あらすじ
第二次大戦下のロンドン。テムズ川で、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。金庫破りのエリーは、軍情報部のラムゼイ少佐の依頼でその鍵を解錠する。カメオから見つかったものと女性が毒殺されていたことから、彼女はスパイ活動にかかわっていたと判明。エリーは少佐に協力し、殺人事件の謎と、死んだ女性の背後にいると思しきドイツのスパイを探りだすことに。手がかりは、女性が隠し持っていた宝石と、小さな時計の巻き鍵だけ――。凄腕の金庫破りと堅物の青年少佐、正反対のふたりを描く人気シリーズ第2弾!/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
前作に引き続き今作も面白かったー«٩(*´ ꒳ `*)۶»
ミステリー部分も面白かったしロマンス部分もよかった。
今回はエリーとフェリックスの関係がより親密になっていてちょっと驚き。
私はラムゼイ少佐推しなので次作に期待かなー
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金庫破りシリーズ2
これはミステリー?サスペンス?コメディー?
それともロマンス?はたまたファミリー?いやいや歴史小説?
どのジャンルにも分類していいくらいの要素がたくさん!
前作同様、文量は多く感じるかもしれないが、主人公エリーの一人称で進んでいくため読みやすい。
第二次世界大戦中のイギリスを舞台にエリーが、ラムゼイが、仲間たちがまた新たな売国奴を追うために奮闘する!
ぜひご一読ください!
Posted by ブクログ
テムズ川で見つかった女性の遺体。そこから発覚した敵国のスパイ活動。敵国にある物が渡るのを阻止するため、ラムゼイとエリーたちが再び集結。情報収集のため、ある時は婚約者、ある時は夫婦者を演じる2人に期待が膨らむも、アレレ?意外にもロマンスは複雑な様相を呈する。前作から続くエリーの母のエピソードや、ついに身近に迫ってきた空襲など、全てのページにハラハラ、ドキドキが詰まっている。戦時下でありついに空襲を体験し、暗い雰囲気も漂うが、逞しく団結するマクドネル一家が力強く素晴らしかった。
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かなり好きな作品!次も楽しみ!
キャラクターそれぞれが、個性的で面白い。
今回の、ヒットはメリーウェザー!
そら恐ろしさを匂わせる大胆で鮮やかな仕事をする。
ネイシーとのやり取りも良い。本気で恋してほしい。
エリーやミックおじさんコルムらのファミリーが好きになると同時に、トビーの不在が影を落とす。
ライトな文体ではあるが、戦時下であり、殺人事件の隣で、戦闘で人が亡くなっている。
個人的に今年、リー・ミラー(イギリスのVOGUEカメラマン)の映画を観た。ロンドンの戦争で男性がいなくなる。同じ世界線の話だと考えさせられる。
その時代をどう生きるのか、生きたのか、女性たちの話でもあると思った。
Posted by ブクログ
シリーズものの第2作目。初回作より、登場人物の背景を説明しなくてすむので面白いものが多いよね。今回はテムズ川で亡くなった女性のブレスレットのカギを、ラムゼイ少佐の依頼でエリーが開けるところから事件は始まる。
スパイがからむ事件の展開は読んでいて面白いし、エリーとラムゼイ少佐、エリーとフェリックスのそれぞれのロマンスも気になる。なのに、楽しく読み進めていると突然(予期していたことではあったが)、ロンドンに空襲が襲い掛かる。どこか遠いところであった戦争が、今、ここで起こってしまった。今までも現実だと思っていたのに、ロンドンの街が破壊され、命の危険を感じたとき、さっきまで楽しくお茶を飲んでいた日々が、あっという間に遠くに感じられる。恐ろしい戦争のリアリティがせまってきて胸にきた。それでもエリーたちは、決して俯かず、自分に今できることをやろうと動き出す。戦争だけでなく、天変地異が突然やってきたとき、私はこのように思えるだろうか。とふとそんなことを思った。
事件は思いがけない人が犯人でびっくり。いやこの流れはクリスティでもあったなあ。
ともあれ次回作も購入済みなので、来年くらいに読もうかな。なんせ、他にも読みたい小説がたまっている・・・。
Posted by ブクログ
2作目も期待通り!
1作目の事件からあまり時間が経ってないで発生する事件。
再び任務に就いて、お馴染みの仲間と新たな魅力的なキャラクターも登場して、ますますバージョンアップ。
3,4作と翻訳が待ち遠しい。
恋の行方と過去の謎・・・と。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。第二次大戦下のロンドンで金庫破りと錠前師をしているエリーと陸軍少佐のラムゼイが殺人犯とスパイを探す。殺人やスパイが絡んでくるけれど、それと同時にエリーとラムゼイ、エリーの幼馴染のフェリックスとの微妙な関係も描かれていて事件と同時にそちらも興味深い。シリーズを通して語られるエリーの母親のことなど今後も気になる要素がまだまだ残っていて楽しみ。