遠藤徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
題名がそそるじゃないですか!それもあの「姉飼」を書いた作者となれば期待せずにはいられません!
5つの短編集です。
1、「弁頭屋」
「この際だからやってしまいましょう」。多数派を占める首相のその一言で軍事国家となってしまった国のとある大学では、立地の都合上、移動式弁当屋が流行っていました。
美人双子「ミチ」と「サチ」の弁当屋に姉のミチ目当てで通う大学生の「靖之」は、抜け駆けしてミチに手を出そうとした友人が弁当箱となって並んでいるのを発見し・・・
⇒どっかのライオン頭の首相を彷彿する。キモイけど妙に印象に残る作品。
2、「赤ヒ月」
望んで人と関わらずに孤独に生きてきた「ぼく」。ある日、お気に入り -
Posted by ブクログ
第10回日本ホラー小説大賞大賞受賞作である「姉飼(あねかい)」に書き下ろし3作「キューブ・ガールズ」、「ジャングル・ジム」、「妹の島」を加えた短編集。小説として非常に巧かった同じく大賞受賞短編、岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」とくらべると、いかにも未熟な部分が目立ちます。嫌な雰囲気をたたえた異形の世界構築については見るべきものがあると思うのですが、物語のオチのつけかたについては如何なものか・・・。
夜店で売られる「姉」。「姉」と呼ばれ、人と同じ姿をしていながらも人ではない生き物。そんな生き物が夜店で串刺しになった状態で売られている。苦痛を感じることが喜びであるらしい。「らしい」とあくまで