石黒正数のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『それ町』はここまで、2→4→6の順で読みました。
2巻で気に入り、4巻でハマリ、6巻を読んでようやく石黒先生の凄さに気が付きました。
とても緻密に設定や物語を作っていらっしゃるんですね。
ふと背景をみると、小ネタが挟んであったり、何気なく伏線が張られていたり、
何回読んでも面白く、何回も読まないと気が付かない事が沢山あります。
シャッフル時空で話を描かれているのに、ちゃんと話の筋が通っているのも凄い。
歩鳥ちゃんとタッツン、タッツンと真田くん。
それぞれの親しさも、高校1年~3年にかけて、徐々に縮まっていってるのもキチンと描かれていて、
人間関係の距離感を描くのが絶妙に上手いと思いました。
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Posted by ブクログ
初・それ町。しかも4巻から!
静ねえさんから譲り受けた、心底あやしい宝の地図を見て
わざわざ群馬県にまで行っちゃうというデタラメな展開が気に入ったので
途中巻だけれどチャレンジしてみました。
まったく問題なく読めます。面白い!
日常系のギャグマンガは多々あれど、きっちり起承転結がある物は少ないので、
他人に勧めにくいことがあったりしますが、それ町はお勧めできます。
歩鳥ちゃんをはじめ、市井の人々の何気ない暮らしで笑えるのは、
一昔前のホームドラマを見ているようで、ちょっぴり懐かしく、ほっこりします。
エビちゃんとタケルのデートは甘酸っぱくて可愛いです。
それを見守るジョセフィーヌもかわいい! -
Posted by ブクログ
「駄サイクル=ぐるぐる廻り続けるだけで一歩も前進しない駄目なサイクルのこと」
「それ町」では肯定的に描かれている日常のサイクルがこの作品では否定的なものとして描かれている。これが高校生と大学生の違いでありモラトリアムの存在の有り無しだ。
それにしてもこのネムルバカ、よくわからない。
よく分からないながらも考えてみると、気になるのはネムルバカを歌い終わった後にルカと入巣が同じ目線に立っている場面。この場面は入巣視点であり、とすると、ルカの意味のないセルフテロを見て、入巣は、今まで自分より高い所に居たルカも実は自分と同じ様にモラトリアムに悩まされているのだと気付いたのではないか。だからこその、こう -
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