ダン・ブラウンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラングドンシリーズ。いつもは読み始めたら止まらず一気読みしてたけど、本作なかなかページが進まず、少し苦戦した。謎や蘊蓄は相変わらず面白いものの、序盤は情報量が多く、物語の中に入り込むまでに少し時間がかかったかな。
さまざまなことが明らかになっていく後半からは、一気に引き込まれた。謎がつながり始め、続きが気になり、ページをめくる手が止まらなくなった。
特にキャサリンの理論は、単なる奇抜な仮説では片づけられない妙な説得力がある。読んでいるうちに、もしかしたら本当にそうなのかも!?と思わされ心がざわついた。
いまだに正体のわからない人物と、敵の真の目的が気になって仕方ない。このまま下巻へ! -
Posted by ブクログ
ダン・ブラウンは初めてです。本書を読んで、この作者が『ダヴィンチコード』の作者でもあると知りました。
ストーリーは面白かったです。
ストーリーにについて書くのではなく、本書を読んで考えたことを書きます。
本書を読んで、「人間の意識は本当に脳の中だけに存在するのだろうか」ということを、初めて考えさせられました。
読み始めた頃は「非局在型意識」という言葉の意味もよく分かりませんでしたが、読み進めるうちに、人間の意識には、自分の内側だけで生まれるものとは別に、外から何かを受け取り、取り込むような側面があるのではないかと思うようになりました。
とはいえ、「意識そのものが体の外にある」と考えているわけではありません。人間には、外側からの働きかけを受け取ることのできる「場所」のようなものがあるのではないかって思います。
私自身、祈っているときや聖書を読んでいるときに、ごくたまに「今、神様が語りかけてくださった」と感じることがあります。何度も読んできたはずの御言葉が、あるとき突然、ズバッと心へ届く。
それを脳の働きとして科学的に説明することもできるのかもしれません。でも、脳が働いていることと、それがすべて脳の中だけで生まれたものだということは、私の中では同じではありません。
神様が人間を創造されたと信じています。だから、一人一人に神様からの語りかけを受け取れる何かを備えてくださっているのではないか——それが脳なのか、心なのか、魂なのかは分かりませんが、人間は自分の内側だけで完結する存在ではないのだと思います。
そんなことを、本署を読んで思い巡らしました。 -
Posted by ブクログ
ダン・ブラウンによる「ハーバード大学、象徴学教授ロバート・ラングドン受難物語」第四弾。
私がダン・ブラウンシリーズを読むことにしたのは、映画『ダ・ヴィンチ・コード』を見て原作にもちょっとは興味があったところに、この『インフェルノ』のテーマがダンテ『神曲』だからということ。私は今年ダンテ『神曲』をかなり頑張って読んだので、この勢いでダン・ブラウンも読んじゃえーってここまで来ました!
このシリーズは、ラングストン教授がほぼ一日の間にキリスト教とか秘密結社とかが代々守ってきた人類史の秘密を知り、世界の危機に巻き込まれ、暗殺者や国家権力から追われながらも暗号を解読して世界の危機を救う、というパターンです。
さらに第一作と第二作は「誰が敵か」、第二作と第三作は「警察や国家当局から追われる」という図式ができてちょっとパターン化していたんですが、この第四作はちょっと変わってきたかも。
本書「ヴィジュアル愛蔵版」は、本編に出てくる絵画や建築物の写真が掲載されています。ラングストンシリーズはいろいろな都市の建造物の歴史的宗教的意味を解説する旅行書のような面もありますが、今作での舞台はフィレンツェ、ヴェネツィア、そしてイスタンブールです。写真で見ると、題材がダンテ「地獄編」なので、収録されている絵画の多くが地獄だとか悪魔だとかでなかなかオソロシイ(^_^;)。ヴェッキオ宮殿の天井裏だとか、イスタンブール皇帝の門(アヤソフィア)進水した地下室の逆さまメデューサ石像は大迫力だし、ラングドンが「これはひどい!」とフィレンツェのピッティ宮殿にある嘆く裸の小男が亀に乗っかる石像だとかは写真を見ると「これは笑わせるために作ったのか?」とは思う・笑
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ラングトンは、地獄の河と、助けを求める美しい銀髪の老婦人の悪夢から目覚めた。だがここは一体どこなんだ?記憶が一切ない。最後の記憶はハーバード大学だ。しかし窓から見る光景は…、ここはフィレンツェなのか!?駆けつけてきた女医のシエナ・ブルックスが告げる。「ここは病院で、あなたは頭を銃で撃たれてこの病院に逃げ込んできたんです」だがラングドンはここ数日の記憶が一切ない!頭を撃たれて記憶喪失になったようなのだ。
その病室に、女暗殺者のヴァエンサが現れ、一人の医師を射殺する。シエナはとっさにラングドンを連れて逃げた。
第四作にして「女の人が助けてくれる」のパターンは継承・笑
しかもこのシエナはIQ208を誇る天才少女で将来を嘱望されていたんだけど、天才ゆえに世間でうまく行かずに、身元を偽造して(その割にはシエナ・ブルックスという本名を名乗り続けている)世界を転々としているらしい。
さすがにラングドンが駆け込んだ病院の医者が超天才だなんて偶然にしても出来過ぎでは?と思うので、ラングトンは彼女がいるって知っていてこの病院に駆け込んだのかな?などと考える。今後の展開を読んでいこう。
シエナは、ラングドンをとりあえず自分のアパートに案内する。そしてラングドンの隠しポケットに入っていたという、バイオハザードマーク(生物への有害物質)の付いた容器と、小型プロジェクターを示す。二人でプロジェクターを確認するとダンテ『神曲』の地獄絵図をすこし変えた絵がでてくる。どうやら生物兵器の隠し場所を表しているらしい!
ラングドンはアメリカ領事館に助けを求めた。だが現れたのは殺し屋だった!アメリカ国家が自分を殺そうとしているのか?
そこでラングドンと、協力することになっちゃったシエナは、ラングドンが忘れている記憶を辿りながら、生物兵器の場所を見つけるために、アメリカイタリアの国家機構やら殺し屋から逃げ回ることになったのだった。
どうやら本書の大枠は「学者ゾブリストが仕込んだ、世界人口を大幅に殺す生物兵器を排除する」ことが目的らしい。それに対して各部隊の思惑が絡まり合う。
ベルトラン・ゾブリスト:スイスの高名な生化学者で、ダンテオタク。本書は彼の自殺で始まる。生前は「人類は増えすぎ、このままでは地球生命は破滅する。思い切って人類の半数を減らすべきだ!」と主張していた。ラングドンのプロジェクターで、ゾブリストが毒物兵器を生成して撒き散らす準備をしていたらしいことが分かる。
エリザベス・シンスキー:WHO(世界保健機関)事務局長。ラングトンが見た悪夢の銀髪の老婦人は彼女で、どうやらラングドンは記憶喪失になる前に彼女から何かを依頼されたらしい。だが今は傭兵軍団に拉致されているらしい!?
アメリカ領事館、イタリア監視対応支援部隊:ラングドンが記憶喪失のため敵か味方か分からない。
民間傭兵部隊「大機構」:民間傭兵軍団で「社会的に許されなくても依頼人からの仕事は全うする」ことを徹底しているため、ゾブリストの遺言に従うためにラングドンを追っている。
女暗殺者ヴァエンサ:「大機構」のラングドン暗殺担当者らしい。巻き沿いで一般人も殺害した。さすがに民間でここまでやって良いのか!?しかしラングドン暗殺には失敗して「大機構」から追われる。そこで単独でラングドンを追って名誉回復しようとする。
その他大機構メンバー:生前のゾブリストと契約していたためラングドンを追っている。
しかしゾブリストの遺言を見て「さすがにこいつはヤバい…」と感じたメンバーもいる。今後ラングドン側につかないかな?
ブリューダー:監視対応支援チーム(SRS)隊長で、ゾブリストの生物兵器を確保・廃棄するためにラングドンを追う。エリザベス・シンスキーを拉致している??
ということで、今回のキーワードはダンテの『神曲』です。
私は半年前に読んだ、んですが、目が文字を追っただけでもあります(^_^;) 本書では『神曲』やダンテの基本的な場面、「地獄の構成は円錐形」「ダンテは愛するフィレンツェから追放された」を取り入れているので、私の「目で文字を追っただけ」でもなんとかイメージはできる。
そしてこのシリーズ他の本と違うのは、他の本で例えばダヴィンチがテーマだとしたら、ダヴィンチ本人が、ダヴィンチの絵に隠した暗号を探るなど、歴史の影に隠された謎を探ることが小説の内容になっていた。しかし今回はテーマが『神曲』といってもダンテ本人の暗号を解くのではなくて、現代の科学者がダンテ『神曲』を暗号に使ったというもので「現代のダンテオタクの暗号を解く」事になっている。そのため『神曲』自体の解説はそこまで深堀りせず、『神曲』を読まなくてもわかりやすい。私は半年前に呼んだはずなのに(解説本も読んだのに)本書に書かれている「地獄編、煉獄編、天国編の終わりは同じ言葉で締められる」とか全く気が付かなかったよ。
さらに他のシリーズは一応小説の終わりで危機回避でラングトンのミッション終了なんだけど、本書は読者に対して「地球の、人類の未来を考えること」を残して終わっている。人口爆発による食糧問題、テクノロジーによる遺伝子操作を「人間の自然な進化」と言えるのか。「いまこのスイッチを押せば人類の半分が死ぬが、押さなければ人類が100年後に滅びるとしたら、あなたはのボタンを押すか?」という問題に、人々はどう応えるのか?
小説としては…、それぞれの考えを持つ人々が、お互いの意見に反発しあい、その後の言動の真意が分からずそれぞれ突っ走ってるような。最後に「今度は話を聞きましょう」と歩み寄りが行われ…、るんだけど、小説最後に投げかけられた人類の未来が大きすぎてどうするのだろうって感じです。 -
Posted by ブクログ
ラングドンシリーズの最新作は、プラハ旅行まで味わえる最強ミステリーでした。
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死とは何か?
という人類最大の謎に対する著者からの回答は、とても興味深いものです。
以下、内容に触れます。↓↓↓
そのうえで、
世界はフラクタルなのか?
夢を見ているときは死んでいるのと同じ状況なのか?
本作はフィクションなのか、はたまたノンフィクションなのか??
読んでからも謎が続きます。面白いです。
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世の中の争いは、全て一つの悩み〈死〉の恐怖に由来している。という著者の考えもありましたが、個人的には死の恐怖がなくなっても人間同士の争いはなくならないかなと思っています。ヽ(´ー`)ノ
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しかし…
幽体離脱した人があちこち飛んでいると思うとプライバシーどころではなくなってしまいますね((((´・ω・`)
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Posted by ブクログ
『幽体離脱』っていう現象があるというのを信じるか信じないか。
昔、丹波哲郎が、幽体離脱というのを経験した話を聴いたことがあった。
かなりうろ覚えだが、それを思い出す内容だった。
幼きころの話だったし、今じゃ別に想像でしかないでしょうが当時からすれば「物珍しさ」ではあったと思う。
キャサリンが論文を書いた内容と、アメリカCIAが組んでいたプロジェクトと着地するのかという衝撃。
天を全うすることは自身の肉体からの解放であり、それ以上もそれ以下でもないこと。
死んだ後は誰も分からない。だからこそ知る必要があるのだろうか?
軍事で使うとなれば冒涜であり、人間の尊厳って果たして?という疑問符だけが残ってしまった。
ラングドン教授の推理力と分析力は改めて博識の高さを伺える。改めて凄い人。
映画でしか観たことがなかったラングドン教授のシリーズでは、小説で味わう世界のほうが、より奥深いと感じた。
人間の生と死、そして潜在意識。改めて人間そのものって複雑怪奇で、まだまだ構造分析が必要な生物なのかもしれないと思いました。
面白かったです。