今尾恵介のレビュー一覧

  • 地図帳の深読み 鉄道編

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    地形や地質、天候といった自然の制約に加え、政治や経済、文化といった人間の制約があり、線路は走るよどこまでも、まっすぐまっすぐ、というわけにはいかない。
    そして敷設された線路には未来永劫需要が約束されているわけでもない。栄枯盛衰。
    そんなロマンがつまった本書。

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    2023年05月26日
  • 地図帳の深読み 鉄道編

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    地図帳の深読みも3冊目、今回は鉄道が題材です。
    このシリーズ、基本的には古い地図と新しい地図を見比べてその間の変化を読み取ろうというものですが、使用している地図が帝国書院の教科書用のものなので小縮尺で……。何度か、ええい国土地理院の1:25,000持ってこーいと叫びそうになりました。いや扱ってる内容は面白いのですけど。
    あと海外の鉄道に関する話は類書に余り見ないので参考になりました。

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    2023年02月17日
  • 地図帳の深読み 鉄道編

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    シリーズ第3弾、今回のテーマは鉄道。国内に限らず世界の地形図を元に独自の視点から見た鉄道史。地図上の空想旅行。

    筆者も気に入っているという、大阪~徳島の交通路の変遷が面白い。船便から南海で和歌山経由、昭和37年からは飛行機、その後高速船。それが明石海峡大橋の開通により高速バスの時代。陸海空全てを使った交通路の歴史が楽しめる。

    近年ようやく浸透し始めた鉄道忌避伝説を否定する内容も。鉄道史も見直しが進んでいる。

    オールカラーで懐かしい帝国書院の社会の地図をベースにした机上の小旅行が楽しめる一冊。

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    2022年10月29日
  • 地図帳の深読み 100年の変遷

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    日本の領土が広かった戦前の地図が多数掲載されていて、読み応えがあった。人口密度、山の高さなど、グラフの表現方法にも時代性を感じた。

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    2022年09月27日
  • 地図帳の深読み 100年の変遷

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    前作「地図帳の深読み」に続いて帝国書院の高校教科書地図を肴に地図から読み取れる蘊蓄を語っていきます。
    今回は過去の地図と比較してというもの。戦前の地図は日本の範囲が違うので当然差が有るのですが、そういう表面的な差だけでなく、細かい字で書かれている産業が違っていたり、主題図で取り上げるテーマ自体に差があるというのは面白いですね。
    帝国書院の教科書地図は古いものが幾つか復刻されているので、それを手に入れて追体験してみようかと思います。

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    2022年08月29日
  • 地図帳の深読み

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    今尾さんお得意の地図を使った雑学集ですが、この本は珍しいことに1:25,000地形図ではなく高校でつかう地図帳を使って話を展開してます。改めて読みながら地図帳を眺めていたのですが、やはり見ていて楽しいものです。書かれている内容自体は蘊蓄の範囲を超えるものではないですが、久しぶりに地図の楽しさを思い出せたのが収穫でした。

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    2022年03月14日
  • 地図帳の深読み

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     地図研究家の今尾恵介さんによる、地図帳の本。
     帝国書院が中学校向けに出版している『中学校社会科地図』高等学校向けの『新詳高等地図』を中心に、地図でわかるさまざまな事実を紹介しています。

     分水界、低地、高地等、地形に着目したり、都道府県界、旧国界、外国の国境や州境に着目したり、かなり詳細に書かれています。

     新旧地図帳を比較する章では、古いものは、大正9年発行の地図も載せられていて、古い時代の地名、行政の境界等が現在のものとかなり変わっているところもあり、大変興味深かったです。

     面積が世界最小の国、バチカン市国は東京ディズニーリゾートの面積より小さい、同縮尺の地図で比べると一目瞭然

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    2021年12月23日
  • 地図帳の深読み

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    今尾恵介氏と帝国書院がタッグを組むというのは無敵のコンビで、チョットずるい(笑)。仕上がりとして地理、地図の蘊蓄の宝庫。その種のオタクには必読に値するが、初級レベル。ちょうど続編も出版されたので好評だったのだろう。この手のテーマが多くの人に受け入れられるのは嬉しいことだ。

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    2021年11月23日
  • 鉄道ひとり旅入門

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    ネタバレ

    地方ローカル線の車窓紹介本。景色の楽しみ方とか見どころが色々に書いてあって、着眼点が増えたのでよかった。あとはあとがきがすべて。

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    2021年08月11日
  • 駅名学入門

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    ちょっと前に話題になった「高輪ゲート
    ウェイ」駅。この名前の公募順位は100位
    以下だったにもかかわらず、JRが命名しま
    した。

    その評判は周知の通り。しかもその後の
    コロナ禍で、ほとんど忘れ去られた存在に。

    そもそも駅名はJRという企業に命名権が
    あるのは分かりますが、一方で公共的な
    建物に対する名称なので、そんな勝手なこ
    とが許されるのかが疑問です。

    一時期、よく聞かれた市町村の合併により
    その新しい市町村の名称をどうするかで、
    結局地名や歴史とは全く関係ないひらが
    なや、幼稚園のクラスのような名称に行き
    着くという「キラキラネーム」地名もよく
    見られます。

    「高輪ゲートウェイ駅」

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    2021年05月18日
  • 地名崩壊

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    ネタバレ

    地名崩壊

    著者:今尾恵介
    発行:2019年11月10日
    角川新書

    大阪市でも1980年代に住居表示が変わり、例えばミナミの畳屋町が東心斎橋となるなど、雰囲気のある町名が消えていった。北区でも、梅ヶ枝町、老松町、空心町などが、みんな西天満や東天満になった。
    この本によると、「心斎橋」という地名はもともとなかったらしい。ブランド地名として行政がグルになって増やしていったということになる。

    1923年の関東大震災による復興事業、1962年に実施された住居表示法、平成の大合併により、歴史を感じる地名がどんどん抹殺された、とくに1962年の住居表示法は「地名ジェノサイド」を招いたと著者は嘆いている

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    2021年03月30日
  • 地名崩壊

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    由緒ある地名が簡単に消滅する時勢に警鐘を鳴らす一冊。

    キラキラネームと同様に地名にもひらがなとカタカナが流行。特に平成の大合併で激変している。難読地名をひらがなにした「こあら(小荒)」はよいとして、あるかぽーと(下関市)、メルヘンランド(小矢部市)、豊幌はみんぐ町(江別市)など。

    合成地名も今ではそうと気づかないほど定着していることも。谷津・久々田・鷺沼で津田沼とか鳥羽(と)、吉野(よ)、新田(し)、成相(な)で豊科。

    最近では災害地名が有名だが本書は具体的な場所がはっきりしない災害地名は当てにならないことを指摘している。

    土地のイメージが地価に影響することもあるので、部外者があまり言

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    2021年02月17日
  • 地図帳の深読み

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    帝国書院からの出版です。

    小学校の時に誰もが目を通したであろう
    地図帳も帝国書院です。

    その帝国書院から地図研究家として名高
    い今尾氏の執筆とくれば、読まずには
    いられません。

    あらゆる情報が詰まった地図帳でありま
    すが、充分にそれを使いこなしていると
    は言いがたいと思える人こそ読むべき
    一冊です。

    例えば最近は県境マニアが注目を浴びて
    います。アメリカにも同様のマニアがい
    て、4つの州が出会う場所があるらしい
    のです。

    ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニュ
    ーメキシコ州の州境が集まっているそう
    です。そんな場所も地図から読み取るこ
    とができます。

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    2021年01月21日
  • 駅名学入門

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    日本全国、いや世界の駅名の名付け方、改称の傾向や歴史を丹念にまとめた、まさに「学」を極める1冊。著者の調査の徹底ぶりは、巻末の付表のボリュームを見ただけでも分かります。

    土地の名をイメージだけで変えてしまった「五月台」や、逆に地名が整理されても駅名として残ったゆえに世間に定着した「原宿」など、地名と駅名の着かず離れずな関係がうかがい知れるのも興味深い所。

    著者は高輪ゲートウェイのネーミングセンスに疑問を提示していますが、あれだけの騒ぎもあっという間に忘れ去られ(流行語大賞にノミネートすらされませんでしたね)、数年後には駅名としてもエリア名としても完全に定着してしまうのでしょうね。かくも駅名

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    2020年11月09日
  • 駅名学入門

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    キラキラ地名に警鐘を鳴らす。高輪ゲートウェイ駅の開業を機に駅名とその元となる地名について体系的にまとめた画期的な本。

    駅名をどうするか、鉄道開通からの問題、自治体名だったり広域地名、大字や名所旧跡など。全国、手荷物の誤配を防ぐためにあえて地名に方角をつけたり旧国名を冠したり。

    戦争の進展とともに軍施設を表す駅名や観光地の駅名は改称を余儀なくされ、戦後は住宅開発により○○ヶ丘(実は戦前からあるというが)や〇〇台の駅名、地名。

    キラキラネームと同様に駅名、地名もひらがな、カタカナが増えるのが最近の傾向のようである。

    戻元は高輪ゲートウェイ駅のネーミングに違和感を感じたことが本書執筆のきっか

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    2020年07月21日
  • 地図帳の深読み

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    ◯地図帳の裏技的な読み方でも教えてくれるのかしら、と思ったら、地図帳をもとに色々な話が展開されている。もちろん地図帳の理解できなかったマークなどの説明もある。面白い。
    ◯改めて地図帳の情報量の多さを思い知った。面白かったのは、日本の古い国の名前が載っていたこと、名産品が載っていたことか。
    ◯本の中で行われていた、新旧比較もその時々の世界情勢を知られて面白い。地図帳は自然のものではなく、人間の営為によって作られているのだと(地学というよりは、歴史や社会に近い)と感じた。

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    2020年06月15日
  • ゆかいな珍名踏切

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    普段誰も気に止めるとこのない踏切。実はその名称は隠れた歴史の証拠。日本全国の珍名踏切を実際に訪れる贅沢な旅の記録。

    地名や駅名と異なり、踏切名を変更することはほとんどないようである。そのため小字名だったり、ランドマークとなる建物名や今は使われない通りの通名などが踏切の名に遺されている。

    パーマ踏切、爆発踏切、勝手踏切など。

    実際に踏切を訪れ、通りがかった人に取材をしている。多くの人に不審がられる様子が面白い。また10年ぐらい前と言っても実際には30年以上経っている例が経験上多いというのも良く分かる気がする。

    減少傾向の踏切。また私鉄では駅名と通し番号のみのことも多いという。旧国鉄の踏切

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    2020年06月08日
  • 写真で愉しむ 東京「水流」地形散歩

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    これは地形オタクにはたまらない本です。

    東京の都心を流れる神田川や渋谷川がどのように
    地形を形作っていて、それが現在はどういう景観
    になっているのかを写真で解説します。

    川の流れは大昔から大きくは変わらないです。
    そこに人間は護岸をしたり、貯水池を作ったり
    整備をします。

    そんな昔から変わらない部分と、大きく変わって
    しまった点との対比がマニアを魅きつけるのでしょう。

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    2020年04月23日
  • 駅名学入門

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    ネタバレ

    <目次>
    まえがき
    第1章   駅とは何か
    第2章   駅名に採用される地名とその階層
    第3章   在来線の駅名
    第4章   路面電車の停留場
    第5章   新幹線の駅名
    第6章   寺社仏閣の駅名
    第7章   数多い「前の駅」
    第8章   東西南北と中、そして新
    第9章   駅名が変わるとき
    第10章   観光のための改称
    第11章   防諜のための改称
    第12章   住宅地系の駅名はブランド化する
    第13章   これからの駅名はどうあるべきか

    <内容>
    山手線に50年ぶりに生まれた新駅「高輪ゲートウェイ」。能町みね子さんが駅名の反対署名をしていたが、著者もこの駅名に大反対。そのあたりにイン

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    2020年04月04日
  • 地名崩壊

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    高輪ゲートウェイ駅のことを書いたネット記事で紹介されているのを見て手にした新書。
    地名の由来から、駅名との関係、合併だとか住居表示法とかでどんどん崩壊させられてきた地名について。
    実家は平成の大合併を免れて、生まれた時から変更なし。川の上流下流で上下の地名が残ったまま。田舎っぽい名前ではあるものの、残さないといけないんだろうなと思った。

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    2020年02月18日