怪奇小説という題名の怪奇小説

怪奇小説という題名の怪奇小説

440円 (税込)

2pt

「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」――長編怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような迷宮世界へと入り込んでいく…。奇想にあふれた怪奇小説の傑作が現代に蘇る。

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怪奇小説という題名の怪奇小説 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月04日

    まさに奇書。とにかく破茶滅茶。

    書き出しから異様だが、読み進むにつれて理解が全く追い付かなくなる。いや、そもそも理解しようとするのが間違いなのか。

    都筑道夫氏にハマるきっかけになった一冊。



    1刷
    2021.1.4

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    Posted by ブクログ 2011年09月22日

    「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」―長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような迷宮世界...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年02月27日

    帯に道尾秀介の名前があったので購入してみた。
    太宰治の物語のように、作者=主人公なのか?と思わせる感じで、エッセイなのか小説なのかはっきりしないままストーリーが進む。そして気になって読み進める中に、巻き込まれた感じでハマっていた。好みではないが、気に入った。

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    Posted by ブクログ 2011年02月15日

    現実と妄想と創作と夢が入り混じったような不思議な読みごこち。
    構成にもひねりがあって面白かった。
    作者の他の作品も読んでみたいと思った。
    書評で見つけた思いがけない拾い物だったなあ。

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    Posted by ブクログ 2017年03月30日

    なんとも言えない不思議な小説だった。
    文章も読みやすくてスルッと読めたし不思議な世界に引き込まれてしまいました。
    なんだか現実の世界と小説の世界が入ったり来たりして今、自分がどこにいるのかわからなくなってしまうような不思議な感覚に襲われました。

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    Posted by ブクログ 2016年02月16日

    メタぶりに引き込まれ、一気に読み終えたのが、夕方の薄暗がりの部屋の中だったため、しばし色んな意味で現実と虚構を彷徨う感じすらあった。この作品に影響を受けたという道尾秀介さんは登場する異形のものを中国神話に出てくる混沌と例えているが、私はF・ポール・ウィルソンの『始末屋ジャック』に出てくるインドの魔物...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月21日

    【本の内容】
    「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」―長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。

    あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。

    謎めいた女の正体を追ううちに、作家...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月16日

    近所の本屋の道尾秀介関連コーナーに平積みされていたので何となく手に取ってしまった。これが大当たりだった。

    つかみどころのない導入から、気づけば、主人公と一緒に異世界に迷いこんでいる自分がいた。気持ち悪いのに、ページをめくる手が止まらない。
    現実と妄想の境界があいまいなまま、クライマックスになだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月07日

    解説で道尾秀介さんが言われている通り、まさに「渾沌」の書である。

    タイトルからして人を喰っており「怪しげ」であるが、その中身はもっともっと「怪奇」そのものである。
    どこへ連れていかれるのかわからない。
    どこへ向かっているのかもわからない。
    そして今、どこにいるかもわからない。

    いわゆる「先が見え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月17日

    タイトルにひかれて買いました。
    各章の最初に書かれている言葉がおもしろかったです。
    初めはなんてふざけた作品なんだと思いましたが、
    終わりに近づくにつれて、ちゃんと怪奇小説になっていきました。
    サイレントヒルというゲームをプレイしていたときのような気分になりました。
    (ストーリーが似ているというわけ...続きを読む

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