遠藤徹のレビュー一覧

  • 姉飼
    え、えぐい!(10/7)

    全体的に、えぐいぐろいえろいの三拍子な話。

    姉飼
    →純情と狂気が綺麗に同居した作品。SMの香りも少し。グロエロ。

    ジャングルジム
    →こういう人間ばっかりじゃないかなあ、今時って。少し切ない話。

    キューブガール
    →世にも奇妙な(略)の美女缶って感じだったな、設定は。歪...続きを読む
  • 姉飼
    縁日で売られる異形の化物「姉」に魅了された男の末路を辿るホラー。
    最初にこれを読んだ時、自分はまだ中学生でした。以来ずっと思い入れのある作品です。ただ褒め言葉ではないです。「姉」の表現もさることながら、豚の脂を出してくるそのセンスがどぎつくて、気分が悪い。いつまでも頭の中から離れないのは「姉」に魅了...続きを読む
  • 姉飼
    ホラーというよりは、単にグロイだけとも取れる短編集。ケッチャムのオフシーズンなどが好きな方は好みかもしれません。個人的には「キューブガール」が好きです。
  • 姉飼
    ふとホラーが読みたいと思った時に出会った一冊。表題『姉飼』の独特な設定と『妹の島』の生々しい描写が堪らない
  • 壊れた少女を拾ったので
    遠藤さんの本は初めて読んだ。
    作品名からホラーな感じが出ているのですが、普通のホラーではなく不快な感じで終わる作品なので何とも言えない内容であった。
    遠藤さんの作品はこれからも注目するべきである。
  • 姉飼
    タイトルだけ見てえろい本かとずっと思ってましたが、計算づくしのホラー。「姉」はそういう名前の生き物であって血縁関係は特にない。だったら別に姉じゃなくて妹でも猿でも何でもいいんじゃないかという感じですが、そういう勘違いも計算の上。設定も物語も何じゃそら、ってなもんですが言葉を尽くしたつかみどころのない...続きを読む
  • 壊れた少女を拾ったので
    これは好き!
    弁頭屋とかカデンツァとか、ちょっと変すぎて好きなホラー感覚。
    カデンツァは、家電と浮気したりするのです。
  • 姉飼
    なんとも不思議な世界観。
    なんて妖美なのだろう。
    黒い世界で何の疑問を持つことなく幸せに生きるこの世界の住人は素晴らしい。
    なんて気持ち悪いんだろう。
    いっておくが、気持ち悪いというのはこの場合褒め言葉だ。
  • 姉飼
    不条理ホラーだ。良い意味で意味がわからないし、そもそも意味などないのかもしれないし、あるのかもしれない。
    「姉」を手に入れたい執着に取り憑かれた果てに「僕」が見るものとは。表題作含めて四篇を収録した不条理ホラー短編集。
  • 図解即戦力 自動車業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
    日本は、中国アメリカに続いて、生産台数3位。
    中国がダントツで多い。
    4位のドイツは日本の半分以下だが高級車が半分以上。
    合成燃料にはバイオ系と化学系がある。バイオ系はトウモロコシからユーグレナ(ミドリムシ)などの藻類由来の第二世代に移行。
    化学系は水素。e-fuelは、水素とCO2を化合させたもの...続きを読む
  • 壊れた少女を拾ったので
    「姉飼」で日本ホラー小説大賞を受賞した遠藤徹さんの短編集。
    全5編を収録していますが、どれも耽美かつグロテスクで、嗜虐・被虐に塗れた物語ばかりです。
    「姉飼」もそうですが、遠藤さんの書く物語は世界観が独特で、残酷かつ享楽的な独自の雰囲気を味わえます。

    気に入った2編だけ軽く紹介。
    『カデンツァ』
    ...続きを読む
  • 走る?
    スポーツ雑誌 NUMBER Doに連載されたランを題材にした短編小説を集めたアンソロジー。

    ランナーではなく、ランを題材にしているってのがポイント。王道に走る楽しみを描いた小説だけではなく、走ることがイヤになる小説、走らされる小説等各種色が揃っている。出来もマチマチで、トータルで評価すると凡作って...続きを読む
  • 走る?
    走るがテーマですと言われて作家は書くのだろうか?
    走らないこと、走ると飛ぶを比べる人、追いかける人、
    いろいろ読めて面白かった。

    俳優の岩松了のが、なんか後味ぞくっとする。

    「熊の夜戦」
    「いびきが月に届くまで」
    「パン、買ってこい」
    もよかった。
  • 姉飼
    前にも書いた気がするがホラーは苦手だ
    何が面白いのかさっぱりわからない
    ミステリだと解かれるべき謎があり
    SFだとかがくっぽい嘘というガジェットがあるが
    ホラーの求めるのは生理的感覚的てきてき気持ち悪さとか違和感であって
    つまりガラスや黒板を掻き毟る音であって
    ゴキブリとカブトムシの違いではない
    ...続きを読む
  • 姉飼
    姉っていう、ヒトとは独立した生き物かと思いきや、元は人間でしたという話。他3編収録。特に何てことはない物語たちでした。
  • 走る?
    未読の作家のたくさんつまったオムニバス。それぞれの作家の傾向と実力の片鱗がうかかわれて楽しい読書だった。
    走るということは苦しいけど楽しい。そんなテーマに集まった作家たちの目の付け所がみどころか。
  • 走る?
    Number Doに連載されていた
    「走る」をテーマにしたアンソロジー

    ある意味読書の対極にあるものが題材ということで、
    なかなかおもしろい切り口だなと思い。

    14本の短編のうち、良かったのベスト3は
    「パン、買ってこい」 中田永一
    「ベランダと道路」 柴崎友香
    「リスタート」 恒川光太郎
    です...続きを読む
  • 走る?
    「走る」をテーマに14人の作家が競作。
    日々のランニングのモチベーションが上がるような疾走感あふれる作品が収録してあるのかと思いつつ手に取りましたが、そこは実力派の先生方。凡人の思い通りにはいきません。思わず膝を打ち、唸ってしまうような「走る」小説が並び、裏切られました(喜)

    14本どれもが個性的...続きを読む
  • 戦争大臣 I 嘲笑する虐殺者
    読書録「戦争大臣1」3

    著者 遠藤徹
    出版 角川ホラー文庫

    p133より引用
    “ いたるところでパニックが起こった。デ
    マに操られて暴動や差別が拡大し、身の危険
    を感じた富裕層は厳重に武装したうえで、高
    い塀に囲われた特別居留地へと避難した。”

    目次から抜粋引用
    “アキレス腱
     悪い噂
     バケ...続きを読む
  • 姉飼
    タイトルから想像される内容とは違った。まぁ、ホラー文庫から出ているのだから、当然と言えば当然なのだが・・・

    四編とも異様な世界であるのだが、個人的には「キューブ・ガール」がいいかな。この作品の世界観も怖いし、女性から見るとトンデモないものなんだろうけど。

    戦後日本のエログロが受けた時代の作品はこ...続きを読む