
タイトルとともに、映像イメージするとポップな感じがするが、とんでもない形での終末の話。自分も最後は缶ビール……。いや、ウィスキーのポケット瓶かな?
五編とも方向性は全く異なるモノである。そして、どれも、「あり得ない」で済ませてしまう方々には向かないでしょう。
実は、『姉飼』『壊れた少女を拾ったので』この二冊が、自分にとってのコチラの世界の入口でした。

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2014年12月23日

Posted by ブクログ

グロテスクな内容を多く含む短編集。

【目次】
・弁頭屋
・赤ヒ月
・カデンツァ
・壊れた少女を拾ったので
・桃色遊戯

個人的には「赤ヒ月」が一番好き。

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2014年01月05日

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怖いし、グロい描写とかてんこ盛りだし、けどなんか切ない感じがする。エロいって感じることもある。もぞもぞする。

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2012年11月10日

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遠藤さんの本は初めて読んだ。
作品名からホラーな感じが出ているのですが、普通のホラーではなく不快な感じで終わる作品なので何とも言えない内容であった。
遠藤さんの作品はこれからも注目するべきである。

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2010年01月21日

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これは好き!
弁頭屋とかカデンツァとか、ちょっと変すぎて好きなホラー感覚。
カデンツァは、家電と浮気したりするのです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「姉飼」で日本ホラー小説大賞を受賞した遠藤徹さんの短編集。
全5編を収録していますが、どれも耽美かつグロテスクで、嗜虐・被虐に塗れた物語ばかりです。
「姉飼」もそうですが、遠藤さんの書く物語は世界観が独特で、残酷かつ享楽的な独自の雰囲気を味わえます。

気に入った2編だけ軽く紹介。
『カデンツァ』
妻から「IH炊飯器との子どもができた」と告白された男。有機物と無機物との恋愛の果ての物語。その愛の果てには何があるのか。
サイコホラーでもありますが、一風変わった恋愛モノとしても楽しく(?)読めました。

『桃色遊戯』
色っぽいものを想像しそうなタイトルに反した、おぞましい形での世界の終末の話。
全身がぞわぞわするような、気色の悪さを味わえます。俯瞰で見る分に桃色の世界はきっと映像的には綺麗な気がしますし、好きは好きなんですけど本当に気持ち悪かったので人にお勧めはし辛いですね……。
世界の終わりに一杯飲むなら……私は日本酒、かな……。

この本が好きだったら受賞作の方もぜひ読んでほしい。縁日で串刺しにされて売られる「姉」と「姉」に魅せられた男の話。
→『姉飼』(角川ホラー文庫)/遠藤徹

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2022年09月23日

Posted by ブクログ

この世界観はたまらないですね、好きな人には。タイトルが素敵、センス抜群。ただ個人的にもうちょっとバイオレンスがあるといいかなぁ。

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2015年04月01日

Posted by ブクログ

ホラーとは言っても、背筋が寒くなるとか不安感じゃなくて、なんか不気味で、もやもや〜っとした読後感。

グロとは言っても、暴力的というより内臓系グロ。いずれにしろ、そういうのが苦手な方は注意が必要です。


生首の弁当箱、人間と家電の恋愛(擬人化じゃなくて本当に家電)、ダニに冒されていく世界。。。
の作品群の設定が突飛すぎて、肝心の表題作があまり印象に残らなかったのが残念。

文体とか世界観は好きなので、『姉飼』も読んでみたいと思います。


***

ところで表題作に出てくる『たてきない』ってどういう意味なんでしょうかね?辞書に載ってなかったもので。。。

恥ずかしい、とか申し訳ない、みたいな感じかな?

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2012年02月13日

Posted by ブクログ

 基本的にこの人の書くものは、怖いというよりも何だかあり得なさすぎて、笑ってしまいそうになる(この本に収録されているものでいえば、『カデンツァ』なんか特に)。以前に読んだ『姉飼』なんかはそれでもまあホラーという感じがしたのだけれど、ここまで来ると感受性に乏しく物語の環境に適応する気があまりない私としては何とも。まあ、このスタンスをこういうものだと割り切って読んでしまえば、それはそれで面白いものですが。

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2009年11月15日

Posted by ブクログ

ナンセンスで不気味な短編集。
それなりに気持ち悪いんだけど、でもなんか・・・中途半端な感じ・・・
最後の「桃色遊戯」が終末期的で好きかな。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

グロなので食欲がなくなる。
嫌いな女の誕生日とかに嫌がらせで送ると吉。

ダニに世界覆われて人類滅亡、人肉食とか電化製品(擬人化されてない)とセックスなど作品でやってることはものすごく好みなのだけど、小説として、素人目にももう一ひねり足りないのでどうしょうもない。

表題作が一番つまらないのはどうかと思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

題名がそそるじゃないですか!それもあの「姉飼」を書いた作者となれば期待せずにはいられません!
5つの短編集です。
1、「弁頭屋」
「この際だからやってしまいましょう」。多数派を占める首相のその一言で軍事国家となってしまった国のとある大学では、立地の都合上、移動式弁当屋が流行っていました。
美人双子「ミチ」と「サチ」の弁当屋に姉のミチ目当てで通う大学生の「靖之」は、抜け駆けしてミチに手を出そうとした友人が弁当箱となって並んでいるのを発見し・・・
⇒どっかのライオン頭の首相を彷彿する。キモイけど妙に印象に残る作品。

2、「赤ヒ月」
望んで人と関わらずに孤独に生きてきた「ぼく」。ある日、お気に入りの場所で生物の美人教師「高槻」が生徒の内臓を貪り喰っているところを目撃してしまします。翌日、ぼくは先生から話しかけられます。「君は食べたい方?それとも・・・食べられたい?」と。
⇒グロだけどどこか艶っぽく、そしてツマラナイ作品

3、「カデンツァ」
「できちゃったみたい」。妻「夕菜」の一言にあんぐりとする夫「拓郎」。妻の相手はわかりきっています。そう、IH炊飯ジャー「炊き出し」です。
しかし拓郎にとってそれはどうでもいいことでした。なぜなら、彼にはホットプレートの「アンナ」という恋人がいたからです。
⇒論理的な思考を一切受け付けない世界。気分わる!

4、「壊れた少女を拾ったので」
「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」。軋んだ音に導かれて、死にかけたペットが捨てられて山に行った「わたくし」は、そこで壊れた少女を見つけました。
青い目の人形のよう少女を拾って帰った「わたくし」は、血と粘液に塗れながら、自分の体の部品を使いながら少女を修理することにしました。
そう、彼女はとてもきれいだったから・・・
⇒素晴らしいのは題名だけ。

5、「桃色遊戯」
空から降り続くピンクのダニ。ダニはあらゆるものを食べ、驚くべき速さで増殖し、世界をピンクで覆っていきます。残された人間たちは・・・
⇒いいじゃない!このせつなさ感が漂う世界。主人公の目的も泣かせるよね。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

当たり前のように気持ち悪さが転がってる世界観が展開されていて、最初読み出したときは、え? えぇ?? てかなり驚かされました。
個人的に、ストーリーと気持ち悪さの両方を取るなら、『壊れた少女を拾ったので』で、気持ち悪さだけなら、『桃色遊戯』がいいです。

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2009年10月04日

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