都筑道夫のレビュー一覧
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「宇宙大密室」
「凶行前六十年」
「イメージ冷凍業」
「忘れられた夜」
「わからないaとわからないb」
「変身」
「頭の戦争」
「カジノ・コワイアル」
「鼻たれ天狗」
「かけざら河童」
「妖怪ひとあな」
「うま女房」
「恋入道」
「一寸法師はどこへ行った」
「絵本カチカチ山後篇」
「猿かに合戦」
「浦島」
「地獄の鐘が鳴っている」
「日本SF出版黎明期 都筑道夫インタビュー」(聞き手/日下三蔵)
あんまりパッとしないかなあ、と思いつつ読んでったら「鼻たれ天狗」に続く妖怪ものがやたら面白くてまいった。
「鼻たれ天狗」「かけざら河童」「妖怪ひとあな」「うま女房」「恋入道」。
木 -
Posted by ブクログ
短編集で複雑な話はなく
ミステリータッチ、時間モノ、艶(エロ?)天狗シリーズ
ドタバタ(トホホ)なアクション喜劇と楽しめる。
『忘れられた夜』を読んで楳図かずお先生の「漂流教室」と
ハーラン・エリスンの「少年と犬」を思い浮かべていたら
解説にエリスン風をうたっており、やっぱりねと思った
が、別に少年と犬じゃないのだろうな。
時間モノで先祖殺しの影響をこのように扱ったものを
初めて読んだので、合点はいかないが興味深い。
シカゴ大学のフレドリック・ブラウン教授
NY科学普及局のアルフレッド・ベスター博士の説がそうなら
広瀬正博士や梶尾真治教授の説も伺ってみたい。 -
Posted by ブクログ
これは筆に詰まった作家の私小説といった冒頭の風情そのままに突き進み、ひょっとしてグダグダのまま終わるのか…? と一瞬不安に駆られてしまったが、さすがにそのようなことはなく、中盤に差し掛かるにつれストーリーの魅力が滲み出てきて、一安心。
だが、うーんこれは実は徹頭徹尾計算が行き届いた巧緻な小説だったのか、と思わされたのも束の間、解説で道尾秀介氏も書いているが、やっぱり結局は設計図なき文学作品だったのだなあ、と終盤には知ることになる。
この拡散具合がたまらない向きもあるのだろうが、私はちょっと肩透かしを喰らった部類。
中井英夫の「虚無への供物」や、あるいは大乱歩をもやや連想させる文体は、いかにも -
Posted by ブクログ
怪奇小説といえば、オドロオドロしていて、怖ろしいものをイメージしてしまいますが、この物語は一味違っています。
怪奇小説の執筆を依頼された作家が主人公です。幼少期の体験をもとに書けると思って引き受けた仕事なのですが、なかなか筆が進みません。そこで、日本では無名の、海外のミステリー作家の原書を翻訳しながら、場所と時代を置き換えて書き始めます。ようするに盗作ですネ。小説の中で小説が書き進められて、ふたつの物語が錯綜しながら展開していきます。さらにややこしいのは、主人公の作家がかつて住んでいた町角で、遠い昔に亡くなったはずの従姉を見かけたことで、いままさに書いている小説と同じような奇怪な出来事に巻き込