都筑道夫のレビュー一覧

  • 髑髏島殺人事件

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    ネタバレ

    今谷少年探偵団。『髑髏島殺人事件』をモデルにした連続殺人事件の推理をする滝沢紅子率いる今谷少年探偵団。

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    2015年10月09日
  • 未来警察殺人課[完全版]

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    私はアニメ「PSYCHO-PASS」が好きなので、おそらくその制作のもとになったであろう本書に興味が沸き、読んでみた。
    70年代半ばから80年代半ばにかけて連載されたものをまとめたものなので、さすがにディテールに古さを感じるが、面白さは全く色褪せていない。SFというよりも、ハードボイルド色やトラベルミステリ色が強い。
    エロチックな表現に初めは辟易してしまったが、情熱的な殺人描写や思いがけないどんでん返し、巧妙な世界観設定に惹かれて、グイグイ読めた。
    あとがきでは日本SFの黎明期をわずかながらも垣間見ることができるので、そこも必見。

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    2015年10月09日
  • デスマスク展示会

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    ネタバレ

    『手のひらの夜』
    兄嫁と関係することをやめるように言う女の訪問を受けた雄治。身に覚えのない雄治と関係を持つ女。翌日失踪した兄嫁。兄嫁の訪問と八鉢合わせた恋人の絹子。

    『還魂記』
    長屋に住む藤六が酒をのみ倒れた直後に記憶をなくしたと相談をうけた如月源三郎。自分を大商人の田丸屋の藤六だと言う長屋の藤六。死んだ田丸屋の魂が長屋の藤六に入り込んだとなった事件。長屋の藤六の告白

    『憎しみ花』
    会社の金を横領して自殺した恋人。横領のきっかけになった女を飲み屋で知り合った緒方と言う男に殺すように依頼した女。緒方が請け負ったもうひとつの仕事。

    『携帯電話』
    電車で携帯電話での会話を聞かれた清水長太郎となのる男に付きまとわれる男。妻が交通事故で死んだとき、自分に殺人を依頼した金を払えとやって来た清水長太郎。清水長太郎が作った偽の会話。

    『崖下の死体』
    小説を書くために田舎の家の離れを借りた小説家。母屋の娘・幸江が語る隣家の殺人事件。義理の両親を殺害し首をつった嫁。失踪していた夫の帰宅。夜中に行方をくらました雪江

    『お年玉殺人事件』
    メゾン多摩由良で起きた殺人事件。警備員室の男性の遺体。警備員・佐伯の知らない間にあった。遺体。遺体を発見した滝沢紅子が今谷少年探偵団と捜査していく。自白した佐伯。佐伯を強請っていた被害者。被害者を操っていた黒幕を見つけるため亞蘭房と言う飲み屋で5人の人間を調べる紅子。

    『雑談小説こねこのこのこねこ』
    猫に関するエッセイ。

    『たわけた神』
    ルポライター雪崩が深雪と言う女性から依頼された調査。龍昇寺と言う寺にある泥棒の神様についての調査。調査に同行した結花。龍昇寺の住職・厳洋の話。露天風呂で明かされた結花の兄の自殺。厳洋に乱暴された深雪の話。

    『幽霊塔』
    世話になった先輩作家の娘・多摩代から兄である東吾が行方不明になったと相談を受けた雪崩。東吾の婚約者がウェディングドレスを着て落馬死した事故。婚約者の自宅の時計塔にまだ婚約者がいると信じる東吾。東時計塔の中で見つけた東吾の不思議な力の話。

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    2015年09月12日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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     気づいたら、夜の森を歩いていた。空には月が見える。
     足裏にしめった土の感覚がある。存外暗い中でも歩けるもので、ふらふらと、森の中に進んでいく。

     なぜ森の中を歩いているのか?
     理由はさっぱり分からないけれど、暗く恐ろしい森の奥に何かがあるような気がするし、月明かりも足下まで届く。逆に引き返すことのほうが恐ろしいように感じる。

     べたり、足下が粘つく。
     足首まで泥の中に埋まっていた。
     あたりは暗い。

     指先に何かが触れた。


     ……

     というような、気がついたら抜き差しならないところに追いやられるホラー小説。いや幻想小説なんだろうか。
     馬鹿な作り話だなぁと読み始められるのに、後半になるとぞわりと来るのは何故なのだろうか。

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    2015年01月20日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    帯に「道尾秀介を生んだ一冊」と書かれており、解説も道尾秀介が書いている。道尾さんがよくいう「小説でしかできないこと」が何なのかをこの作品が表している。恐怖小説ではなく、たしかに怪奇な小説だ。

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    2015年01月19日
  • 南部殺し唄

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    柳田國男著「遠野物語」で有名な遠野が舞台。
    私もいつか必ず行ってみたい所なんですよん。
    なので興味深く都筑氏の語る遠野の街を読んでは想像していた次第です。
    お恥ずかしながら、主人公である滝沢紅子&春江さんのシリーズ、読んだことがないんです。
    本書を読み、こりゃこのコンビの本を読まなきゃ~と思った次第です。
    二人の息がぴったりなんです、まるでホームズ&ワトソン。
    さすが都筑氏だなぁ~と改めて感服させられました。
    遠野物語からの引用や遠野の景観の描写、ミステリに関する薀蓄などが様々なところに使われていて、ますます遠野に行ってみたくなりました。
    本書の中でもうま~く隠されたプロットが積み重なり、最後には驚愕の終結。
    う・・・さすが~と思わずにはいられませんよ~。
    ネットでこのコンビの本を調べなきゃ~!

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    2014年05月30日
  • 最長不倒距離

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    「謎と論理のエンターテイメント」というテーマを反映している作品です。ロジカルに解明しながら犯人を絞り込む過程は良く出来ていると思いましたが、エンターテイメント色が強いせいか、終盤の展開が読み易く物足りなさが残りました。もっとオーソドックスな犯人当てを楽しみたい気もしました。

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    2014年08月01日
  • 宇宙大密室

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    「宇宙大密室」
    「凶行前六十年」
    「イメージ冷凍業」
    「忘れられた夜」
    「わからないaとわからないb」

    「変身」
    「頭の戦争」

    「カジノ・コワイアル」
     
    「鼻たれ天狗」
    「かけざら河童」
    「妖怪ひとあな」
    「うま女房」
    「恋入道」
    「一寸法師はどこへ行った」
    「絵本カチカチ山後篇」
    「猿かに合戦」
    「浦島」
     
    「地獄の鐘が鳴っている」

    「日本SF出版黎明期 都筑道夫インタビュー」(聞き手/日下三蔵)


    あんまりパッとしないかなあ、と思いつつ読んでったら「鼻たれ天狗」に続く妖怪ものがやたら面白くてまいった。

    「鼻たれ天狗」「かけざら河童」「妖怪ひとあな」「うま女房」「恋入道」。
    木っ端天狗が妖怪の問題をトラブルバスターとして解決するんだけど、毎回酷い下ネタ。他はピンとこなかったのだけど、このあたりだけクオリティがだんち。

    一話目の「鼻たれ天狗」からして、からかさ小僧と雪女のカップルが、どうにかして、えー、できないのか、という無理難題が持ち込まれる出だし。ハウダニット(笑)かと思いきや……。
    凄いのが、軽々と二転三転する展開。本気で上手い。またこの作者、えろい部分の筆の乗りが善い。ネタも下いし、えろい。でもなぜか明るいユーモア感覚が全体にある。
    「うま女房」は下い意味で最悪のどんでん返し(褒め言葉)。

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    2013年03月13日
  • 退職刑事5

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    ネタバレ

    西澤保彦がこのシリーズが大好きだということで、前から読もうと思っていたもの。日本初の安楽椅子探偵もの。ほんとは最終巻の6巻まで一気に読みたかったんだけど、ちょっと祝日を忘れてて借りられず。何つーか、時代を感じてそれはそれでよいのだけど、何かちょっと難しい。ライトミステリーばかり読んでいるからついていけないのだろうか。ほんと何度も繰り返して読んでもよい感じ。

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    2012年11月25日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    怪奇:1 あやしく不思議なこと。2 姿かたちが不気味なこと。グロテスク。

    奇妙で、混沌としていて、複雑怪奇な小説。締め切りに追われマイナー作品のプロットをトレースしようと考えた作家は、構想を練りながら街を彷徨っていた。そこで彼が出会ったのは、30年前に死んだ従姉にそっくりな女性だったーー。

    理性的な作家が、だんだんと混乱し混沌に陥っていく様が怖い。章題につくメタ的な注釈が、冷静なようで薄っすらとした狂気をはらむようでもあり、すごく不気味。

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    2012年02月25日
  • 七十五羽の烏~都筑道夫コレクション〈本格推理篇〉~

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    まあまあ、かな。

    読んだ本の画像がなかったので、こちらで代用。
    「七十五羽の烏」以外にも収録されているようなので、そのうち読んだみたい。

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    2011年11月17日
  • 宇宙大密室

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    短編集で複雑な話はなく
    ミステリータッチ、時間モノ、艶(エロ?)天狗シリーズ
    ドタバタ(トホホ)なアクション喜劇と楽しめる。

    『忘れられた夜』を読んで楳図かずお先生の「漂流教室」と
    ハーラン・エリスンの「少年と犬」を思い浮かべていたら
    解説にエリスン風をうたっており、やっぱりねと思った
    が、別に少年と犬じゃないのだろうな。

    時間モノで先祖殺しの影響をこのように扱ったものを
    初めて読んだので、合点はいかないが興味深い。
    シカゴ大学のフレドリック・ブラウン教授
    NY科学普及局のアルフレッド・ベスター博士の説がそうなら
    広瀬正博士や梶尾真治教授の説も伺ってみたい。

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    2011年10月27日
  • 退職刑事1

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    再読。安楽椅子探偵モノ。定番ですが、そこが良い。
    解説で引用されてた「謎と論理のエンタテインメント」って言葉好きですね。

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    2011年10月14日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    愚弟から拝借。
    最初は徒然草的小説かと思いきや、読み進めるにつれて、ソフィーの世界的な小説に早変わり。
    ラストは狐につままれた気分になります。
    きっかりしたラストが好きな方にはお勧めできません。

    でも真夏の夜のお供に!

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    2011年07月09日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    これは筆に詰まった作家の私小説といった冒頭の風情そのままに突き進み、ひょっとしてグダグダのまま終わるのか…? と一瞬不安に駆られてしまったが、さすがにそのようなことはなく、中盤に差し掛かるにつれストーリーの魅力が滲み出てきて、一安心。
    だが、うーんこれは実は徹頭徹尾計算が行き届いた巧緻な小説だったのか、と思わされたのも束の間、解説で道尾秀介氏も書いているが、やっぱり結局は設計図なき文学作品だったのだなあ、と終盤には知ることになる。
    この拡散具合がたまらない向きもあるのだろうが、私はちょっと肩透かしを喰らった部類。

    中井英夫の「虚無への供物」や、あるいは大乱歩をもやや連想させる文体は、いかにも昭和っぽくてノスタルジック。

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    2011年06月28日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    渾沌を楽しめる人だけが手にとるとよい、と思う。

    クラフトエヴィング商會のカバーと道尾秀介さんの解説がよい。

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    2011年06月23日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    内容は
    えーと、ちょっと忘れかけてますが、確か…
    怪奇小説の執筆を依頼されてる小説家が
    筆の進まぬままあれこれしてると、死んだ従姉妹に
    そっくりな女性を見かけて、追跡する。
    そこから、おかしな地底村に迷い込み、鱗だらけの
    異形の人々を目にするが、それは……
    という、どこからどこまで小説で現実で過去でと
    曖昧になりそうでならない話。だったと思う。

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    2011年05月07日
  • 妄想名探偵

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    アシモフの「黒後家蜘蛛の会」や「ユニオン・クラブ綺談」・・・はたまた現代で言えば「百万のマルコ」的作品。

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    2011年02月18日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    構成が良かった。
    後半~ラストにかけて謎がぽろぽろほどけていく。
    ラストはあっけないかな、とも思ったけど、まあまあ。
    書き方はさすが技巧派というだけのことはあるなと思った。特に前半。
    元の洋書と、盗作の原稿と、現実の3つの世界がうまく組み合わさってるあたりがとてもよかった。

    都築道夫はじめてだったけど、多分ショートショートの方が面白いだろうなという印象!よみたーい

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    2011年02月10日
  • 怪奇小説という題名の怪奇小説

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    道夫さんが小説家になるおおきなきっかけとなったという本。
    中盤からの話が、予想していたより不気味で突飛な状況にに陥っていくあたりがすごい。

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    2011年02月01日