辻早苗のレビュー一覧
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ネタバレ★3の下。
いや~、鬼畜!
サイコパス親父が少女を拉致る。
拉致った少女の背中にお気に入りの蝶のタトゥーを彫る。
でもって壁に囲まれた秘密の広大な温室施設「ガーデン」で飼い殺し。
好きなときに好きなように弄ぶ。
累計で何十人も。
何十年か続いている。
初期に拉致られて、殺されずに加害者に協力するようになった女看護士もいる。
基本16歳くらいのキレイな少女をを狙う。
いつまでも「ガーデン」に馴染めないと殺す。
妊娠や病気になっても殺す。病院には行かせられない。
21歳になったら殺す。サイコパス的な賞味期限。
1人殺すと補充のために新しい子を拉致しに行く。
常時20人くらいをキープする。
殺し -
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タイトルに惹かれて手に取り、あらすじを見て読んでみようと思った本。こういうドタバタ系ミステリは結構好きです。
仕事もプライベートもどん詰まりの主人公・フィンレイは、カフェで仕事(ロマンスミステリ作家)の打ち合わせをしていたところ、隣席の女性に殺し屋だと勘違いされ、殺しの依頼をされてしまう…何ともそそられるあらすじでしょう?
そうはならんやろ展開が続き、結構危ない橋も渡っているので読んでいるこっちがハラハラします。何でみんなそんなに衝動型なの笑
登場人物たちは曲者ぞろいですが、会話がお洒落だし軽妙なので、やってることは結構エグイけどなんだかポップ。ジャナ・デリオンのワニ町シリーズのよう。
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ネタバレつい先日まで脳外科病院に入院していた。リハビリ以外の時間、暇だったので「頭の痛くならない、軽い小説が読みたい」と妻に頼み、持ってきてくれたのがこの小説。
確かに頼んだ通りの「読みやすく、尚且つ軽快で、それなりに面白い」小説だった。なんとなくライトノベル的だなと思った。と言うのも主人公のエリーも美人で、エリーに命令する冷静冷徹なイギリス陸軍ラムゼイ少佐やエリーと幼馴染みの男友達で腕のいい贋造師フェリックス元海軍兵も美男子、陽気で気さく楽観的な金庫破りの名人ミックおじ。心配症で口喧しく何でも見抜いてしまう家政婦のネイシーとくれば、もうすでにラノベ。しかも悪党ぽっく暴力で全てを解決しようする輩も、金 -
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第二次大戦下、ナチスドイツの侵攻におびえるイギリスのお話。錠前破りのエリーは警察ではなく軍にとらえられ、軍の諜報作戦に協力を余儀なくされる。重要文書のためにとある屋敷に忍び込んだところそこには死体が・・・
最初反目しあっていたエリーと堅物将校のラムゼイ少佐がだんだんと心開いていくのが読んでいた楽しいですね。というかそここそが見どころというか。ナチスと通じているスパイは誰か?最初にみつけた死体は誰に殺されたのか?みたいなミステリっぽさはないでもないですが、べつにあんまり重要でもなさそうな。不可能犯罪とかそういうものでもないし、犯人特定のための手がかりがちりばめられ・・・とかでもないし。エンタメ -
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なんとなく、昔読んだミス・メルヴィルの後悔とかいう作品を思い出しました。とは言え、ヒロインが罪は犯さないあたりが最近のコンプラなのかな?
子供の面倒は見てもらいたいけど親権は渡したくない、というなかなか複雑な心境のヒロイン。確かに私が身内でもお金にならない小説書いてるよりも、現金収入がある他の仕事をとりあえずしたら?と助言すると思う。
それにしてもバーの大学(院?)生は彼女の何が気に入ったんだろう?とりあえず個人的にロマンスは必要ないんじゃないかな~なんて思いながら読み終えました。
ベビーシッターが良い味出しているので、二人でいい感じにワルモノをやっつける…という展開の方が面白そうかなぁと -
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ネタバレFBI捜査官のヴィクターが取調室で対峙しているのは、マヤと自称する10代後半とおぼしい少女。ある事件の被害者である彼女は、実は共犯者なのではないかという疑いをかけられていた。やがてマヤが語りだしたのは、〈庭師〉と呼ばれる男が創りだした理想の庭に集められ、彼の手で背中に刺青を彫られ、名前を剥奪され尊厳を踏みにじられ、〈蝶〉にされた少女たちの物語だった。おぞましい〈男の夢〉と、拉致された少女同士の絆を描いたサスペンス。
耽美主義のシリアルキラーものとして読むと、〈ガーデン〉のアイデアやダミアン・ハーストじみた死体の保存法には既視感がよぎったが、マヤ=イナーラという独自の価値観を持つ語り手の設定 -
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ネタバレ★3.5
眼鏡をかけたオールドミスなヒロインと放蕩者侯爵ヒーロー。
愛人と間違えてキスをしたヒロインに一目惚れしてしまうヒーロー。
本人は最後まで気付かなかったけどこれは絶対に一目惚れ。
最初から最後までメロメロなヒーロー。
勢いで体を重ねてしまい求婚をするヒーローだけど、ヒロインは妹のこともあり愛のない結婚はしないと断固拒否。
二人はヒーローの気持ちを友情と情熱だけだと思ってる。
周りはみんな気付いてるのにね。
ヒーロー家族のギスギスもヒロインのおかげですべてうまくいき本当のハッピーエンド。
微笑ましいカップルでした。
ヒロインの母親が毒母でつらく当たられるヒロインは見てて痛々しかった -
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FBIの取調べ室。特別捜査官のヴィクターが対峙する一人の女性。彼女の呼び名はマヤ。マヤは何年も拉致監禁され、救出された10名以上の女性の中の一人。
彼女たちは庭師と呼ばれる男によって拉致され、ガーデンと呼ばれる秘密の庭に「蝶」として監禁されていた。背中にそれぞれ蝶の翅のタトゥーをされて。
一体ガーデンで何が行われていたのか?一体何人の女性が拉致されていたのか?そして、そこから逃げのびることができた理由は?
全編ほぼ捜査官ヴィクターの取調べに答えるマヤの独白という形式で進む。
「美しい世界でどんなおぞましい地獄があったのか…」といった感じの宣伝文句が付けられてますが、最近のサイコパス系の犯罪のフ