都筑道夫のレビュー一覧

  • 最長不倒距離

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    「謎と論理のエンターテイメント」というテーマを反映している作品です。ロジカルに解明しながら犯人を絞り込む過程は良く出来ていると思いましたが、エンターテイメント色が強いせいか、終盤の展開が読み易く物足りなさが残りました。もっとオーソドックスな犯人当てを楽しみたい気もしました。

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    2014年08月01日
  • 宇宙大密室

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    「宇宙大密室」
    「凶行前六十年」
    「イメージ冷凍業」
    「忘れられた夜」
    「わからないaとわからないb」

    「変身」
    「頭の戦争」

    「カジノ・コワイアル」
     
    「鼻たれ天狗」
    「かけざら河童」
    「妖怪ひとあな」
    「うま女房」
    「恋入道」
    「一寸法師はどこへ行った」
    「絵本カチカチ山後篇」
    「猿かに合戦」
    「浦島」
     
    「地獄の鐘が鳴っている」

    「日本SF出版黎明期 都筑道夫インタビュー」(聞き手/日下三蔵)


    あんまりパッとしないかなあ、と思いつつ読んでったら「鼻たれ天狗」に続く妖怪ものがやたら面白くてまいった。

    「鼻たれ天狗」「かけざら河童」「妖怪ひとあな」「うま女房」「恋入道」。

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    2013年03月13日
  • 退職刑事5

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    ネタバレ

    西澤保彦がこのシリーズが大好きだということで、前から読もうと思っていたもの。日本初の安楽椅子探偵もの。ほんとは最終巻の6巻まで一気に読みたかったんだけど、ちょっと祝日を忘れてて借りられず。何つーか、時代を感じてそれはそれでよいのだけど、何かちょっと難しい。ライトミステリーばかり読んでいるからついていけないのだろうか。ほんと何度も繰り返して読んでもよい感じ。

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    2012年11月25日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    怪奇:1 あやしく不思議なこと。2 姿かたちが不気味なこと。グロテスク。

    奇妙で、混沌としていて、複雑怪奇な小説。締め切りに追われマイナー作品のプロットをトレースしようと考えた作家は、構想を練りながら街を彷徨っていた。そこで彼が出会ったのは、30年前に死んだ従姉にそっくりな女性だったーー。

    理性的な作家が、だんだんと混乱し混沌に陥っていく様が怖い。章題につくメタ的な注釈が、冷静なようで薄っすらとした狂気をはらむようでもあり、すごく不気味。

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    2012年02月25日
  • 七十五羽の烏~都筑道夫コレクション〈本格推理篇〉~

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    まあまあ、かな。

    読んだ本の画像がなかったので、こちらで代用。
    「七十五羽の烏」以外にも収録されているようなので、そのうち読んだみたい。

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    2011年11月17日
  • 宇宙大密室

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    短編集で複雑な話はなく
    ミステリータッチ、時間モノ、艶(エロ?)天狗シリーズ
    ドタバタ(トホホ)なアクション喜劇と楽しめる。

    『忘れられた夜』を読んで楳図かずお先生の「漂流教室」と
    ハーラン・エリスンの「少年と犬」を思い浮かべていたら
    解説にエリスン風をうたっており、やっぱりねと思った
    が、別に少年と犬じゃないのだろうな。

    時間モノで先祖殺しの影響をこのように扱ったものを
    初めて読んだので、合点はいかないが興味深い。
    シカゴ大学のフレドリック・ブラウン教授
    NY科学普及局のアルフレッド・ベスター博士の説がそうなら
    広瀬正博士や梶尾真治教授の説も伺ってみたい。

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    2011年10月27日
  • 退職刑事1

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    再読。安楽椅子探偵モノ。定番ですが、そこが良い。
    解説で引用されてた「謎と論理のエンタテインメント」って言葉好きですね。

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    2011年10月14日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    愚弟から拝借。
    最初は徒然草的小説かと思いきや、読み進めるにつれて、ソフィーの世界的な小説に早変わり。
    ラストは狐につままれた気分になります。
    きっかりしたラストが好きな方にはお勧めできません。

    でも真夏の夜のお供に!

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    2011年07月09日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    これは筆に詰まった作家の私小説といった冒頭の風情そのままに突き進み、ひょっとしてグダグダのまま終わるのか…? と一瞬不安に駆られてしまったが、さすがにそのようなことはなく、中盤に差し掛かるにつれストーリーの魅力が滲み出てきて、一安心。
    だが、うーんこれは実は徹頭徹尾計算が行き届いた巧緻な小説だったのか、と思わされたのも束の間、解説で道尾秀介氏も書いているが、やっぱり結局は設計図なき文学作品だったのだなあ、と終盤には知ることになる。
    この拡散具合がたまらない向きもあるのだろうが、私はちょっと肩透かしを喰らった部類。

    中井英夫の「虚無への供物」や、あるいは大乱歩をもやや連想させる文体は、いかにも

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    2011年06月28日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    渾沌を楽しめる人だけが手にとるとよい、と思う。

    クラフトエヴィング商會のカバーと道尾秀介さんの解説がよい。

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    2011年06月23日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    内容は
    えーと、ちょっと忘れかけてますが、確か…
    怪奇小説の執筆を依頼されてる小説家が
    筆の進まぬままあれこれしてると、死んだ従姉妹に
    そっくりな女性を見かけて、追跡する。
    そこから、おかしな地底村に迷い込み、鱗だらけの
    異形の人々を目にするが、それは……
    という、どこからどこまで小説で現実で過去でと
    曖昧になりそうでならない話。だったと思う。

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    2011年05月07日
  • 妄想名探偵

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    アシモフの「黒後家蜘蛛の会」や「ユニオン・クラブ綺談」・・・はたまた現代で言えば「百万のマルコ」的作品。

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    2011年02月18日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    構成が良かった。
    後半~ラストにかけて謎がぽろぽろほどけていく。
    ラストはあっけないかな、とも思ったけど、まあまあ。
    書き方はさすが技巧派というだけのことはあるなと思った。特に前半。
    元の洋書と、盗作の原稿と、現実の3つの世界がうまく組み合わさってるあたりがとてもよかった。

    都築道夫はじめてだったけど、多分ショートショートの方が面白いだろうなという印象!よみたーい

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    2011年02月10日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    道夫さんが小説家になるおおきなきっかけとなったという本。
    中盤からの話が、予想していたより不気味で突飛な状況にに陥っていくあたりがすごい。

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    2011年02月01日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    怪奇小説といえば、オドロオドロしていて、怖ろしいものをイメージしてしまいますが、この物語は一味違っています。
    怪奇小説の執筆を依頼された作家が主人公です。幼少期の体験をもとに書けると思って引き受けた仕事なのですが、なかなか筆が進みません。そこで、日本では無名の、海外のミステリー作家の原書を翻訳しながら、場所と時代を置き換えて書き始めます。ようするに盗作ですネ。小説の中で小説が書き進められて、ふたつの物語が錯綜しながら展開していきます。さらにややこしいのは、主人公の作家がかつて住んでいた町角で、遠い昔に亡くなったはずの従姉を見かけたことで、いままさに書いている小説と同じような奇怪な出来事に巻き込

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    2011年01月30日
  • 猫の舌に釘をうて〈青春篇〉

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    最初の一行の印象が強烈。
    恋愛色が強くて、無理矢理感はあるけど、最初のインパクトで最後まで読み切ってしまった。

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    2010年12月01日
  • 西洋骨牌(かるた)探偵術

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    軽い読み物。
    時代がよく出る、女性の台詞の言い回し。
    西洋骨牌、タロットカードを使って占い屋を始めたけれども、
    素人なもので、占ってもらいに訪れる人の心配事、相談事を聞いて、放っておけず、探偵業をしてしまう、という。
    最後の二話はそれとはまた別の話だった。
    こういう組み方したのねぇ、昔。

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    2010年08月28日
  • 退職刑事1

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    なめくじ長屋シリーズが大好きだったんだけど、
    その他の短編集は時々とんでもないエロミステリーだったりしたんだけれども、これはまだウィットが富んでてよかった。

    退職刑事は末の息子で、現職刑事の家によく遊びに来ては、
    アームチェアディテクティブとなるのであった。

    事件はちょーっと時代が現れてるーって思うけど、
    読んでいてそれまた味でいっかな。

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    2010年01月15日
  • 退職刑事3

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    このワンパターンさが好きです。五郎さんもお父さんもいいな。会話でこれだけもっていくのはすごいですね。

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    2009年12月31日
  • 退職刑事2

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    短編集なので当たり前ですが次から次に事件がぽんぽん出てきます。謎がとかれると「おっ」って感じ。種を明かされると意外と単純なんですよね。すごいなぁ。

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    2009年12月31日