遠藤徹のレビュー一覧

  • 走る?

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    14人の新進気鋭の作家たちが、Number Doに寄稿した「走ること」に関する短編集。走る気になる作と、ならない作があるが、作家さんたちがランナーという訳ではないので仕方ない。でも、その著者なりの「走る」ということの考え方がなんとなくわかり面白かった。

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    2017年09月17日
  • 姉飼

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    2015年、三冊目は、何度も読み返してる作品。
    コッチの世界へのキッカケを作ってくれた作家、遠藤 徹のデビュー短編集『姉飼』。
    収録は四編。個人的、好みの(逆)順に簡単な感想を……。 キューブ・ガールズ
    基本、主人公である、若い女性の一人称視点で書かれ ている。彼女こそ、キューブ・ガールズ。キューブ・ ガールズとは……?
    妹の島
    コレは、登場人物それぞれの視点を巡りながら、話が 進んでゆく。呪詛的要素、体内に巣食う蟲、等々、収 録作の中では、最もホラー的ではある。
    ジャングル・ジム
    おそらくgymとjimをもじって、擬人化したら、の発想 から生まれた作品であろう。ラストの情景はきっ と……。

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    2015年01月26日
  • 壊れた少女を拾ったので

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    『姉飼』と同時期に購入し、どちらも、もぅ何度も再読している短編集。
    特に新たな発見があるというタイプの作品ではないが、この世界観に浸りたくて、読み返すといった感じ。
    では、収録順に簡単な感想を……。
    弁頭屋
    自衛隊、戦争してます。首都はテロが頻発してます。顔見知りの生首には弁当が入ってます。しかし内容は、ある(偏)愛の形。
    赤ヒ月
    カニバリズムの話。スプラッターというよりはゴア。それでも、かなり特殊なエロスの世界ともいえる。
    カデンツァ
    コミカルな設定を大真面目に書ききってる。『姉飼』の「ジャングル・ジム」の発展系かな?展開、オチはコチラの方がホラー度薄め。
    壊れた少女を拾ったので
    多重人格?

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    2014年12月23日
  • 姉飼

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    ネタバレ

    私たちの常識が通じない世界に迷い込んでしまったようでした。グロさが強いけど、気味の悪さもしっかりあります。『壊れた少女を拾ったので』と差をつけたかったので★4ですがこちらもおもしろいです。

    ・姉飼
     設定が歪。シブヤが村か…とか蚊吸豚の気持ち悪さとかもう生理的な嫌悪感に訴えてきます。「姉」と名付けられた彼女たちがなんなのか。人間の欲望に恐ろしくなります。

    ・ キューブ・ガールズ
     性欲のはけ口とするだけでなく、最後は心まで…。少しずつ加速していくサディズムには表立ったグロよりも恐怖を感じました。自らの存在、アイデンティティが消えていく恐ろしさにぞわぞわします。

    ・ ジャングル・ジム
     人

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    2014年04月27日
  • 姉飼

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    日本ホラー小説対象を受賞した表題作の他に4篇を収録。おどろおどろしいストーリーや残酷な描写もさることながらどこか奇妙に歪んだ舞台設定が怖い。『姉飼』は結末はややありきたりだけど、ぬめぬめした脂の感覚が手に伝わってくるような話。他のお勧めは『ジャングルジム』。

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    2013年07月07日
  • 壊れた少女を拾ったので

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    グロテスクな内容を多く含む短編集。

    【目次】
    ・弁頭屋
    ・赤ヒ月
    ・カデンツァ
    ・壊れた少女を拾ったので
    ・桃色遊戯

    個人的には「赤ヒ月」が一番好き。

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    2014年01月05日
  • 壊れた少女を拾ったので

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    怖いし、グロい描写とかてんこ盛りだし、けどなんか切ない感じがする。エロいって感じることもある。もぞもぞする。

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    2012年11月10日
  • 姉飼

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    え、えぐい!(10/7)

    全体的に、えぐいぐろいえろいの三拍子な話。

    姉飼
    →純情と狂気が綺麗に同居した作品。SMの香りも少し。グロエロ。

    ジャングルジム
    →こういう人間ばっかりじゃないかなあ、今時って。少し切ない話。

    キューブガール
    →世にも奇妙な(略)の美女缶って感じだったな、設定は。歪んだ美女缶。まあきっとこっち先に読んでたら美女缶は純情なキューブガール、または誰かの玩具かなと。

    妹の島
    →これもっと肉付けしたら一冊にはなるっしょ!とは思ったが、この短さでもまあ十分っちゃ十分か。個人的にはこの短さで登場人物が少し多いのが気にくわなかった。島は、彼女の生贄で巣になったのだろうな。

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    2011年10月25日
  • 姉飼

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    縁日で売られる異形の化物「姉」に魅了された男の末路を辿るホラー。
    最初にこれを読んだ時、自分はまだ中学生でした。以来ずっと思い入れのある作品です。ただ褒め言葉ではないです。「姉」の表現もさることながら、豚の脂を出してくるそのセンスがどぎつくて、気分が悪い。いつまでも頭の中から離れないのは「姉」に魅了された「ぼく」と同じ。
    強烈な設定だけで最後まで突き進んで、しかもそれが成功しているので、短編集向きの作家さんだと思います。他の作品を読むのは勇気がいりますが、気が向いたら是非。

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    2013年03月09日
  • 姉飼

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    ホラーというよりは、単にグロイだけとも取れる短編集。ケッチャムのオフシーズンなどが好きな方は好みかもしれません。個人的には「キューブガール」が好きです。

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    2011年07月10日
  • 姉飼

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    ふとホラーが読みたいと思った時に出会った一冊。表題『姉飼』の独特な設定と『妹の島』の生々しい描写が堪らない

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    2011年04月23日
  • 壊れた少女を拾ったので

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    遠藤さんの本は初めて読んだ。
    作品名からホラーな感じが出ているのですが、普通のホラーではなく不快な感じで終わる作品なので何とも言えない内容であった。
    遠藤さんの作品はこれからも注目するべきである。

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    2010年01月21日
  • 姉飼

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    タイトルだけ見てえろい本かとずっと思ってましたが、計算づくしのホラー。「姉」はそういう名前の生き物であって血縁関係は特にない。だったら別に姉じゃなくて妹でも猿でも何でもいいんじゃないかという感じですが、そういう勘違いも計算の上。設定も物語も何じゃそら、ってなもんですが言葉を尽くしたつかみどころのない世界全体が不穏なオーラ出しまくり。まったりまつわりつく脂祭りそのもののようで品も兼ね備えた、どっちかというと昭和レトロな空気漂う短編集。全体的にはSとMの世界ですね。

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    2009年10月07日
  • 壊れた少女を拾ったので

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    これは好き!
    弁頭屋とかカデンツァとか、ちょっと変すぎて好きなホラー感覚。
    カデンツァは、家電と浮気したりするのです。

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    2009年10月04日
  • 姉飼

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    なんとも不思議な世界観。
    なんて妖美なのだろう。
    黒い世界で何の疑問を持つことなく幸せに生きるこの世界の住人は素晴らしい。
    なんて気持ち悪いんだろう。
    いっておくが、気持ち悪いというのはこの場合褒め言葉だ。

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    2009年10月04日
  • 走る?

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    タイトル通り「走る」に特化したオムニバス
    青春、ノスタルジー、リアリティ、SF、不条理…色々な形の「走る」ストーリーがあり、短編集だから合わなくてもすぐに終わる
    コレを読んで走りたくなるかは貴方次第

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    2025年04月18日
  • 姉飼

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    不条理ホラーだ。良い意味で意味がわからないし、そもそも意味などないのかもしれないし、あるのかもしれない。
    「姉」を手に入れたい執着に取り憑かれた果てに「僕」が見るものとは。表題作含めて四篇を収録した不条理ホラー短編集。

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    2023年12月07日
  • 図解即戦力 自動車業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書

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    ネタバレ

    日本は、中国アメリカに続いて、生産台数3位。
    中国がダントツで多い。
    4位のドイツは日本の半分以下だが高級車が半分以上。
    合成燃料にはバイオ系と化学系がある。バイオ系はトウモロコシからユーグレナ(ミドリムシ)などの藻類由来の第二世代に移行。
    化学系は水素。e-fuelは、水素とCO2を化合させたもの。内燃機関の技術が応用できる。
    国内では、全個体電池、バイポーラ型にっけう水素電池などを開発中。
    日本のハイブリッド技術は欧米が追いつけない。ベンツBMWGMのハイブリッドの共同開発はすべて一代で消えた。

    新車販売はディーラーと業販店(業者販売店)。
    ダイハツとスズキは業販店比率が高い。

    水素は

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    2023年12月06日
  • 壊れた少女を拾ったので

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    「姉飼」で日本ホラー小説大賞を受賞した遠藤徹さんの短編集。
    全5編を収録していますが、どれも耽美かつグロテスクで、嗜虐・被虐に塗れた物語ばかりです。
    「姉飼」もそうですが、遠藤さんの書く物語は世界観が独特で、残酷かつ享楽的な独自の雰囲気を味わえます。

    気に入った2編だけ軽く紹介。
    『カデンツァ』
    妻から「IH炊飯器との子どもができた」と告白された男。有機物と無機物との恋愛の果ての物語。その愛の果てには何があるのか。
    サイコホラーでもありますが、一風変わった恋愛モノとしても楽しく(?)読めました。

    『桃色遊戯』
    色っぽいものを想像しそうなタイトルに反した、おぞましい形での世界の終末の話。

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    2022年09月23日
  • 走る?

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    ネタバレ

    スポーツ雑誌 NUMBER Doに連載されたランを題材にした短編小説を集めたアンソロジー。

    ランナーではなく、ランを題材にしているってのがポイント。王道に走る楽しみを描いた小説だけではなく、走ることがイヤになる小説、走らされる小説等各種色が揃っている。出来もマチマチで、トータルで評価すると凡作ってことになってしまうなぁ。アンソロジーはそこが難しい。

    好きな作品は
    「パン買ってこい」中田永一
    「ホープ・ソング」王城夕紀
    「桜の並木の満開の下」遠藤徹

    どれも結局はちゃんとランに目覚める人の話だった。
    読み手によって好みは絶対分かれるだろうなぁ。

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    2020年03月06日