ダン・ブラウンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的にはダヴィンチコードに負けず劣らずといった印象でした。正直初めの100ページほどはダヴィンチコードと類似した進行のように思われ、魅力的なヒロイン、気の強そうなポリス(今回は兵長)、怪しそうな人物、血縁に関するワードや、あと少しで間に合わずに助けられないシーンには既視感を覚えた。しかしながら、ラストを含めた本書のラストスパートは私の予想を遥かに超えたものであった。
ヨーロッパ、宗教と科学、文化、芸術、悪の組織と好奇心をそそられるテーマであり、実際の読み応えも十分であった。
特にカメルレンゴについては、その宗教と科学の対立に賛同ができる部分もあった。神に対する信仰と言われても休日にミサへ行き、お祈りをするわけでもない私の置かれている環境と、強いて信仰心からなる行動を列挙するならば、仏壇や祭壇にお参りしたり、神社やお寺でお祈りすることはあるが、本当の意味で人の超越した神の存在を信じ切っているわけではない。
ただカメルレンゴの発言や、クライマックスから、宗教という枠組みでなくとも神を信じたり、超越したなんらかの存在や、そのような見えざる力に期待したり、縋ったりすることはこれまでも何度も経験してたと思う。大事なことは宗教という言葉にこだわらずに、全てのことに意味や論理的なことを科学に当てはめすぎないことのように思う。
論理的な考えに偏らずに、倫理、感情論も踏まえて考えること。そして全ての出来事に明確な答えを求めすぎないこと、神という存在を否定しないことは辛い時の手助けになるかもしれない。
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Posted by ブクログ
ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ。これまでいくつも映画化されているが、本で読むのは初めて。かつての教え子でコンピューターサイエンスの寵児であり、大成功した起業家、思想家でもあるカーシュが、人類最大の謎「我々はどこから来て、どこへ行くのか」を解明、既存の宗教家と激しく対立する。そのまさに発表の時、暗殺されてしまう。ただ、発表資料は残っており、ラングドンはそれを世界に公開するためにカーシュが残した謎を解くべく行動する。その事件をきっかけに、スペイン王室、王と王子、宗教指導者、カトリックと対立する別のキリスト教の一派、カーシュを支援する人々などが複雑に絡み合い、事態が急展開する。ラングドンはカーシュが残したAIのサポートを得ながら、謎の妨害者と戦い、暗号を解く。最後のどんでん返しはダン・ブラウンならではのものだが、まさかという思いと、やはりという思いが混ざった感じ。それと、この小説は完全にフィクションだが、技術や宗教の歴史、美術や文化に関することはほぼ事実に沿っていて、とてもリアリティがある。ラングドンファンの期待は裏切らない。