あらすじ
売れない作家フィンレイの朝は、爆発状態だ。大騒ぎする幼い子どもたち、請求書の山、撒き散らされたコーヒーの粉。もう、だれでもいいから人を殺したい気分――とはいえ、本当に殺人の依頼が舞い込むとは! レストランで執筆中の小説の打ち合わせをしていたフィンレイは、隣席の女性から男の名前と5万ドルと書かれたメモを渡される。話の内容とマザーバッグのなかの血のついたタオルと包丁のせいで、殺し屋と勘違いされたらしい。依頼を断ろうとするが、本物の死体に遭遇して……。予想外の展開で一気読み必至! 本国で話題沸騰のサスペンス。
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Posted by ブクログ
売れないロマンスサスペンス作家のバツイチシングルマザーの女性が殺し屋だと勘違いされ、夫の殺人を依頼されることになり、事件に巻き込まれていくミステリー
主人公の書く「ロマンスサスペンス」さながらに、ハラハラドキドキする展開やホットな男性との恋物語が巻き起こるが、本書の真の見どころは「シングルマザーの心情のリアルさ」にあると思う
言うことを聞かない子供、子供の世話に追われ生活費を稼げない苦しみ、親権を主張してくるモラハラ夫など、リアルなあるあるが描かれていることで、かなりご都合主義的にも思える事件の展開とのバランスが取れていると感じた
また、ネタバレになるので詳細は割愛するが、シスターフッド的な繋がりも明確に描かれており、女性の目線での作品だと感じた
最後はかなり続きが気になる展開のため、次作を読むのが楽しみ
Posted by ブクログ
タイトルと帯に惹かれて買いましたが、大正解!
コメディミステリ若しくはエンタメミステリがしっくりくるような。
離婚して2人の小さい子供を抱える職業作家のシングルマザーが、あれよあれよという間に事件に巻き込まれていくお話です。
「いやいや、ありえないでしょ〜笑」という巻き込まれ方ではあるのですが、事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、ここ最近は現実世界であり得ない事件が多々起きてますよね。
事件とは対照的に、子育てとか支払いに追われる様とか細かい描写はものすごく現実感があるので、「あながちあり得ない出来事ではないのでは??」と妙な納得感を持たせてくれるといいますか。
シングルマザーとしてがむしゃらに生きるものの、最後の詰めが甘すぎるおっちょこちょいな主人公がなんだか愛おしくて、後半は主人公を応援しながら読んでしまいました笑
最後の終わりかた的に続編も期待できそうだったので、本作を忘れないうちに読まねば!
本格ミステリを求めている人には物足りないないと思いますので注意です!!
Posted by ブクログ
とっっっても面白かったんだけど…!
常に混乱していて、ちっともオーケーじゃなくて、物語のなかはそれはもう大変なんだけど、そういうぜんぶがおかしくて何回もくすっとしてしまった。ごめんね、フィンレイ。次々に問題が起こるせいで事態はとっ散らかるばかりというか、あっちにもこっちにも転げ落ちる感じなんだけど、とってもきれいにまとまる。どたばたしていてもちゃんとミステリしてるから読み応えばっちりだし、読んでいるあいだじゅうとにかく楽しかった〜!海外作品らしい洒落た言葉選びも最高。フィンレイとヴェロがかわいくて相性良くてにこにこしちゃった。これ、もっともっと話題になってもいいんじゃないかなと思うくらい面白かったんだけど…。それとも、わたしが知らないだけでじゅうぶん話題になっている?二作目も買わなくちゃだよ。
Posted by ブクログ
フィンレイは売れないロマンティックサスペンス作家。バツイチ2人の子持ちで金欠と執筆のスランプに悩む日々。レストランで仕事のエージェントとの執筆中の小説についての会話を偶然耳にした婦人からフィンレイは殺人請負人だと誤解され殺人を依頼されてしまいます。誤解を解こうとしても上手くいかず実際の殺人事件に巻き込まれ、その後も正しい行いをしようとすればするほど悪い状況にどんどん陥ってしまう。それはもう酷い状況なんだけど随所で笑えてしまいます。ロマンスもありで面白かったし続編も期待です(っ ॑꒳ ॑c)♪
Posted by ブクログ
売れない作家・フィンレイは子供の育児に追われ、請求書の山や離婚した元夫との子供の親権争いに疲弊する毎日を送っていたが、ある日ひょんなことから殺し屋と勘違いされ殺人を依頼されてしまう巻き込まれサスペンスで、断ろうとするも見覚えのない死体に遭遇してしまいどんどん悪い状況になるなかで起死回生の1手を見つけようと奔走するフィンレイの姿が印象的で、様々な謎やどのようなラストを迎えるのか気になり一気読みだった。
Posted by ブクログ
題名と表紙に惹かれて購入。
登場人物が多いので登場人物紹介のページを何度も見ながら読みました。
売れない作家フィンレイが執筆の打ち合わせ中隣席の女性に殺し屋と勘違いされ殺人の依頼が来るのだが、フィンレイは殺し屋ではないけれどこの案件に足を突っ込んでどんどんまずい方向に話が進むけれどなんだか運も良くってアメリカのドラマを見てるような面白さでした。
続編があるようなのでそちらも読みたいです。
Posted by ブクログ
バツイチの作家フィンレイは遅れている原稿についてエージェントとレストランで打ち合わせをしていた。話の内容と持ち物で殺人請負人と間違えられたフィンレイは殺人依頼を受けてしまい……。ドタバタサスペンス→
読んでいて「いやいやおかしいやろ(笑)」っていうシーンがたくさんなんだけど、フィンレイのキャラがとにかくサイコーで読ませる。面白かった!!
相棒のヴェロもキャラ濃いし、姉のジョージア、元夫のスティーヴンに婚約者のテレサなどなどとにかくキャラ立ちがすごい!楽しい。ストーリー的にも→
若干無理あるくない?と思いながらちゃんとラストまとめるのはすごい。なかなかの力技。でも清々しい感じはキャラが好感持てるからだろうなぁ(笑)
そしてラスト!引きが!引きがすごいんですが!!
コレは次の翻訳が楽しみすぎるー!!(2023年後半にお届け予定by翻訳者さんあとがき)
Posted by ブクログ
22/12/9〜12/12
さんざんな出だしで、最初のうちは読むのがしんどかった。
さんざんな感じが、『わたしにもできる銀行強盗』と少し似ていて、懐かしくなった。
ヴェロと苦労を分かち合うようになってからは安心して読めるように。
物語としてもスッキリまとまっていて面白く読めた。続編もあるようで、翻訳が待ち遠しい。
それにしても、ウィッグ付きスカーフってどういうもの?
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手に取り、あらすじを見て読んでみようと思った本。こういうドタバタ系ミステリは結構好きです。
仕事もプライベートもどん詰まりの主人公・フィンレイは、カフェで仕事(ロマンスミステリ作家)の打ち合わせをしていたところ、隣席の女性に殺し屋だと勘違いされ、殺しの依頼をされてしまう…何ともそそられるあらすじでしょう?
そうはならんやろ展開が続き、結構危ない橋も渡っているので読んでいるこっちがハラハラします。何でみんなそんなに衝動型なの笑
登場人物たちは曲者ぞろいですが、会話がお洒落だし軽妙なので、やってることは結構エグイけどなんだかポップ。ジャナ・デリオンのワニ町シリーズのよう。
THE・アメリカ!って感じのミステリでした!続編もあったので読んでみます。
Posted by ブクログ
なんとなく、昔読んだミス・メルヴィルの後悔とかいう作品を思い出しました。とは言え、ヒロインが罪は犯さないあたりが最近のコンプラなのかな?
子供の面倒は見てもらいたいけど親権は渡したくない、というなかなか複雑な心境のヒロイン。確かに私が身内でもお金にならない小説書いてるよりも、現金収入がある他の仕事をとりあえずしたら?と助言すると思う。
それにしてもバーの大学(院?)生は彼女の何が気に入ったんだろう?とりあえず個人的にロマンスは必要ないんじゃないかな~なんて思いながら読み終えました。
ベビーシッターが良い味出しているので、二人でいい感じにワルモノをやっつける…という展開の方が面白そうかなぁとは思いました。ま、でも一般人がギャング相手に器用に立ち回るのは無理ですよね。