都筑道夫のレビュー一覧

  • 退職刑事6

    Posted by ブクログ

    退職刑事第六弾。

    え、これがシリーズ最後だから退職刑事さんが殺される?
    と思わせておいて、夢だったというのはどうだろう。
    元刑事の性で犯人に立ち向かうのかもしれないが、
    お年寄りなだけに例え夢でも後味が悪い。

    印象的だったのは、
    作家先生から手紙(!)がきて、
    桜の咲く露天風呂から若い女性が消えた事件と、
    バーのマスターの五年前殺人を犯したかもしれない客を見かけた話から、
    退職刑事さんが出張って犯罪者を捕まえる事件。

    0
    2020年01月27日
  • 紙の罠

    Posted by ブクログ

    『危いことなら銭になる』の原作。ちょーど、読んでる時にガラスのジョーを演じたエースのジョーの訃報を聞いちゃったわ。

    0
    2020年01月27日
  • 退職刑事5

    Posted by ブクログ

    退職刑事第五弾。

    だんだん、ひねり過ぎてというか、
    趣が深すぎてちょっとついていけなくなっている気がする。

    犯人と目された人物が女に殺されるラストはちょっと面白かったし、
    退職刑事の方が、現職刑事と小説家に昔の事件をするという
    新しいパターンもあったが。

    0
    2020年01月10日
  • 退職刑事2

    Posted by ブクログ

    退職刑事第二弾。

    言語は生き物だとはよく言われるが、「スタイリスト」には驚いた。
    自分では使ったことはないが、
    その昔、「おしゃれ」に近い意味で使われていたことはわかる。
    決してテレビ等の出演者の服を用意する職業のことではない。

    「デラックス」はもう少し新しい。
    自分で使ったことは多分無いが、以前はよく広告で見かけた。
    今で言えば「ラグジュアリー」か。

    だいぶ時代感に慣れてきた中で、元刑事がハワイ旅行とはお大尽な。
    この時代の海外旅行はかなり高額なはず。
    長男のお支払、という設定のようだが。

    「四十分間の女」が一番面白かった。
    私が不名誉な骨折で入院中という設定の目新しさか、
    見舞いの

    0
    2019年12月07日
  • 退職刑事1

    Posted by ブクログ

    「ミステリなふたりアラカルト」の後ろの広告で。

    想いがけず、また古い話だった。
    というのも「トム・ホーソンの事件簿」を読んだばかりだったので。
    家に帰ったら洋服から和服に着替える位の。
    都営地下鉄三田線が都営六号線と呼ばれていた位の。

    五人の息子のうち末っ子の現職刑事の家を度々訪れる退職刑事。
    茶飲み話の中で事件を解決していく。

    ただし、
    その頃のものの考え方が少し疎ましく感じるのは、
    自分の文化と他人の文化の差だろうか。
    少しだけだが。

    ジャケットを二枚手に持った男を目撃したという証言から展開する
    「ジャケット背広スーツ」が一番面白かったかな。

    0
    2019年12月01日
  • 絵の消えた額

    Posted by ブクログ

    ふいんき江坂遊『仕掛け花火』みたいな作品集
    自選集だけあって平均点高いできばえ
    ミステリ作家らしいしかけよりはずしの飄逸さが印象に残る

    0
    2018年11月13日
  • 退職刑事1

    Posted by ブクログ

    写真うつりのよい女 C+
    妻妾同居 B+
    狂い小町 A+
    ジャケット背広スーツ B
    昨日の敵 B+
    理想的犯人像  B+
    壜づめの密室  C+

    日本にも安楽椅子探偵の傑作があった。西澤保彦作品は影響されているというのがよくわかる…
    狂い小町のホワイダニットが強烈。

    オススメマラソンその⑲
    tekunoさんから紹介してもらいました。

    0
    2018年10月30日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

    Posted by ブクログ

    なんとも言えない不思議な小説だった。
    文章も読みやすくてスルッと読めたし不思議な世界に引き込まれてしまいました。
    なんだか現実の世界と小説の世界が入ったり来たりして今、自分がどこにいるのかわからなくなってしまうような不思議な感覚に襲われました。

    0
    2017年03月30日
  • 未来警察殺人課[完全版]

    Posted by ブクログ

    あらすじは非常にかっこいい。ハードボイルド的な展開もしみる。だが、ディテールがやけに古臭かったり(未来なのに誰も携帯電話を持っていない)したのは没入感を妨げた。あと、長編でもいけそうなネタを勢い良く短編で消費してしまったりはもったいないなあと思う。私設殺人課とか。

    0
    2017年02月17日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

    Posted by ブクログ

    メタぶりに引き込まれ、一気に読み終えたのが、夕方の薄暗がりの部屋の中だったため、しばし色んな意味で現実と虚構を彷徨う感じすらあった。この作品に影響を受けたという道尾秀介さんは登場する異形のものを中国神話に出てくる混沌と例えているが、私はF・ポール・ウィルソンの『始末屋ジャック』に出てくるインドの魔物ラコシと重なってしまった(笑)。

    0
    2016年02月16日
  • ちみどろ砂絵 くらやみ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(一)~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『よろいの渡し』
    強盗殺人事件の容疑者・長七が渡し舟の上から消えた。長七を追跡する岡っ引き3人が乗る舟の上で突然服を脱ぎ川を泳いだ女。騒ぎがおさまると消えていた長七。

    『』

    0
    2015年10月19日
  • 退職刑事1

    Posted by ブクログ

    退職刑事シリーズ・第1弾。

    退職した刑事が、現職刑事の息子の家に入り浸り、息子から事件の話を聞き、その場で推理していくストーリー。
    いわゆる、安楽椅子探偵もの。

    短編集で非常に読みやすい。
    事件の内容も、なんでだ?どうなってんだ?と思わされるものが多く、面白かった。

    古い小説なので、時代背景や言葉遣いが古臭かったりするが、それはそれで味があって良かった。

    ぜひ読破したいシリーズ。

    0
    2015年10月01日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」―長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。

    あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。

    謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような迷宮世界へと入り込んでいく…。

    奇想にあふれた怪奇小説の傑作が現代に蘇る。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    道尾秀介さんの直木賞決定直後に復刊した文庫である。

    帯には〈「この作品のおかげで、僕は作家になれました」道尾秀介〉。

    タイムリーだ。

    道尾さんが、都筑さんの名を知った

    0
    2014年09月21日
  • 退職刑事1

    Posted by ブクログ

    【写真うつりのよい女】【妻妾同盟】【狂い小町】【ジャケット背広スーツ】【昨日の敵】【理想的犯人像】【壜づめの密室】収録。

    退職した元刑事の父親が息子(刑事)の話を聞き事件を解決してしまいます。
    父と子の会話だけで構成された典型的な安楽椅子探偵もの。動きがないので盛り上がりに欠けますが、魅力的な謎とアクロバットな推理が素晴らしいです。中には設定が無理矢理なのもありますが、粒が揃った短編集だと思います。

    0
    2014年06月17日
  • 雪崩連太郎全集 ――都筑道夫恐怖短篇集成(3)

    Posted by ブクログ

    あっちこっちで必ず美女といい感じになる訳で…
    劇画漫画全盛な頃の雰囲気
    特にオチというオチは無いんだけど、何故か読んでしまう

    0
    2014年04月30日
  • きまぐれ砂絵 かげろう砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(三)~

    Posted by ブクログ

    『なめくじ長屋』シリーズの5、6巻の合本。全篇が落語ネタという『きまぐれ砂絵』の趣向が個人的にツボ。謎解きもさることながら四季折々の江戸の風物が愉しい。お気に入りは、次いで『』野ざらし」、「夢金」、「酒中花」かな。

    0
    2013年11月25日
  • さかしま砂絵 うそつき砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(六)~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ついにシリーズ最終巻。うそつき…は2編で終わっている。他のシリーズとして書かれたものやどこにも入らないような時代物が後半収録されてるけど、読む気がしなくてやめちゃった。土日も入院だったら読むかもだけど。都築道夫はまた読もう。“がらがら煎餅”でアラクマが涙もろいってとこ、一緒に泣いてしまった。アラクマもマメゾーも大好きだ。

    0
    2013年11月10日
  • ときめき砂絵 いなずま砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(五)~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ5作目。しかし、このシリーズ、ヘビの出てくる話が多くないか。今回3話目だ。想像すると気持ち悪い。アラクマに続き、マメゾー、カッパも下手人にされそうになった。最後の門之助がらみの2話は切ない終わり方だった。センセーはやっぱ剣も上手だった。どういう人なんだろうなぁ。

    0
    2013年11月10日
  • まぼろし砂絵 おもしろ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(四)~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ4作目。最初の“熊坂長範”で幻術が出てきて、あれ、何か方向性が変わったかな、と思ったけど、今まで通りに戻って良かった。センセーが幻術、妖術まで使えたら、本当万能ではないか。次の“人ごろし豆蔵”がすごく好きだ。最後の「いいえ、やはりマメゾーは、人ごろしでございますよ」と言うとこ、本当マメゾー!!そんなことないよ!と抱きしめたくなる。しかしマメゾーが第一の手下というか、他のメンバーとの格の差が出てきたような。まぁもともとか。マメゾーは本当センセーよりすごいんじゃないかっつー芸の持ち主だもんな。本当、こんな貧乏長屋にはもったいないというか。それを言ったら、センセーもか。

    0
    2013年11月10日
  • きまぐれ砂絵 かげろう砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(三)~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ3巻。ついに折り返しだ。きまぐれ砂絵はこれまでの7編を破って6編しかない、と思ったら全部落語のタイトルだそうで、創刊の時は“なめくじ長屋とりもの落語”の副題だったそうだ。解説も面白かった。作者による“推理作家の出来るまで下巻”からの再録だそうだ。自伝的なものかしらん。本当、江戸時代のことを全く知らない世代に読ませるんだから大変だろう。当時より半世紀以上も経った今ならなおさら。しかし一家心中とか、お家のために死ぬとか、平和な江戸時代と言われているけど、結構世知辛いよな、と思う。家の評判を守るために娘を殺すって。でも今だった親族間殺人は多いんだもんな。虐待もあるし。人間のやることは一緒なの

    0
    2013年11月10日