大栗博司のレビュー一覧

  • 数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

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    1.不確実な情報から判断する、2.基本原理に立ち戻ってみる、3.大きな数だって怖くない、4.素数は不思議、5.無限世界と不完全性定理、6.宇宙の形を測る、7.微積は積分から、8.本当にあった空想の数、9.難しさ美しさを測る。数学の言葉で世界を見る。優しく解説してくれている。

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    2018年10月19日
  • 数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

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    数学は宇宙を記述する言葉だ。その言葉の仕組みや考え方を書いてある。事例やエピソードが中心で楽しく読める。また、ちゃんと公式の証明もあり、これがまたわかりやすい。数学が好きになる本だ。

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    2017年03月28日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    購入したのは1月になってからだ。
    タイトルだけ見ると危なさを感じたが読み出すとその杞憂は払拭された。
    宇宙物理学と釈迦仏教の融合点と相違点を客観的に知ることができる良書だ。
    注意点としてはここで扱っている仏教は日本人が慣れ親しんでいる大乗仏教ではないところ。
    個人的には奇蹟を認めない釈迦仏教や上座部仏教の方が正統であるし本質(真理?)であると思っているのでなおさら読みやすかった。

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    2017年02月27日
  • 数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

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    大栗先生が娘に数学を語る本。大栗先生の本はいつもわかりやすくて素晴らしい。よく理解している人は明快に説明できるという典型ですね。どの章もおもしろいですが、締めはガロア理論。やはりこれを数学の美しさの典型と考える方は多いんでしょうね。益川先生も学生の頃はガロアに憧れていた、と語っていました。大栗先生のガロア理論の解説、明快でわかりやすいです。ガロア理論について最初に読む本として本書は一番良いのではないでしょうか。5次方程式が解けない理由を正20面体の回転操作が交換しないということに結び付けて解説しています。こうした幾何学的なイメージを解説してある本、少ないような気がします。

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    2016年12月18日
  • 大栗先生の超弦理論入門

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    「なぜ、点ではいけないのか。点とは部分を持たないものである。」で始まる、物質の最小単位・サイズ・形状をめぐる超弦理論が展開する挑戦の物語。夏休みから秋にかけてのお薦めの一冊。

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    2016年01月06日
  • 数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

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    ネタバレ

    確率、自然数、負の数、ゼロ、分数、無理数、実数、虚数、素数、無限、幾何、対数、積分と微分、、
    単なる公式の暗記ではなく、そうした概念がなぜ生まれてきたのか、どんな意味をもっているのか、どのように役立っているのかを説明してもらえる。
    残念ながら説明についていけないところはあったが、そんな未熟な自分にとってさえ、数学の奥深さや有用性を教えられた。
    偉大な数学者も多数紹介されているが、ガウスの凄さが印象的だった。
    15-154

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    2015年07月11日
  • 数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

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    数学の魅力を存分に伝えてくれる素晴らしい本だった。易しすぎて不正確になることも,難しすぎて読者を置いていくこともなく,本当に良くバランスがとれている。それでいて著者は数学者ではなく(数学も教える)理論物理学者だというのだからすごい。世の中には頭のいい人もいるものだ…。
    扱う内容は,確率,自然数→有理数→実数→複素数,フェルミ推定と対数,素数とRSA暗号,連続体仮説,非ユークリッド幾何,積分微分,そしてガロア理論の入口まで。どの話題にも印象深い挿話が添えられていて,意欲的な中高生なら目を輝かせて一気に読んでしまうはず。著者のサイトには各章の補遺が載せられていて,そこでの補足も勉強になる。

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    2015年06月01日
  • 強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く

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    これだけ難しいテーマを、これだけ平易に書ける人は、きっと他にいないと思います。

    強い力や弱い力を説明する標準模型について、完全に理解できたとは言い難いですが、この本を読む前に比べれば、かなり理解が深まりました。

    やはり、説明が丁寧な本は必要ですし、物理現象を定性的に捉えることは大切ですね。
    改めて、そう感じました。

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    2013年07月06日
  • 強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く

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    現状では強い力と弱い力に関して、もっとも分かりやすい入門書。理論と実験の到達史を手際よく伝えてくれている。

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    2013年06月25日
  • 強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く

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    去年の朝日カルチャーセンターの講義で、重力について非常に面白い講義を行っていただいた大栗先生の著書。この時読んだ、「重力とは何か」が、非常に分かりやすくて面白い内容だったので、今回も期待して購入した。
    本書に関係する内容を、朝日カルチャーセンターの講座で講義をされたようなのだが、残念ながら参加する事が出来ず、本書で勉強しようと思った。大栗先生の著書は今回も非常に分かりやすく、面白い内容で期待以上のものだった様に思う。
    学生時代は物理学科で、ご多分に漏れず素粒子や相対論に憧れたものだが、結局古典物理で学生を終えてしまった。今更ながら、量子論を学びたいと思っており、こうした啓蒙書を読みながら、教科

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    2013年05月07日
  • 強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く

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    対称性の自発的破れに関する南部陽一郎の例え話だけでも悶絶ものだが、そこかしこに物理学者達の名言が散りばめられている。
    そしてそれらを絡ませながら当方のような門外漢にも物理が理解できるようにとそれこそ美しい理論のように整然と説明をしてくれる著者。
    まさに”サンキュー”としか言いようがない。
    ただやっぱり悲しいかな、前作『重力とは何か』の内容を忘れてるんですな、読み返しますか、、、でも著者の最も身近であろう人物である奥さんでも理解できるまで25年かかってるらしいからね、気にしない気にしない。

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    2013年03月27日
  • 強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く

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    これまで読んだ素粒子関係の新書で最も読みごたえのあったものです。6-3-3制の例えや対称性の破れについてなんとなく理解できました。

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    2013年03月28日
  • 世界一わかりやすい量子力学

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     量子力学は、電子や光子といったミクロな粒子のふるまいを説明する理論である。古典物理学では、物体の位置や速度は常に明確な値をもつと考えられていた。しかし、量子の世界ではそれが成り立たない。粒子は「波動関数」と呼ばれる確率的存在として記述され、その振る舞いは確率振幅によって表現される。これを端的に示すのが、ハイゼンベルクの不確定性原理である。位置を正確に測ろうとすれば運動量が曖昧になり、逆もまた然り。つまり、自然そのものが「確率的構造」をもつという認識へと転換したのだ。
     一方、ボーアのコペンハーゲン解釈は、観測行為そのものが物理現象を確定させると主張した。電子は観測されるまでは波であり、観測に

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    2025年11月03日
  • 世界一わかりやすい量子力学

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    量子テレポーテーションを中心として、量子もつれの基礎的な原理を数式を使わずに解説している。物理学の常識的な世界の理解を捨てて、実験の結果のみをもとにした仮説を重ねて証明してゆくという姿勢を、実際の実験を追体験してゆく。物理学の理論は世界を構築する概念を統合してゆくことであり、量子力学は、世界と情報という概念の垣根さえも取り払った認識をしているという点が腑に落ちた。

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    2025年08月20日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    対話形式の本は読みやすくサクサク進むのが定番だが、深い深い知見を持った2人の対話は重みがあり過ぎて、非常に時間がかかってしまった。

    しかしまぁ読み終わってみれば心地よく知的好奇心が満たされたとも言える。

    物理学は専門ではない(仏教も専門ではないがw)ので知らん用語も出てくるが、それでも面白いと思え、物理学も勉強したいなぁと思う。

    SFの世界にはこの手の知識が反映されているので、知らず観るのと知ってから観るのでは大きな違いがあるだろう。

    少し噛み砕いた物理学の本でも探そうかなー。

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    2025年08月13日
  • 世界一わかりやすい量子力学

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    数式を使わずに、最新の量子力学の、解明されている部分まで解説されていると思いました。ちょっと最後の辺りの理解が追いつかず。もう、かなり哲学の領域に入ってます。とりあえず、ベルの不等式が破れている事は理解できました。あと、タイトルは、原題をもう少し素直に訳してください。ちょっとタイトル詐欺。

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    2025年08月06日
  • 世界一わかりやすい量子力学

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    著者は2022年ノーベル物理学賞を受賞。
    著者がノーベル賞受賞者というと、内容は難しいと思いがちだが、意外にもこの本はそうではない。むしろ、「えっ」て思えるほど面白い。

    本文中にやたら出てくる「量子のもつれ」。1935年シュレディンガーによって命名されたが、これはとても不思議な現象。素粒子の世界で普通に起こる現象で、お互いに衝突した2つの粒子が、遠く離れてもなお緊密に結びついている。そして一方を観測すると、もう一つの粒子がどんなに遠く離れていても影響を与えるという現象。
    これ、理解できるだろうか?あのアインシュタインでさえこの現象を「不気味な遠隔作用」と言い、気に入らなかったようだ。
    でも、

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    2025年07月16日
  • 大栗先生の超弦理論入門

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    西山事件というと沖縄返還における密約を新聞記者が暴いたが、その情報入手の手段が外務省の女性事務官に対する色恋によるそそのかしであるというもの。本書を読む前に読んでいた山崎豊子の『約束の海』で改めてそのストーリーを追っていた。その女性事務官の抗弁に「女性は情交した相手に逆らえないものだ」というセリフがある。真相は不明だが、少なくともそうした意見があったという事だ。なんでこの話かというと、同時並行で読んでいて頭が混乱してしまったのだが、次元の違う「超ひも理論」である・・・。

    もとい。量子力学の超弦理論、イコール超ひも(紐)理論である。なぜ紐かというと、量子を最小単位で捉えようと追求していくと、「

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    2025年07月15日
  • 探究する精神 職業としての基礎科学

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    大栗博士の著書はいつも新しい発見があって楽しい。 凡夫の戯言として、科学は森羅万象の仕組みの解明、法則性の発見が原点であるが、人間を遥かに超越する高次な生命体(がいたとしたら)も同じ結論となるのだろうか。例えば物の数え方は人間のルールであり、そのルールに基づく数学も別生命体にとっても畢竟同じ数学になるのか。大栗博士とも共著のある佐々木閑先生の「科学するブッダ」は科学の人間化がテーマでしたが、その辺りは私の浅薄な知識では読み取れず。はたまた我々の科学はあくまでも人間原理であって、その考え自体が誤りなのか

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    2025年06月16日
  • 重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る

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    重力ってなんだ?がまだまだ分かってないと言う事がよく分かって、マクロからヒモまで行き着く科学者の方々の思考が凄いんだと言う印象です。
    読み終わらせただけ。もう一度周辺から

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    2025年01月12日