堤未果のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アメリカの医療費がとんでもなく高いことは駐在しているときに実感した。出産と病気が同時期に重なると破産するとも聞いていたし、この本に書かれている人々が直面している命にも関わる問題は実際にあったことだろうと素直に思う。一方、民主党か共和党かにかかわらず政治家が国家を解体しようしているとか、ウォール街、保険会社、製薬会社の陰謀説とかという扇情的なストーリーは、ウケるためには必要なのかなあとは思うが、まるで週刊誌や夕刊紙位の質感だ。とは言え、機能不全のセクターを民営化していくことの功罪を問うていると思えば、この本の存在価値は十分ある。折角、悪役を設定して面白く書いたのだから、幅広く読まれて欲しい。
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Posted by ブクログ
著者の堤未果さんは、この前のNHK『100分deメディア論』にパネリストとして出演しており、続いてたまたま先日の講座で本書の紹介があり、読んでみました。彼女の夫である川田龍平参議とは、十年前に霞ヶ関の路上でばったり会った思い出があります。凄い夫婦です。
さて政府の嘘を見抜くには、論理的に利害関係を理解して...など、とても有効な視点が書かれています。そこには堤未果さんの誠実な想いも感じます。でも途中から流し読みしました。読んでいて楽しくないのです。
政治家が市民を代表して政を行なう政治体制、そうならば、市民は政治家を信頼して、極端に言えばノータッチで任せ、もっと自分の生活に時間を費やす -
Posted by ブクログ
日本だけでなく、米国はじめ多くの国で隠蔽され、特に日本では決して報道されることのない多くの不都合な真実。
大量の核爆弾を作れるだけのプルトニウムを保有する日本は、本当に非核国と言えるのか?
核兵器と言われない武器、湾岸戦争やイラク戦争で大量に使われた劣化ウラン弾、アフガニスタンの作戦でつかわれたバンカーバスターにも大量の劣化ウランが使われている。
劣化ウランとは、ウラン238を含む原発のゴミから作られた、れっきとした放射性廃棄物を、武器として作り直しただけのもの。
そのため、現代アメリカ戦争で戦った退役兵や、戦地に暮らす人々の多くが放射能障害に侵されている。
第二章では、広島、長崎に米国が -