孫崎享のレビュー一覧

  • 日米開戦の正体 なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか

    Posted by ブクログ

    わりと長かった。
    第2次世界大戦。太平洋戦争。日中戦争に至るまでの
    日露戦争からの政治や軍部、マスコミの詳細な
    動き(歴史)が語られています。多分、物事の見方は
    ある一方からに偏っているかもしれませんが
    ここまで詳しく語られているものは初めて読んだ
    気がします。
    第1次世界大戦・対華21カ条・満州事変・三国同盟・満州国設立・連盟脱退・真珠湾
    それぞれのポイントで引き返す道はあって、それを
    なぜ選択できなかったか。。
    今の日本の状況と重なる部分が多くあるような気が
    どうしてもします。

    0
    2015年07月18日
  • 「戦後再発見」双書1 戦後史の正体

    Posted by ブクログ

    日本の戦後史はアメリカとの関係を見ればわかるというもの。アメリカによる影響がいかに大きいかが記載されている。
    アメリカは外交戦略を持っており、それが変わることによって大きな影響を受ける日本という構造。

    2018/11/15
    安保条約はアメリカぎ望むだけの軍隊を望む場所に望む期間だけ駐留させる権利。
    植民地化するために少数派を支援するのはセオリー。
    ニクソンの訪中は佐藤首相の繊維密約の報復。

    0
    2014年09月09日
  • 日本の「情報と外交」

    Posted by ブクログ

    著者が外務省勤務時代に感じた、日本のインテリジェンスが抱える問題や力不足を、ニクソン・ショックや湾岸戦争など各時代の背景を交えつつ語っていく。

    やや難しい内容でとっつきにくかった。
    それでも、情報に基づいて政策が立案されていくべきものを、日本においては日米同盟ありきの政策が先に来て、それを支援する情報のみが選別されていく、さらには誤った政策が露見した場合でも、担当部署の人間の責任は曖昧にされていく、という件は面白かった。

    著者がリベラル、かつ脱米国主義であることを念頭に起きつつ読んだが、国益という軸が定まらず、国家としての自立がなされていない以上、インテリジェンスという部署自体が必要とされ

    0
    2014年04月26日
  • 日本を疑うニュースの論点

    Posted by ブクログ

    沖縄・原発・T・安倍政権等について孫崎享氏のような言論人の発する情報が少しでも一般庶民が取得できることを願う。

    0
    2014年01月15日
  • 不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換

    Posted by ブクログ

    中国の台頭、アメリカとの二極化はわかるがアジア共同体というのは少し違和感あり。EUの現状を見ると緩やかな統合も場合によっては危機的状況を脱出できない。むしろ今の日本が経済力を再生し大国とのバランスゲームを演じるほうを志向したくなる。

    0
    2013年10月19日
  • 不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換

    Posted by ブクログ

    主張のブレ無さが逆に気になるというか、中国農村部、チベットの状況を聞いて何故そこまで信頼を寄せられるのか。
    自分が実際に係ったところに近くなるほど近視眼的になるのはよくある現象。
    アメリカが首位を脅かされる恐怖で、80年代の日本にしたように中国に噛み付くのを期待して待つしかないのか。

    0
    2013年10月03日
  • 日本の国境問題 ──尖閣・竹島・北方領土

    Posted by ブクログ

    この本の記述を鵜呑みにすれば、論戦、証拠合戦になっても分が悪いように感じる。1946.1.29GHQ訓令が曲者。材料が本当にこれだけなのなら、現状維持はよく頑張っている方に思える。
    良薬が口に苦いのはしょうがないのだが、苦いだけで効かないのは困る。

    0
    2013年10月02日
  • 日米同盟の正体 迷走する安全保障

    Posted by ブクログ

    著者の来歴からして、ちょっと外務省を持ち上げすぎ(今の外務省は別ね)という気もするが、国際社会の中で日本が取りうる方向の一つとして本書は意義があると思う。本書を全面肯定するのでなく、こういった見方も含めもっと広範囲な視点・選択の中から物事を決めていくべきなんだろうな。

    0
    2013年08月17日
  • 日本の「情報と外交」

    Posted by ブクログ

    インテリジェンス関連の本として手に取りましたが、あまり刺激には
    なりませんでした。 過去の事象を振り返る形の記述が多く具体的では
    あるものの総括としてどうだったのか についてはあまりまとまっていないように感じました。 タイトルが大きかっただけに著者の本の中では
    期待を下回る出来だと思います。 

    0
    2013年07月13日
  • 「戦後再発見」双書1 戦後史の正体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なぜ日本がこんなにアメリカ重視になったかを、いろいろな史実を通じて解説した本。なるほどと思う一方、ちょっと偏っている様な気もしたり、納得できる部分もあったり。

    0
    2016年06月28日
  • カナダの教訓 超大国に屈しない外交

    Posted by ブクログ

    カナダ。
    悪いイメージはない。というか何も知らないだけかも。

    首相が誰かわからないし、ましてやアメリカとどのような外交をしてきたかなど全く知らなかった。

    勉強になった。

    0
    2013年04月19日
  • 日本の国境問題 ──尖閣・竹島・北方領土

    Posted by ブクログ

    元外交官の筆者が、世界で見てきた国境問題について、そして日本の抱える領土問題について、アメリカと日本の協力体制として考えられることなど、最新の状況についてまとめている。
    我が国は、第二次世界大戦敗戦後、領土に対し毅然とした主張をしないことで、ゆるやかに国土にたいする権利を失ってきた。
    その上辺だけを踏襲した、先の民主党政権によって、さらに我が国は国境問題について主権を放棄していることを内外に知らしめた。
    安倍総理は、国内に対する勇ましい発言を繰り返すだけではなく、周辺の海賊国家に対し理性的に、論理的に正しく、我が国の権利を主張し、また、場合によっては国際司法裁判所を活用し、国連の精神に則って、

    0
    2013年04月01日
  • 日本の国境問題 ──尖閣・竹島・北方領土

    Posted by ブクログ

    事実に基づいて領土問題についてどのように向き合うべきか書かれており非常に興味深かった。この人に賛成するかどうかは別として領土問題とか実際よくわからんって人は読むといい。個人の感想としては領土問題を考える上では裏に隠された意図を見極める必要があるなぁと思った。正当性をいかに主張するかよりも向こうが手を出せない状況を作り出すのが大事なのかなぁと。

    0
    2013年02月28日
  • 日本の国境問題 ──尖閣・竹島・北方領土

    Posted by ブクログ

    日本と中国、韓国、ロシアとの間にある国境問題について、元外務官僚の著者が解説。特に尖閣諸島問題については、「歴史的にあえて棚上げにしてきた」ということを強調し、棚上げにし続けるメリットを唱える。また、領土問題に背景にはアメリカの望む「極東の不安定⇒米国プレゼンスの安定」があると解説する。

    0
    2013年02月23日
  • 日本の国境問題 ──尖閣・竹島・北方領土

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    尖閣は歴史的には誰も住んでおらず琉球で領有を主張した事もない。台湾所属とする資料の方が多い。戦後から所属が決着していない。

    北方四島は、ポツダム宣言・サンフランシスコ条約で基本的に主権外とされている。正確には「竹島、千島列島、歯舞群島、色丹島を除く四主要島・対馬・琉球が日本の範囲」とされている。択捉、国後が名前では上げられていないが、古くから南千島と呼ばれており、上記で名を上げられていないと主張するのは難しい。

    竹島はポツダム宣言で日本領外とされているが、サンフランシスコ条約では明確に記載されていない。

    つまり上記全て明確に日本領だなんて言えたものでは無い係争中のものだ。


    ・米国にと

    0
    2013年02月21日
  • 不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換

    Posted by ブクログ

    元々ドイツの文化圏だったアルザス・ロレーヌ地方はドイツ、フランス間で長年領土紛争が行われて来たが第二次大戦後の後その原因となった資源石炭、鉄鋼を共同管理する欧州石炭鉄鋼共同体を作り後にEUへと発展した。日本も大国化する中国との付き合い方でお互いの利益となるような体制を作ると言うのが本書の主張のようだ。

    前半では日米関係、日中関係、中米関係に関する分析がなされている。
    冷戦下でアメリカの方針として対ロシアの防御線として日本の復興を後押ししたアメリカは80年代以降は経済的な脅威として日本を捉え逆に弱体化をはかる。それが銀行のBIS規制で当時世界の銀行の内ベスト10に7行あったのがBIS規制がもと

    0
    2013年02月19日
  • カナダの教訓 超大国に屈しない外交

    Posted by ブクログ

    集団を集団が説得する場合、、ほぼpoliticalになるんだなぁというのが正直な感想。今回は「アメリカ‐カナダ」の関係ですが、、某通信業界も某鉄道業界も基本、今回の相似系です。。物事を動かすにはUnder water/Undergroundでの動きが全てですね。「謀攻篇(戦わずして勝つ)」そのままですね。

    0
    2013年02月12日
  • 日本の「情報と外交」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一番恐ろしいことは自分にとって都合の悪い情報をシャットアウトすることだ。
    ソ連、イラン、イラクなどで情報の最前線にいた氏の「回顧録」としての情報・外交論。
    尖閣諸島問題に絡む中国との戦闘を想定した「日本勝利」論を、当時対米開戦に向かった軍部が陥った考えと重ね合わせています。
    外交・政治の場にかかわらず、日本においてはしばしば空気が重大な決定を下す。時と場合によって空気を読む事が美徳とされることに異論はありませんが、踏み込んだ議論なしに結論されることで責任の所在があやふやになります。
    誰がいいと言ったわけでもない決定に対し、疑問を抱きながらも行動に入ってしまう。
    一度決定したことを覆すことは困難

    0
    2013年06月09日
  • 不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    我々日本人は「アメリカは日本の同盟国として中国に対峙してくれる」と、無邪気に信じ込んでいないだろうか。「アメリカが中国とのパートナーシップを選ぶ」という可能性について、真面目に考えたことがないのではないだろうか。そもそも歴史的に見てアメリカは中国寄りだった時期も多いわけで、いつまでも東西冷戦の枠組みの中でしか考えようとしない我々は非常に危うい。ロシア、北朝鮮、そして韓国といった「決して穏やかでない」隣国に囲まれた我が国は、どのように生きのびていくべきなのかを真剣に考える必要がある。60年前には殺し合っていた独仏に、多様な宗教、政治体制を乗り越えて連帯するASEANに学ぶべきところは多い。

    0
    2013年01月31日
  • カナダの教訓 超大国に屈しない外交

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書はカナダ、アメリカ間の外交の歴史について記述されているが、この辺の事情に疎いので知識としては頭の中に蓄積されないだろうなと思いつつ読んだ。多分、首相の名前すら忘れてしまうだろう。

    結局、外交上重要なのは、どこ(誰)にどのようにアプローチしたら効果的なのかを考えることなんだろうと思った。それは仕事でも同じ。

    本書を読み終えて、一番印象に残ったのは
    P218
    今日のアメリカのカナダ政策は「ニクソン・ドクトリン」政策と同じで
    ニクソン・ドクトリン政策の前提は
    ・成熟したパートナーは自己の独立した政策をもつ
    ・各国は自国の利益を明確化し、自己の安全に必要なものは、独自に確保し、自己の進む方向は

    0
    2013年01月30日