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宇宙には「四つの力」が働いている。私たちを地球につなぎとめる「重力」と電気や磁石の力である「電磁気力」は古くから知られていた。二十世紀に入り「強い力」と「弱い力」が発見され、この新しい力を説明するために考え出されたのがヒッグス粒子だ。その発見により、人類が叡智を傾けて築き上げてきた理論の、最後のピースが埋まった。それは、ヒッグス粒子の魔法によって覆い隠された、自然界の美しい法則を明らかにする営みでもあった。やさしくロマンあふれる語り口で宇宙創成の謎に迫る、知的冒険の書。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年04月01日
『重力とは何か』に引き続き、大栗先生の本で標準模型について読みました。質量とは何か、というところから始まって、素粒子の標準模型が作られていった過程を一歩一歩学ぶことができました。ヒッグス粒子発見のニュースが出た際に本質が伝わっていないというもどかしさや、多額の公費を使って素粒子の研究をして何の役に立...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月06日
これだけ難しいテーマを、これだけ平易に書ける人は、きっと他にいないと思います。
強い力や弱い力を説明する標準模型について、完全に理解できたとは言い難いですが、この本を読む前に比べれば、かなり理解が深まりました。
やはり、説明が丁寧な本は必要ですし、物理現象を定性的に捉えることは大切ですね。 ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月07日
去年の朝日カルチャーセンターの講義で、重力について非常に面白い講義を行っていただいた大栗先生の著書。この時読んだ、「重力とは何か」が、非常に分かりやすくて面白い内容だったので、今回も期待して購入した。
本書に関係する内容を、朝日カルチャーセンターの講座で講義をされたようなのだが、残念ながら参加する事...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月27日
対称性の自発的破れに関する南部陽一郎の例え話だけでも悶絶ものだが、そこかしこに物理学者達の名言が散りばめられている。
そしてそれらを絡ませながら当方のような門外漢にも物理が理解できるようにとそれこそ美しい理論のように整然と説明をしてくれる著者。
まさに”サンキュー”としか言いようがない。
ただやっぱ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月23日
量子力学というのは私の想像力を遥かに超え、
なかなか理解が及ばない。
ということで何とか理解するべく購入した本。
この著者と仕事をしたことがある友人は
まずは『重力とは何か』から、
とアドバイスをくれたが、
4つの力の方がはるかに謎だったのでこちらを購入。
一言で言うと、わかりやすいです。
大して...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月25日
何十人のノーベル物理学者たちの理論を増改築した素粒子の標準模型。陽子や中性子内に素粒子を結び付け、距離が離れるほど強くなる漸近的自由性を持つ強い力(力を伝える素粒子:グルーオン)。原子核をベータ崩壊させて陽子と中性子を入れ替え、かつ時計回りのスピンを持つ粒子だけに働くというパリティ対称性を破る法則で...続きを読む
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