辻早苗のレビュー一覧

  • 金庫破りとスパイの鍵
    テムズ川で見つかった女性の遺体。そこから発覚した敵国のスパイ活動。敵国にある物が渡るのを阻止するため、ラムゼイとエリーたちが再び集結。情報収集のため、ある時は婚約者、ある時は夫婦者を演じる2人に期待が膨らむも、アレレ?意外にもロマンスは複雑な様相を呈する。前作から続くエリーの母のエピソードや、ついに...続きを読む
  • 金庫破りとスパイの鍵
    今回も面白い。どっちとどうなるの?と下世話な感想が優先してしまうが、ミステリとしても当然面白い。続編も翻訳されるらしく楽しみ
  • 蝶のいた庭
    ローズ・マコーリー『その他もろもろ ーある予言譚ー』と並ぶくらいの傑作、今年ベストだった。

    凄惨でありながら美しすぎる〈ガーデン〉の幻想描写から、現実への怒涛の着地を描く最終章が、力強く未来に目を向けさせる強烈な癒しになっていた。

    〈ガーデン〉の3人の男性の望む「愛」は嗜好品的で一方的で、対照的...続きを読む
  • 蝶のいた庭
    はしばみ色の瞳

    じわじわ怖い不気味可愛い儚い

    径〈みち〉
    デズモンドの愛がEggs'n Thingsのホイップクリームみたいで笑える。アメリカのブラウニーみたいな愛じゃなきゃイヤ。
  • 金庫破りときどきスパイ
    金庫破りの現場を陸軍のラムゼイ少佐に押さえられ、監獄行きの代わりにナチスのスパイの阻止に協力する事になったエリー。性格も育った環境も真逆な2人が任務を通じて徐々にお互いの理解を深めていく過程が良い。キャラクターも生き生きしていて、任務の行方、2人の複雑な背景、芽生えはじめたロマンス(しかも三角関係!...続きを読む
  • サスペンス作家が人をうまく殺すには
    フィンレイは売れないロマンティックサスペンス作家。バツイチ2人の子持ちで金欠と執筆のスランプに悩む日々。レストランで仕事のエージェントとの執筆中の小説についての会話を偶然耳にした婦人からフィンレイは殺人請負人だと誤解され殺人を依頼されてしまいます。誤解を解こうとしても上手くいかず実際の殺人事件に巻き...続きを読む
  • 蝶のいた庭
    ミステリ。サイコサスペンス。
    一冊のほとんどが事情聴取という構成。
    残酷で幻想的で耽美。
    正直、"庭師"の長男以外の全ての主要登場人物に感情移入できてしまう。
    正義とは何なのか、ずっと考えさせられた。
    サイコな感じの作品が好きな自分としては、かなりの高評価。
  • 十年目の蜜月
    子供の頃政略結婚で形だけの夫婦にならされたヒロインとヒーローですが、10年後に再会し本当の夫婦になります。互いが美男美女に成長した事にも驚き愛さずにはいられない。。。ラブラブです。
    よくある恋愛のストーリーですが、宗教戦争、歴史の背景、政治的なサスペンス劇も複雑に絡み合って、読み応えありです。
  • レディ・サラの冒険

    偽装した者同士のハラハラ恋物語

    ヒロインとヒーローはお互いに正体を隠し、一緒にターゲットの人物を夜中に追跡します。だんだん惹かれていくのですが、正体が判明してから誤解や報復の波風が立ちますが、最後はお互いが素直になってハッピーエンド。

    ヒーローはサラの悲しい過去を全て包み込んで身も心も深く愛します。サラはイーサンに出会えて本...続きを読む
  • ハイランドの野獣
    コミック読んでからこっち見たんだけど、ちょっと迫力に欠ける気もしたが、良かったです。
    ヒロインが辛いながらも現状を受け止めてヒーローに尽くすのがせつなくもがんばれーって応援したくなる。
  • 金庫破りとスパイの鍵
    シリーズ第2弾。第二次大戦下のロンドンで金庫破りと錠前師をしているエリーと陸軍少佐のラムゼイが殺人犯とスパイを探す。殺人やスパイが絡んでくるけれど、それと同時にエリーとラムゼイ、エリーの幼馴染のフェリックスとの微妙な関係も描かれていて事件と同時にそちらも興味深い。シリーズを通して語られるエリーの母親...続きを読む
  • 金庫破りとスパイの鍵
    錠前師(金庫破り)と仲間たちが軍の少佐に協力してドイツのスパイ活動に対抗するミステリ第2作。
    少佐にとっては主人公は単なる解錠要員…なのだが、堅物な少佐から少し人間味のあるセリフが出てくるようになり、恋物語にも進展を期待される。
    ドイツのスパイを追うストーリー本編は、突飛な展開は無く安心して読める。...続きを読む
  • 金庫破りときどきスパイ
    第二次世界大戦中のロンドンで、普段は錠前屋さんだが裏では金庫破り(空き巣)をやっている叔父に育てられた女性が主人公。
    空き巣の最中に軍人に身柄を拘束されて、軍のミッションに協力する羽目となる。
    ストーリー展開に派手さは無いが、美人錠前師とハンサム生真面目少佐とのロマンスも少しあり、ほのぼのとしたミス...続きを読む
  • 蝶のいた庭
    この本に送る私からの最大の賛辞は、
    「超絶胸糞悪かったけど読み切ってしまった」
    である

    ああよくもまあこんなに微妙に異なるイカれた連中を描き分けられたものだなぁと感心しつつ、
    胸糞悪すぎて途中で本を閉じること数回。

    それでも、読み切ってしまったのは、
    FBIに取り調べを受けてる「マヤ」と呼ばれる...続きを読む
  • サスペンス作家が人をうまく殺すには
    題名と表紙に惹かれて購入。
    登場人物が多いので登場人物紹介のページを何度も見ながら読みました。
    売れない作家フィンレイが執筆の打ち合わせ中隣席の女性に殺し屋と勘違いされ殺人の依頼が来るのだが、フィンレイは殺し屋ではないけれどこの案件に足を突っ込んでどんどんまずい方向に話が進むけれどなんだか運も良くっ...続きを読む
  • 金庫破りときどきスパイ
    堅物だけどウィットに富んだラムゼイ少佐の台詞回しが好き

    中盤のサー・ナイジェルの台詞は伏線かと思ったけど何もなかった……私が読み落としてるだけ?
  • 金庫破りときどきスパイ
    アシュリー・ウィーヴァーのコージーミステリ。
    翻訳は初めてではないらしく、ハヤカワミステリ文庫から一冊出たことがあるらしい。

    主人公は自覚なし美人の金庫破りエリー。金庫破りの叔父ミックと泥棒に入った際、国家の諜報機関に罠にかけられてしまうところから始める。
    金庫破りの才能を買われ、諜報機関の依頼で...続きを読む
  • サスペンス作家が人をうまく殺すには
    バツイチの作家フィンレイは遅れている原稿についてエージェントとレストランで打ち合わせをしていた。話の内容と持ち物で殺人請負人と間違えられたフィンレイは殺人依頼を受けてしまい……。ドタバタサスペンス→

    読んでいて「いやいやおかしいやろ(笑)」っていうシーンがたくさんなんだけど、フィンレイのキャラがと...続きを読む
  • 金庫破りときどきスパイ
    第二次世界大戦下のロンドンでおじと金庫破りをしているエリー。そしてその現場でラムゼイ少佐に捕まってしまい、ある計画に加わることに。大戦下という状況と計画の緊迫感がありながらもユーモアが挟まれることで硬すぎない展開で読みやすい。エリーとラムゼイの関係性や、まだこの先描かれていく謎があってシリーズとして...続きを読む
  • サスペンス作家が人をうまく殺すには
    22/12/9〜12/12
    さんざんな出だしで、最初のうちは読むのがしんどかった。
    さんざんな感じが、『わたしにもできる銀行強盗』と少し似ていて、懐かしくなった。
    ヴェロと苦労を分かち合うようになってからは安心して読めるように。
    物語としてもスッキリまとまっていて面白く読めた。続編もあるようで、翻訳...続きを読む