あらすじ
愛なき結婚――これがわたしの宿命なのだろうか。反旗を翻したスコットランド王の軍により、ローンの城は陥落。父は城を追われ、ララと弟妹は敵の捕虜となった。スコットランド王の腹心の部下、セバスチャンがララに迫る。花嫁になれ、さもなくば死を選べ、と。敵に身を捧げるのは屈辱だが、結婚を拒めば、弟妹の命まで奪われる。ララは敵の支配する城で、囚われの花嫁となるほかなかった。その晩、従順な新妻を演ずるべく、ララはベッドに身を横たえ、そして、待った。夫を欺こうという企みなどおくびにも出さず。★氏族を救うため囚われの花嫁となったララ。謀略の渦の中で愛と裏切りが交錯し、運命に弄ばれ……。2年連続RITA賞最終選考まで勝ち残った実力派作家の自信作をどうぞご堪能ください!★
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敵と強制結婚させられるお姫様
戦いに負けた領主の長女であるヒロインは、家族の命と引き換えに敵の武将との結婚を余儀なくされます。一族のため城のため屈辱を受け入れます。
夫婦になったとはいえ勝者敗者の複雑な関係が絡み合い、城内の裏切りや、疑惑、秘密などが交差し二人の心はなかなか通じ合いません。サスペンス的要素が加わりハラハラドキドキの後、最後はお互いの愛を確かめ合います
ヒロインの裏切りとも思われるような城内での行動が、最後すんなり許されたりしたオチは、ちょっと話の展開が浮ついてしまった印象を受けました。