【感想・ネタバレ】地図帳の深読み 鉄道編のレビュー

あらすじ

地図研究家・今尾恵介氏が地図帳の面白さを解説する『地図帳の深読み』シリーズ(累計7万部突破)の第3弾。鉄道150周年に合わせて、満を持して「鉄道と地図帳」をテーマにして発売!鉄道ファンにとっても、地図・地理ファンにとっても、学生時代に地図帳を眺めるのが好きだった人にとっても、読み応えのある一冊です。

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Posted by ブクログ

100年以上わたる地図の内容の変化に着目する本
です。これは鉄道路線の変化を取り上げています。

鉄道マニアでもあることを公言する今尾氏ですが
彼は著作の中では、それほどマニアックなところ
を見せないのが好感が持てます。

本書でも日本以外に、欧州の鉄道路線も紹介して
その路線変更の目的が航空機からのシフトを促す
ためである、という鋭い分析をしています。

また路面電車でも同様です。

日本でもようやく議論が始まったLRTの効用は、
欧州ではとっくに先を見越して取り入れています。

こういったグローバルは視点で書かれているのが
特徴です。

「古きをたずねて新しきを知る」の温故知新を体
現できる一冊です。

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

嘗て都市計画を志した人間として、この号が一番面白かった。
特に鉄道忌避伝説に言及した説は鉄道敷設に必要な前提に触れていることで、地図の表面だけでは理解できない部分を含めて解説しており評価できる。

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2022年12月17日

Posted by ブクログ

地形や地質、天候といった自然の制約に加え、政治や経済、文化といった人間の制約があり、線路は走るよどこまでも、まっすぐまっすぐ、というわけにはいかない。
そして敷設された線路には未来永劫需要が約束されているわけでもない。栄枯盛衰。
そんなロマンがつまった本書。

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

地図帳の深読みも3冊目、今回は鉄道が題材です。
このシリーズ、基本的には古い地図と新しい地図を見比べてその間の変化を読み取ろうというものですが、使用している地図が帝国書院の教科書用のものなので小縮尺で……。何度か、ええい国土地理院の1:25,000持ってこーいと叫びそうになりました。いや扱ってる内容は面白いのですけど。
あと海外の鉄道に関する話は類書に余り見ないので参考になりました。

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2023年02月17日

Posted by ブクログ

シリーズ第3弾、今回のテーマは鉄道。国内に限らず世界の地形図を元に独自の視点から見た鉄道史。地図上の空想旅行。

筆者も気に入っているという、大阪~徳島の交通路の変遷が面白い。船便から南海で和歌山経由、昭和37年からは飛行機、その後高速船。それが明石海峡大橋の開通により高速バスの時代。陸海空全てを使った交通路の歴史が楽しめる。

近年ようやく浸透し始めた鉄道忌避伝説を否定する内容も。鉄道史も見直しが進んでいる。

オールカラーで懐かしい帝国書院の社会の地図をベースにした机上の小旅行が楽しめる一冊。

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

 地図から読み取れる鉄道の歴史や豆知識などを数ページごとにまとめた本。鉄道が好きでしかも地図が好きなら楽しめるし、どちらかが好きでも楽しめる本だった。

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2024年03月05日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  地形に従い地形を制す「鉄道」
第2章  「鉄道」栄枯盛衰
第3章  「鉄道」から見えてくる外国の姿
第4章  その「鉄道」はなぜそこにあるのか
第5章  地図帳を見て気づく「鉄道」あれこれ

<内容>
帝国書院の今尾恵介「地図帳」シリーズの第3弾。地図オタの代表格の今尾さん。今回もやってくれてます。地図の中に話題の部分は赤矢印がしっかりと!ちょっと小さいけどね。帝国書院も、教科書が停滞していますから、なんとか売れ線狙いなんだね。”我田引鉄”の話が参考になりました。

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2023年12月01日

Posted by ブクログ

国内外の地図に描かれている鉄道路線から、それぞれの地域の地形や歴史を読み解いていく本。

この本で紹介されている鉄道は、不自然な線形をしていることが多い。ループ橋やスイッチバック、迂回路などなど、まるでジェットコースターのような線形が多く登場し、どの事例も少年心をくすぐられるものである。

個人的に印象に残ったのは、台湾の山岳鉄道に登場する3重ループ橋である。地図ではトグロを巻くように描かれており、標高差を稼ぐためにグルグルと登っていくのだが、大半はトンネルであり、ループであることに気付かない乗客もいるのだろう。

新幹線はじめ、直線的で、トンネルや遮音壁に囲われた線形では、なかなか外の景色は楽しめない。多少移動時間は要するが、アトラクションとしての鉄道の旅(移動手段そのものが目的の旅)も魅力的に思えてきた。

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2023年02月05日

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