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Posted by ブクログ 2019年04月01日
『重力とは何か』に引き続き、大栗先生の本で標準模型について読みました。質量とは何か、というところから始まって、素粒子の標準模型が作られていった過程を一歩一歩学ぶことができました。ヒッグス粒子発見のニュースが出た際に本質が伝わっていないというもどかしさや、多額の公費を使って素粒子の研究をして何の役に立...続きを読むつのか、という批判に対する答えが、先生がこの本を書くモチベーションになったのかなと感じました。
Posted by ブクログ 2013年07月06日
これだけ難しいテーマを、これだけ平易に書ける人は、きっと他にいないと思います。
強い力や弱い力を説明する標準模型について、完全に理解できたとは言い難いですが、この本を読む前に比べれば、かなり理解が深まりました。
やはり、説明が丁寧な本は必要ですし、物理現象を定性的に捉えることは大切ですね。 ...続きを読む
改めて、そう感じました。
Posted by ブクログ 2013年05月07日
去年の朝日カルチャーセンターの講義で、重力について非常に面白い講義を行っていただいた大栗先生の著書。この時読んだ、「重力とは何か」が、非常に分かりやすくて面白い内容だったので、今回も期待して購入した。
本書に関係する内容を、朝日カルチャーセンターの講座で講義をされたようなのだが、残念ながら参加する事...続きを読むが出来ず、本書で勉強しようと思った。大栗先生の著書は今回も非常に分かりやすく、面白い内容で期待以上のものだった様に思う。
学生時代は物理学科で、ご多分に漏れず素粒子や相対論に憧れたものだが、結局古典物理で学生を終えてしまった。今更ながら、量子論を学びたいと思っており、こうした啓蒙書を読みながら、教科書を読もうと思っているのだが、本書は読み物としても興味深く、おそらく正しいイメージをつかむ事の出来る書き方がしてあるのではないか。
科学関係の記事ではよく取り上げられたヒッグス粒子についても、今までの説明にはなかった書き方で理解しやすい様に感じた。強い力と弱い力を美女と野獣に例えているのも、とても面白くて理解の助けになっている。物理を学んだ事のない人も、かつて学んだという人もどちらも楽しめる内容だと思う。
Posted by ブクログ 2013年03月27日
対称性の自発的破れに関する南部陽一郎の例え話だけでも悶絶ものだが、そこかしこに物理学者達の名言が散りばめられている。
そしてそれらを絡ませながら当方のような門外漢にも物理が理解できるようにとそれこそ美しい理論のように整然と説明をしてくれる著者。
まさに”サンキュー”としか言いようがない。
ただやっぱ...続きを読むり悲しいかな、前作『重力とは何か』の内容を忘れてるんですな、読み返しますか、、、でも著者の最も身近であろう人物である奥さんでも理解できるまで25年かかってるらしいからね、気にしない気にしない。
Posted by ブクログ 2017年04月08日
『重力とは何か』と同じ大栗さんの2冊目
重力の方が身近なこともあるし
重力とは何かの方が、ちょっとわかりやすいかもしれないが
これもわかりやすく、最先端物理の内容を紹介してくれる本
Posted by ブクログ 2015年11月23日
量子力学というのは私の想像力を遥かに超え、
なかなか理解が及ばない。
ということで何とか理解するべく購入した本。
この著者と仕事をしたことがある友人は
まずは『重力とは何か』から、
とアドバイスをくれたが、
4つの力の方がはるかに謎だったのでこちらを購入。
一言で言うと、わかりやすいです。
大して...続きを読む賢いとは言えない私でも、
それなりについていけた、
気分には少なくともなれました。
ただ、人に説明するには、
あと30回くらい読まないとだめかもしれない。
宇宙や物理や量子力学に馴染みのない人にも分かり易く説明しよう、
という真摯な姿勢が感じられました。
若干わかりづらい例えもありましたが、
まあ良いです。
私のように、
興味はあるけど専門的すぎると自然と理解を拒んでしまう人
におすすめです。
Posted by ブクログ 2014年09月25日
何十人のノーベル物理学者たちの理論を増改築した素粒子の標準模型。陽子や中性子内に素粒子を結び付け、距離が離れるほど強くなる漸近的自由性を持つ強い力(力を伝える素粒子:グルーオン)。原子核をベータ崩壊させて陽子と中性子を入れ替え、かつ時計回りのスピンを持つ粒子だけに働くというパリティ対称性を破る法則で...続きを読むある弱い力(力を伝える素粒子:ウィークボソン)。β崩壊時に質量保存の法則を維持するニュートリノ。そしてヒッグス場により電磁気力と弱い力を統一し、素粒子の質量を定めるヒッグス粒子の発見により標準模型は証明される。
Posted by ブクログ 2014年06月26日
読みやすい語り口だった。しかし、内容はかなり難しく、まさに新宿駅に迷い込んだようであった。前著の重力とは何かでは、迷ったりしなかったが、それは、ゴールデンゲートブリッジのように完成された理論だったからなのかもしれない。
Posted by ブクログ 2018年01月05日
研究室の帰りに夜空の星をながめながら、この答えを知っているのは世界に自分しかいないという感動を覚えることは、研究者なら誰しも経験することでしょう。(「あとがき」より)
Posted by ブクログ 2013年07月09日
標準模型を踏まえて、「ヒッグス粒子」の位置付けや発見の意義を説く。「強い力」「弱い力」の説明がメインだが、その前提として質量とは何か、力とは何か、「場」などが平易に説かれている。南部の「対称性の自発的破れ」の重要性が少しイメージできた。
Posted by ブクログ 2013年04月02日
自然界に存在する四つの力。うち重力については前著『重力とは何か』であつかったので,ということで,本書は残りの三つの力について。つまり,標準模型の解説だ。中でも特に謎の多い「弱い力」が主役になっている。
話題のヒッグス粒子についても詳しく,決して水飴のようなイメージでとらえられるものでないことや,...続きを読む万物の質量の起源では全然ないこと,「神の粒子」でもないことを丁寧に教えてくれる。
ヒッグス場は電子やニュートリノ,クォークに質量を与えはするけど,それじゃ普通の物質の質量の1パーセントにも満たない。クォークを閉じ込める強い力のエネルギーが質量の起源のほとんどだそう。
あと,ヒッグス粒子の解説本のタイトル「忌々しい(Goddamn)粒子」が編集者によって変えられて「神の粒子」になっちゃったとか。これが独り歩きして,大々的に報道されちゃったなんて,ホントかな?でも世の中って案外そういうものかもしれない。
Posted by ブクログ 2013年03月30日
現役バリバリの素粒子物理学者である筆者が、前作「重力とは何か」に引き続き一般人向けに書いた解説書で、書名通り強い力と弱い力をわかり易く書いたものである。それらの解説は、素粒子の標準模型の解説でもある。湯川秀樹博士の頃から、素粒子物理の理論と実験の進展を逐一解説し、多くの研究者によって作られてきたこの...続きを読む理論が、ヒッグス粒子の発見で完成した、と説明する。わかり易くと言っても難解な理論であり、読み進むにつれ次第についていけなくなる。何度も読み返さないと、分かり易くまとめた本書でさえ理解は覚束ない。時々垣間見える筆者の天才ぶりに驚くが、それくらいでないとこの理論の本当の理解が出来ないのだろうし、アインシュタインの言う「本質の高貴さ」は辿り着けないのだろうな、と思った。
Posted by ブクログ 2013年12月04日
前作の「重力とは何か」も読んだが、今回のも、いまいち、わかった気になれない。もちろん、難しい題材なので、決して理解することはできないだとは思うが、それでもである。最後の方は、以下に科学者が社会に貢献しているかの話になっており、本題の「強い力、弱い力」が何なのかから、焦点がずれてしまっている(重力のと...続きを読むきも、結局、重力って何?というところが、いまいち頭の中に残らなかった)。
Posted by ブクログ 2013年07月22日
強い力と弱い力といえば、重力と電磁気力と合わせた『統一場理論』の完成が待たれる力です。以前読んだ本に出てきた力なので理解が深まればと読んでみましたが、感想は、某物理学教授の台詞を借りれば「さっぱり分からない」といったところでしょうか。
平易に書かれていて難解ではありませんでしたが、一切頭に残っていま...続きを読むせん。残っていることとしたら、CERNの加速器は凄いと言うことと南部陽一郎氏がノーベル賞を受賞した「自発的対称性の破れ」が類まれな偉大な発見だったいうことぐらい。でも、その偉大さの片鱗を味わえただけでも読んだ価値があった気がします。
Posted by ブクログ 2013年06月08日
【ロマン】
人間の常識に無理やり当てはめようとするから、難しいのかもしれません。
われわれの常識は、いま生活している状況(次元)がもとになるため、異次元の発想は当然、受け入れられるはずもなく、夢物語(何をバカなことを言っているのだ、こいつは。。。)の世界になってしまいます。
しかし、このよくわか...続きを読むらない世界を追求し、単純明快な解を得ることは、未知の世界と戦うロマンがあります。
われわれが想像できない、全く異なる次元で単純な法則が存在するのかもしれませんね。
Posted by ブクログ 2013年03月09日
前作が面白かったので購入。
よりディープな内容になってますね。
所々理解できない所もありましたが、全体としてなんとなくイメージは掴めたかなーといった感じです。
南部さんはすごいなー。
前作の方が一般受けは良さそうw