辻早苗のレビュー一覧

  • 金庫破りときどきスパイ
    第二次世界大戦下の話
    金庫破りで軍に捕まった美貌の女性と捕まえた軍将校がドイツスパイを追い詰めていく。
    シリーズものにしたいのかなーという伏線があちこちに。
    主人公と幼馴染と将校の三角関係に比重が傾いていくなら、この後の話はもういいかな。美男美女の恋物語よりスパイミステリーが読みたいので。
  • サスペンス作家が人をうまく殺すには
    なんとなく、昔読んだミス・メルヴィルの後悔とかいう作品を思い出しました。とは言え、ヒロインが罪は犯さないあたりが最近のコンプラなのかな?

    子供の面倒は見てもらいたいけど親権は渡したくない、というなかなか複雑な心境のヒロイン。確かに私が身内でもお金にならない小説書いてるよりも、現金収入がある他の仕事...続きを読む
  • 蝶のいた庭
    FBI捜査官のヴィクターが取調室で対峙しているのは、マヤと自称する10代後半とおぼしい少女。ある事件の被害者である彼女は、実は共犯者なのではないかという疑いをかけられていた。やがてマヤが語りだしたのは、〈庭師〉と呼ばれる男が創りだした理想の庭に集められ、彼の手で背中に刺青を彫られ、名前を剥奪され尊厳...続きを読む
  • ハイランドの野獣
    ★3.5

    妻を殺したと噂され“野獣“と恐れられるヒーロー。
    跡継ぎを残さなければならなくなり、傾きかけた氏族の娘(ヒロイン)と結婚することに。

    癇癪持ちといえ設定のわりにヒロインがヒーローに怯えたり傷付けられてるのを見て、もっと癇癪起こしてもいいのよ!という気分に。
    ヒーローもなんだかんだヒロイ...続きを読む
  • 侯爵と内気な壁の花
    ★3.5

    眼鏡をかけたオールドミスなヒロインと放蕩者侯爵ヒーロー。
    愛人と間違えてキスをしたヒロインに一目惚れしてしまうヒーロー。
    本人は最後まで気付かなかったけどこれは絶対に一目惚れ。
    最初から最後までメロメロなヒーロー。

    勢いで体を重ねてしまい求婚をするヒーローだけど、ヒロインは妹のこともあ...続きを読む
  • 蝶のいた庭
    FBIの取調べ室。特別捜査官のヴィクターが対峙する一人の女性。彼女の呼び名はマヤ。マヤは何年も拉致監禁され、救出された10名以上の女性の中の一人。
    彼女たちは庭師と呼ばれる男によって拉致され、ガーデンと呼ばれる秘密の庭に「蝶」として監禁されていた。背中にそれぞれ蝶の翅のタトゥーをされて。
    一体ガーデ...続きを読む
  • 蝶のいた庭
    このミス2019年第9位。
    軟禁された少女たちの軟禁した庭師との生活が、一人の軟禁女性から淡々と語られる。
    ちょっとエログロな作品であり、自分的にはあまり受け入れがたかった。
    最後のソフィアのエピソードはいるのか?
    ただ単にハッピーエンド?でよかったのでは。
  • 蝶のいた庭
    庭師の全て自分の都合の良いように解釈する、自己欺瞞能力の高さが気持ち悪い。家族の名誉を少女達の命や人生より重んじたデズモンドも責められて然るべき。マヤは優しすぎる。親にネグレクトされ、やっと見つけた居場所から拉致されるという不運続きでありながら、自分を保ち続けたマヤの強さは何だろう。庭師はガーデンを...続きを読む
  • 歌姫に薔薇の花を
    侯爵であるタナートン卿の秘書であるヒーローと、その侯爵が愛人にしようとしている歌い手ヒロイン。
    侯爵の代わりに話をつけようとしにヒロインの家に来たヒーローとお互い一目惚れしてしまう。
    ヒロインを愛してしまったけど雇い主である侯爵を裏切ることになると苦悩するヒーローがよかった。
    ヒロインはヒロインでヒ...続きを読む
  • 蝶のいた庭
    異様な設定と、大人すぎる語り口に終盤まで馴染めず苦戦しましたが、ラストは大団円。満足できました。読みにくいので一気読みはできませんでしたが。
  • 尽きせぬ想い
    めげずに頑張るオリヴィアがかわいい。
    物語の中に成長が感じられるのはいいね。
    ジャックはその点微妙だが。
  • 侯爵の愛人【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.2
    ブリジットひどいな、おい。
    エマはあまりに運が悪すぎてどうにも。
    アレックスもっと苦しめーと思ってるところに記憶喪失展開は斜め上としかいいようがない。
    リンディスファーンは意外な意味で重要な役割を果たすのが面白い。
    しかしつくづくアレックスがおばかさんである。
  • 放蕩貴族の初恋
    3.8
    ダメ人間であるところのエリオットが改心する話。
    ブラウン大尉の来訪から畳み掛けるクライマックスのハッピーな感じがよい。
  • 華麗なる陰謀
    ヴェリティ向こう見ずすぎィ!
    しかしブリンがちょっと卑怯というかズルいというか。それによってヴェリティの率直さが引き立ってるというか。
    しかしなかなかときめくセリフが結構ある。情熱的。
  • サンタフェめざして
    男女がお互いの権利と能力を主張しあうギスギスした話。なーんちゃって。でも西武開拓時代の幌馬車の旅を再現するツアー(当然自炊)の様子が楽しかった。無理につれてこられたヒロインの子ども達がものっそ反発するのとか、ヒーロー(大学教授)の教え子がヒーロー狙いでツアーに参加して、ヒロインとの仲を邪魔するのとか...続きを読む
  • 恋愛はラテン式に
    『憂鬱なフィアンセ』―留学先からギリシャに帰国したフェーベは、ペトロニデス家の長男との婚約を解消しようと決心していた。本当は次男スピロスのほうを愛していたから。だが、親族が決めた婚約の破棄は許されない状況に陥る。婚約者の援助がなければ父の会社は倒産してしまう…。
    『ローマの熱い風』―アリーは双子の妹...続きを読む
  • 天使と野獣 狼たちの休息 II
    六年前、瀕死の重傷を負ったサム・ダンディーを見つけ、みずからの癒やしの能力で救ったときからジニーはかなうことのない恋に身を焦がしていた。あのとき心にも傷を負ったサムは恩返しを誓いつつも、彼女の愛を受け入れることなく去った。だが超能力者であることを騒がれ、身の危険を感じる今のジニーは警備会社を営むサム...続きを読む